68-476

Last-modified: 2018-03-29 (木) 22:42:53

グラスを傾けながら、ダグラスは思い悩んでいた。議題は言うまでもなく愛娘のララムについてである。
この間の親父会議(68-408)で言った様にララムはもう年頃の娘であり、恋人の一人は作ったとしても不思議ではない。しかしそうなると相手はどうなる、ということで娘の交遊関係を洗っているのであった。
まずは先の集まりでも名前を出したオージェ。まだまだ若輩で腕も未熟だが、その向上心と誠実さは素晴らしい物である。ララムと歳も近いし、お似合いだろう。
しかしながら実家の事情が少々気がかりである。彼程の者にならば援助も惜しまないが、華奢なララムは貧乏生活について行けるだろうか。
お次はパーシバル。人格、実力共に非の打ち所のない完璧超人で、自慢の後輩である。きっとララムを自分に代わって生涯守り続けてくれるだろう。
しかしながら、彼は踊り等の芸事にあまり興味がない。価値観の違いは破局の原因としても多いので不安が残るか。
ギースも忘れてはならない。彼程に器の大きい男もなかなかいない。義理堅く面倒見のいい彼ならば、ララムを悲しませる事は無いだろう。
ただ、彼が船乗りである点が気にかかる。長い航海となればララムを長い間家に一人にしてしまう。ララムが寂しがりはしないだろうか。
もしララムにその気にあればだが、エキドナも候補に入るか。女性でありながら気高く逞しい姉御肌な彼女ならば、ララムを何事にも負けない立派なレディに育ててくれるだろう。
しかしながら、彼女の周りの人々に不安がある。皆荒くれ者だが悪党ではない、とはいえララムの情操教育に良くない事を吹き込んだりしそうで心配である。
こうして娘の交遊関係を並べて見ると、多少の懸案事項はあれど、人格的には心配のしようがない立派な人々が揃っている。やはり娘のような優しい娘の周りにはそれ相応の立派な人が集まるのだなと、ダグラスは嬉しくなった。
ララム「お義父様、おつまみできたよ!」
ちょうどいいタイミングでやって来た娘に、思い切って聞いてみる。今想い人は居ないか、居なければどんな人がタイプか、と。
ララム「うーん、ロイ様以外だとそーゆー人は居ないかな。タイプかぁ……お義父様みたいに強くて優しくてカッコいい人がいいな!」
ダグラスは泣いた。娘を抱き締めながらわんわん泣いた。ララムも心なしか嬉しそうだ。
この父子の親離れ子離れは、しばらく先になりそうである。

 

リリーナ「いっそ全員と付き合うっていうのも立派な選択肢かしら」
ララム「女王のみなさんほど器量無いから!?そこまで自信無いから!?」
セシリア「涙目グリーンからいい人見つかるかも知れないわよ?セティ君は普通に優良物件だし」
ララム「確かにそうなんだろーけど…一途過ぎてフラグブレイカーになってるよね」
スー「……草原暮らししてたら行き倒れを拾った。そこからフラグが立つ事もある。草原暮らししてみたら」
ララム「ああうん…シスコン巨乳好き星君主の好みど真ん中ってのもあるだろうけど…そこだけ聞くと烈火のオープニングみたい。
     私、街育ちだしそっちの暮らしはできる気しないかな」
シャニー「んー…もしたいちょー以外だったら…ワードとかだったのかなあ。あんまり深く考えた事ないや」
ララム「フィーリングが合っててよかったね。おめでと」
ソフィーヤ「……覇王家に来る……?」
ララム「ぎ、逆ハー作るのも想像できないけどハーレムの一人ってゆーのも想像できないから…」
キャス「……ダグラスさんに兄弟がいたらよかったのにね」
ララム「いないし、歳の差ありすぎだからそういう感じにならなかったと思うよー」
ギネヴィア「もうしばらく今のまま粘るのはよして!あと一押しでロイ君狙いは私だけになるし!」
ララム「…68スレもよく粘りましたよね…それでもダメな事に正直疲れも感じるし…」