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Last-modified: 2018-09-02 (日) 22:56:29

エレミヤ「これに……いや、やはりこちらに……」
クライネ「何してるんですか、さっきから」
エレミヤ「見て分かりませんか? 本当に節穴ですね、勧誘に行くときの服を選んでいるに決まっているでしょうが。あのアイクという者には悪の素質があります、
      こちら側に引き込まねば」
クライネ「えぇ……そんな風には全然……」
エレミヤ「毎晩複数の女性を動けなくなるまで責め苦を与え、弱点も全て知っているので時には気絶するまで攻め立てると……。私でも震えを覚えるほどです」
クライネ「それ夫婦仲が良いだけじゃ……」
エレミヤ「きっと私も激しいお仕置きをされ、全身触られ舐められ揉まれ吸われ奉仕させられた上に凄まじい責め苦を受けて動けなくさせられ、
      私の身体に夢中になりすぎたことを詫びた後に優しくも激しくて深いキスをしながら締めのラウンドを始めるに違いありません。恐ろしい悪です」
クライネ「途中から全然悪じゃなくなってるんですけど!?」
カタリナ「独り身が長すぎて色々溜まってる上にこじらせちゃったんでしょうか……」
エレミヤ「何を言いますかこの残念娘どもは、少女から年上の巨乳までいけると聞いたのですよ。いきなり襲ってくるかもしれないでしょうが」
クライネ「いや、それはないんじゃ……それよりさっきからのその情報はどこからなんですか」
エレミヤ「いつ襲われてもいいように勝負下着を買いに行ったんですけど、そのときにベグニオンの社長秘書がいたので色々……お勧めも色々買ってきました」
クライネ「襲われるの前提なんですか……ていうかそれ当人の嫁なんですけど!?」
カタリナ「私も情報の裏を取ってきました。アイクさんの家に行ってきたんですけど、妻の方々もほぼ同じようなことを言っていました。襲われるという情報は
      信頼できませんが、家の中で深めに酔われたときはありえない話ではないと皆さん嬉しそうに語っていました」
クライネ「本人の家に行って何聞いて来てんの!?」
ローロー「ウキキ、さすがに調べものの仕事が早い」
クライネ「いや単にお喋りしてきただけじゃ……こんなのでいいの……?」

 

カタリナ「では作戦会議を始めます…議題はもちろん『エレミヤ様とアイクさんの仲を取り持つ』です」
クライネ「会議まですんの…」
カタリナ「当然です、クリスと私の今後にも関わりますので。では意見があれば遠慮なくどうぞ」
ローロー「俺、こういうの聞いたことある。俺が襲い掛かるふりをしてそれを見た男が助ける。で、仲良くなる、わかる?」
カタリナ「悪くない作戦です。でも私たちが仲間だともう知られているのでやめたほうがいいですね」
クライネ「返り討ちにできそうなのが教われてるって時点で怪しくない?」
カタリナ「ここは素直に愛の言葉を言ってもらうというのはどうでしょう?『あなたがいないと生きていけません』とか『一生そばにおいて下さい、何でもしますから』とか」
クライネ「それは悪くないけどその言葉は重すぎるでしょうが!相手も引くわ!もっとましな内容を考えなさいよ」
カタリナ「ではもうアイクさんにエレミヤ様を抱くようにお願いするのが…」
クライネ「ちょ…う~ん…ゴメン…あたしもそれがある意味一番手っ取り早いと一瞬思った…そういや肝心の本人はどうしてるのさ」
ローロー「アイクの勧誘だか観察だかに行った」
カタリナ「さすがに私たちに仕込んだだけあって見事なストーキン…追跡術でした。あの技は私も見習わなくては」
クライネ「…もっと学ぶものないの?」

 

クライネ「何かあたしたちの活動ばれてるっぽいんだけど、まだやるの?」
ローロー「ウキ、そうなのか?」
カタリナ「仮にそうだとしても、泳がされているうちに目標を達成してしまうのも手では」
クライネ「何かそれっぽいこと言ってるけど生温く見守られてるだけなんじゃ…」
エレミヤ「うるさいですよ、では私はあの者の観察、隙あらば勧誘に行きますので」
クライネ「あの…やっぱりストーキングは…」
エレミヤ「何を言いますか、アイク自身が見守ってくれないかと言っていたのですよ」
クライネ「それ絶対そういう意味で言ったんじゃないと思いますけど!?」
エレミヤ「他にも勧誘のために誘惑や夜伽のことも調査済みです」
クライネ「いろいろすっ飛ばし過ぎじゃ!?」
カタリナ「私もクリスのために男性が喜ぶことは入念に調査してます」
クライネ「別に聞いてないんだけど…」