アルム村はアルムが作った開拓村。最近拓いたばかりなので歴史が無いし、土着の文化と言える感じの物もあまりない。
そこで春の訪れを喜び豊作を祈る春祭り始めようという話になった。
なんのことはない。村の男共が他の春祭りでカミラさんとかカゲロウさんとかバニースーツなのを見て、村の娘っ子たちも着てくれないかなーという下心だ。
ここで一つの問題が生じる。
祭りってのは神事の類。そしてアルム村はソフィアにあり、ソフィアはミラ教の圏内だ。
まぁ各地から地味メンの集まった村なので必ずしもミラ教徒ばかりではないのだが。
ともあれ、バニースーツなんてえっちいかっこうでミラ教のものでもない祭りなぞやろうものならセリカが切れる。
どうすべえと悩んでいたらなんとミラ教シスターのシルクが一言。
「いいじゃありませんか。ミラ様もバニースーツ着てドーマ様とオタノシミなのだからお咎めにはなられないでしょう。
春は豊穣。種まきの季節。増えよ満ちよ。バニースーツで旦那様をその気にさせてハッスル子沢山、秋には収穫こそミラ教の正しいあるべき姿です。愛です。子孫繁栄です」
…春祭りは地味に開催された。
だが田舎村の数少ない娘っ子たちはもうみんな相手がいたので地味メンたちはどっちみちあぶれた。
クレアはデューテや、エレブから呼んだジェミーと盛り上がった。
グレイやロビンたちともイチャイチャした。
マチルダはクレーベと頑張った。
アルムはジャンヌやシルクやモズメやシルクやエフィやシルクに種まきどころか絞られつくして尽きて枯れた。
主にシルクのせいで。
セリカは経典にない祭りするとは何事と怒鳴り込んできたがジャンヌたちに弄り倒されて撫でられてフニャフニャになった。
ロドルバンやクリフやダーツやケインやベルフには何もなかった。
ベルクトは過疎地の虚しい街おこしだとバカにしに来たが羨ましくなってリネアにバニースーツ着てもらった。
アルム村に栄えあれ