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Last-modified: 2018-04-09 (月) 22:52:37

何スレか前にあったロイの失恋ネタから妄想

 

ミカヤ「ロイ、ちょっといいかしら?」
ロイ「ん?なに?姉さん」
ミカヤ「…昔はどうなることかと思ったウチの家族も、今や妻子持ちじゃない方が少ない位になったわね…」
ロイ「そうだね、家の後の心配とか全くいらない位には」
ミカヤ「私が何でこんなこと言い出したのか分かるかしら?」
ロイ「正直、全然分からないです」
ミカヤ「貴方は誰かと家庭を築きたいとか、思わないの?」
ロイ「…今でも、リリーナのことは大切に思ってる。でも大切に思ってる彼女を前に怖気づいちゃった僕に、誰かを想うなんて資格なんて…」
ミカヤ「――ッ!!このバカぁぁ!!(レクスオーラ発射)」
ロイ「ひぃっ!」
ミカヤ「いい?恋愛で一度の失敗で逃げてるようじゃ、いつまで経っても幸せなんて手に入らないの!何度も当たってぶつかってチャレンジして挫折したっていいじゃない!」
ロイ「そうじゃなくて…その…」
ミカヤ「またあんなチキンなことを言うなら(二発目準備中)」
ロイ「ウチの家族だけじゃない、町の皆が幸せそうなところを見てるだけで僕もすごく幸せだなって思えて、もう自分が誰かを好きにならなくても十分嬉しいからいいやって」
ミカヤ「(膝から崩れ落ちて頭抱える音)」

 

セーラ「という訳で始まりました。FETV特別企画『welcome to 兄弟家〜末っ子からお話してみませんか?〜』スポンサーに覇王家神将家女帝等兄弟家関連の所から大量の出資。それと――」
ドロシー「オスティア家が全面協力という形となっております」
セーラ「本当に、いいのよね?」
リリーナ「…はい。私が責任もってロイをなんとかして見せます」
ドロシー「えー紋章町で今、最もホットな一家といっても過言でない兄弟家。そんな兄弟家の末っ子である現在フリーで失恋こじらせ状態のロイ君とお話しできる、有り体に言えば将来有望株とのTV協賛お見合いです」

 

セシリア「それにしても貴女までOK出すなんてね」
ギネヴィア「誰かを好きになるとか考えられないなんて言ってるロイ君を攻略するのは幾らなんでも不可能です」
セーラ「難儀な攻略対象ねホント。それじゃあ一番目の人どうぞー」

 
 

ロイ(この部屋で待って、来てくれた人とお話しなさい。大量の権力が動いてるから拒否権はないって…まあ話すだけなら)
???「ロイ君、こんにちは」
ロイ「あ、はい。こんにちは、イシュタルさん?」
イシュタル「あんまり顔合わせたことなかったかな、よろしくね」
ロイ「いつもウチの兄の嫁たちがお世話になっております」
イシュタル「いえいえ、こちらこそ」

 

セーラ「早速意外な所が動いてきたわね」
ドロシー「あの人、竜王家のユリウス様狙いじゃ…あっ」

 

イシュタル「ユリウス様とセリス君がくっつくことはなくなって、最大のライバルは消えたのに、私とのフラグはいつまで経っても」
ロイ「あ、あはは…」

 

ドロシー「最近は自暴自棄になって各所婚活パーティに多数参加されているようです」
セーラ「誰か!ユリウスとのネタ書いてあげなさいよ!」

 

イシュタル「…やっぱり、私の心の奥底からユリウス様は消えてくれません。ごめんなさい、ロイ君。あなたも辛い思いされてるはずなのに、こんな醜い女の恨み言なんて」
ロイ「全然醜くないですよ」
イシュタル「でも…」
ロイ「それだけ人のことを好きでいられて、心の中では大切な人をずっと想っていられるって、イシュタルさんもそうですけど、ユリウスさんはとっても幸せ者ですね」
イシュタル「ユリウス様が、幸せ…?」
ロイ「僕の兄たちもそうですけど、人を本気で好きでいられている人の顔ってすごく輝いていて、本当に直視できない位なんです。イシュタルさんがユリウスさんの事を喋ってるとき、とっても魅力的な笑顔をされてました」
イシュタル「私が、ユリウス様を…」
ロイ「その笑顔をユリウス様に見せてあげてください。イシュタルさんがユリウス様に本気だって伝われば、きっと」
イシュタル「ッ!うんっ、あ、ありがとう!ロイ君!婚活とかしてる場合じゃないわ!私が本気だってことをユリウス様に!」

 

セシリア「なんで他人のフラグを作ってるのよ!」
ギネヴィア「フラグメイク能力の方向性が変わってますわ」
セーラ「えー、気を取り直して二人目に行くわね」

 

ソニア「はじめまして、ロイ君」
ロイ「あっ、え、えーと」
ソニア「ソニアよ、よろしくね」

 

ドロシー「この人選は意図的なのでしょうか?」
セシリア「ロイの攻略難易度を考えると、妥当だと思うわ」
セーラ「そもそもわざわざ将来性ある子に目をつけるお見合いなんてババa…年齢高めの方々じゃなけりゃしないわよ」

 

ソニア「えーと、早速だけどロイ君に相談したいことがあるの」
ロイ「はい?」
ソニア「お兄さん、というよりアルム村に紹介してくれないかしら?」
ロイ「は、はぁ…」

 

ドロシー「はぁ!?元々外伝時代ですら大体ディーン潰して仲間にするユニットで、エンディング後にバックグラウンドまであって、
エコーズで更に美形女性キャラまで得たアンタが言うに事欠いてアルム村?片腹痛いわ!」
セーラ「気持ちは分かるけど落ちつきなさいよ!」

 

ロイ「でもソニアさん凄く綺麗ですし、あの村だと…」
ソニア「中途半端なの、私って。
ディーンとは二者択一で私パターンが多いのは分かるけど、それはそれでディーンがオイシイともいえるし、
キャラ的にはそれこそイシュタルさんみたいな美形悪役美女ってわけでもないし、
かといってカミラさんのような全力色気キャラも無理だし、
何よりアルム村に行くほどでもないっていう絶妙な地味さ加減がね…」

 

ミカヤ「保管庫に検索掛けたらディーンは何度か出て来てるけど、ソニアさん自体は殆ど出て来てないわね」
ギネヴィア「リーフさんの会話の中には高頻度で出てくるのが悲しいところです」
ドロシー「心の底からごめんなさい」

 

ソニア「上司はウザいし、一応妹キャラだからって謎の勧誘は来るし、
色合いも外伝とエコーズで固定されてないから各色居酒屋も行けないし、
これじゃあ私ジェニーと百合る位しか道が残されてないじゃないの」
ロイ「…こういってはおかしいかもしれないですけど、ソニアさんが羨ましいです」
ソニア「なんですって!私にはまだ地味さが足りないって」
ロイ「そうじゃなくて、さっきも自分で仰ってましたけど
ソニアさんはソニアさん自身の事が凄くよく分かってて、自分がどういう立ち位置で、
どうするべきかを考えて行動してるのが自然と出来てるのが本当に凄いなって。
僕は自分のことすら見えていなくて、失敗しましたから」
ソニア「…年の候よ、ロイ君もこれくらいになれば」
ロイ「だからこそです。僕もソニアさんみたいに、ちゃんと自分の事を分かる人間になれたらって思うんです」
ソニア「……はぁ…どっちが年上か分からないわね…ごめんなさい。完全に愚痴聞いてもらっちゃった形ね」
ロイ「いえいえ、それじゃあ――」

 

セーラ「カウンセリングか!これは!」
ドロシー「ロイ様、紹介状書いて渡してますね」
ミカヤ「アフターケアまで万全ね…」
エリンシア「やっぱり無理なのかしら…」
セーラ「本気で無理な気がしてきたけど、三人目行くわ」

 

「スリーズと申します。ロイ様」
ロイ「あ、兄弟家のロイです。はじ、め、まして?」
スリーズ「ふふふっ…」

 

セシリア「あっ!あの子!」
ギネヴィア「どうされました?」
セシリア「いえ、、大丈夫、よね?」

 

スリーズ「夢で見たお顔より端正で、とても素敵です」
ロイ「やっぱり、昨日夢で出てきた人に似てるなぁって」
スリーズ「はぁぁ…とても、可愛らしくて…」

 

セシリア「マズイかもしれないわ」
セーラ「あの頭緩そうな無駄巨乳の事知ってんの?」
ドロシー「無茶苦茶な言いようですね…」

 

ロイ「―そうですか、妹さんはヘクトル兄さんと」
スリーズ「貴方のお兄様がウチの妹と懇意のようですし、それなら私はロイ様と懇意にさせてもらいましょうか?」
ロイ「あはは。僕でよければ是非」
スリーズ「うふふ…ふふっ…」

 

セシリア「一見典型的お姉さんキャラなあの子の内面は、夢見がちな乙女妄想大好きで、行き遅れ気味だから結婚願望の塊で、最近近所で好みの男の子見つけたから意図的に私の夢見せるなんていってたけど、冗談だと思ってたから…」
ドロシー(アカン)
セーラ(完全にアウトでしょ)
ギネヴィア(それはもうストーカーと呼ぶべき人じゃ…)
エリンシア(ベルン署は近かったかしら)
ミカヤ「今、全員の心の思いがほぼ一致してた気がするわ」

 

スリーズ「…そうでした。私、うっかりしていて…」
ロイ「???」
スリーズ「今日はお見合いでお疲れでしょうし、ロイ様の為にと冷たいお飲み物を用意していたのです。良かったらどうでしょう?」
ロイ「あぁ、丁度喉が渇いてきたところですし、いいですか?」
スリーズ「はい。少々お待ちくださいませ…」

 

ジョロロロ…ドン!カッ!サッ!サッ!サーッ!

 

スリーズ「お待たせしました、アイスティーしかなかったのですが良いでしょうか?」
ロイ「はい、ありがとうございます……ん?あれ?…なんか…眠…」
スリーズ「…ふふふっ…うふふふっ……」

 

セーラ「全員あの女を止めて!」
ドロシー「部屋の扉が氷で塞がれているみたいです!」
セシリア「あの子ったらぁ!!」
ミカヤ「私が…お見合いさせるだなんて、言ったばかりに…」
エリンシア「やっぱり、自由恋愛が一番ですわね…」

 
 

ロイ「……ん?あ、あれ?ここは…」
ミカヤ「目が覚めた?」
ロイ「姉さん…僕、いつの間に家に?」
ミカヤ「ねえ、ロイ」
ロイ「どうしたの?」
ミカヤ「……貴方は、貴方の思うように生きなさい。お姉ちゃんも、家族みんなも、全員で応援するから」
ロイ「???う、うん?ありがとう?」