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Last-modified: 2018-08-31 (金) 23:21:37

《ソフィアの森》
フォルス(フフフ、今日は良い本が沢山手に入ったぞ。わざわざソフィアの外まで足を延ばした甲斐があったな!)
フォルス(最近はクリフに紹介できる話も頭打ちが見えてきていたが、これで彼を退屈させずに済む…ん?)
お嬢さん「あ……こんにちは」
フォルス「あなたは、最近村でよく見かける…」
お嬢さん「はい、そう言うあなたはフォルスさん…ですよね?……あら、その本は?」
フォルス「これはちょっとソフィアの外まで行って買ってきたものなのです。学者の家の出ですので、このような物に少々興味がありまして」
お嬢さん「まあ、そうなのですか?ではおうちには本が沢山?」
フォルス「ええ、蔵書数で言えば村一番だと自負しています!」
お嬢さん「へえ…あの、よろしければお家にお邪魔してもよろしいでしょうか?」
フォルス「!」
お嬢さん「私も本が好きなのですがなかなか集められなくて…あの、ご迷惑でなければで構いませんので(上目遣い)」
フォルス「勿論構いませんとも!ささ、此方へどうぞ!」スタスタ
お嬢さん「あ、ありがとうございます…(いやちったぁ照れなよ!?慌てなよ!?ホント朴念仁だな!?)」

 

フォルス「どうぞ、汚い所ですが」
お嬢さん「失礼します…うわぁ、本当に本がいっぱいですね!(まあ何べんも来てるけどね…)」
フォルス「そこに掛けてご自由に読んでいて下さい、お茶を淹れてきますので」
お嬢さん「あ、お構い無く」
お嬢さん(…ふう、まさかここに至るまで全く下心見せないとは、本当に枯れてるんじゃないの?……まあエスコートは紳士的で悪くは無かったけどさ)
お嬢さん(って何考えてるんだよ!?こっちがほだされてどうするのさ!)
フォルス「お待たせ致しました!」
お嬢さん「(と、いけないいけない)ありがとうございます……それで、申し訳ないのですがオススメの本を教えて頂けませんか。いざ実物を前にすると、どれを選べば良いか迷ってしまって」
フォルス「ふーむオススメですか…どんなジャンルがお好きでしょうか?」
お嬢さん「好き…と言いますか、ソフィアとリゲルの対立史に興味があります」
フォルス「ならば此方などは如何でしょうか。これは最新のバレンシア通年史の本なのですが…」
  ~  ~  ~
<カーッカーッ
お嬢さん「成る程、勉強になりました……あら、もう夕方ですね」
フォルス「おや、いつの間に。すみません、気付けば私がずっと喋り倒していたような…」
お嬢さん「いえいえ、とても解り易くて面白かったですよ!」
お嬢さん「……あの…また、お話を聞きに来ても、大丈夫ですか?」上目遣い+手握り
フォルス「!!」
お嬢さん(フフフ、ここまですれば流石にこの鈍感も意識するだろ…)
フォルス「はい喜んでっ!!!」
お嬢さん(!!?)
フォルス「私の拙い話で良ければいくらでもお話致しましょう!!」手ギューーーッ!
お嬢さん(うわぁ、すっごい目キラキラしてる。語り合える同士が増えて嬉しいっていう純粋な目だ…)
お嬢さん(本当に…この人は…はぁ……)

 
 

クリフ(はぁ、結局少しもフォルスを揺さぶる事はできなかったなぁ…。あの姿に魅力が無いことは無いと思うんだけど…)ぐだ~
クリフ(でもまあ、敗けっぱなしってのも気分悪いし……フフフ、見てなよフォルス、絶対にアンタを落としてやる)
クリフ(………あれ、僕何でこんな事やってるんだっけ?)
  ~  ~  ~
フォルス「…と言うわけで共に語り合える仲間が増えたのだよ!」
パイソン「へえ、あのお嬢さんがお前とねぇ…」
フォルス「クリフと合わせて二人分、一層資料集めに精を出さないとな!」
パイソン「あー、そりゃ良いんだけどよ…後ろ」
フォルス「後ろ?」フリムキ
窓にびっしりと張り付いた黒装束「「「「「「「………」」」」」」」ギロリ
フォルス「!!!!???」ガタッ
黒装束A「これより抜け駆け野郎フォルスの異端審問を始める!!!」
黒装束B「開廷!」黒装束C「死刑!」黒装束D「閉廷!」
黒装束たち「「「「「「背信者には死を!背信者には死を!!背信者には死を!!!」」」」」」ガシャーーーン!!
フォルス「う、うわあああああ!!?」ダーッ
パイソン「頑張って逃げ切れよー」

 

この後、アーマー系ゆえにあっという間に追い付かれましたが、スパルタンの能力値上限の暴力でなんとか嫉妬団と化した村民達を鎮圧したようです。

 

リーフ「フォレオにユリウス取られたイシュタルさんならワンチャンあると思うんだ。僕が癒してあげ…」
ティニー「断言しますがノーチャンスですよ」
リーフ「でもダメ元で…」
ティニー「ノーチャンスですよ」