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Last-modified: 2018-09-22 (土) 00:24:50

閉店間際の流星軒

 

ガラガラ<コンニチハー

 

ラクチェ「いらっしゃいませー・・・ってロイ君、いらっしゃい。どうしたのこんな遅くに?」
ロイ「ちょっと忘れてたことがあって、ラクチェさんとヨハンさんとヨハルヴァさんに
   用があってきました」
ラクチェ・ヨハン・ヨハルヴァ「私(俺)達に?」
ロイ「はい。夏に二輪の講習をしたのですが、そのあとのことを忘れてて
   それをいいに来たのですよ」
ヨハン「なんで態々お店まで来たんだ?電話とかでもいいはずだが」
ヨハルヴァ「その何かを教え忘れたから態々来たんじゃねぇのか?」
ロイ「そうなんですよ、それで今の時間ならいいのかなと思って皆さんにと。
   後すいません、アイラさん、今から皆さんをお借りしてもよろしいですか?」
アイラ「構わんぞ、今の時間なら客もそこまで来ないからな。」
ロイ「ありがとうございます」

 
 

流星軒のバック
ヨハルヴァ「でよ、一体何のようなんだ?」
ヨハン「そうだぞ。こんな時間帯だ、別の日でもよかったはずだが」
ロイ「そうなんですけど、僕も今じゃないと忘れそうでして・・・」
ラクチェ「・・・それでどんなの?」
ロイ「それは、皆さんのバイクのオイル交換とそのやり方を教えようと思ったのですよ」
三人「オイルコウカン?どういうのだ??」
ロイ「わかりやすく簡単に言えば、武器の手入れみたいなものですね」
三人「あぁ~・・・」
ロイ「それで皆さんのバイクをちょっと見てもいいですか?」
ヨハン「構わんが・・・そのオイルコウカン?だったかその詳しい説明を教えてくれないか?」
ロイ「はい、オイル交換はですね・・・」

 

少年説明中・・・

 

ロイ「・・・というのなんですよ」
ヨハルヴァ「それでそいつを怠るとどうなるんだ?」
ロイ「・・・こうなっちゃうのですよ」つタブレット画面:汚れたエンジンの内部
ラクチェ「うわぁ・・・(唖然)」
ヨハルヴァ「マジかこれ(呆然)」
ヨハン「まるで悪の塊だな(愕然)」
ロイ「(悪の塊って・・・言いえて妙だな)そうなんですよ。
   それで皆さんのバイクを快適にしようとおもって、お邪魔したのですよ」
ヨハルヴァ「そうか・・・すまねぇな態々」
ロイ「いいのですよ、皆さん忙しかったので。後自分が怠ったこともありますので」
ラクチェ「でも本当助かったよ、じゃ早速だけどお願いね」
ロイ「任せてください、後明るいところは何処にあるのですか?」
ヨハン「待ってくれ、明かりつけてくる」
ロイ「助かります。じゃはじめますか」

 

少年交換中&説明中・・・

 

ロイ「よし、おしまいっと。後補足ですけど、目安として3000~5000位毎に
   交換したほうがお勧めですよ。ついでにその目安となるシールもつけますね」
ラクチェ「ありがとうロイ君助かったよ」
ロイ「いえ、これ位は任せてください。それじゃお邪魔しました」
ヨハン「あぁまたな」
ヨハルヴァ「今度なんか奢っとくからな」
ロイ「ありがとうございまーす。失礼しましたー」 

 

アイラ「で、オイルと聞いてラー油をいれたバカの顔を見にきたのだが」
ラクチェ「しくしくしくしくしくしくしく……」
ヨハン「ドライビングテクなら我々どころかロイ少年すらとっくに超えたのだが…」
ヨハルヴァ「整備とかそういうのはダメというレベルを遥かに超えてるな…」
アイラ「ばかもん!店の出前につかう原チャリ壊しおって!貴様当分小遣い無しだ!」
ラクチェ「はぁい…しくしくしく…とーぶん出前はチャリで頑張る…しくしくしく…」

 

エリンシア「ロイちゃん、そのバイクのオイルって、オリーブオイルじゃいけませんの?」
ロイ「ダメに決まってるでしょ!?」
エリンシア「ヘルシーだから省エネになりそうですのに……」
ミカヤ「料理じゃないんだから」
エリンシア「ごま油なら廃棄ガスもいい香りにもなりそうですわね」
ロイ「いや無理だからね!?あと廃ガスがごま油の匂いしたらなんかやだ」
リン「バイクからごま油の香りが出るなんて、お腹が減りそうだわ…」
ロイ「そういう問題じゃないからね!?」
リーフ「僕のバイオエタノール的な…」
ロイ「青臭いよ!壊れるよ!」
アイク「……ココナッツオイル……」(ボソ)
アルム「菜種油や紅花オイルとか……」(うーん)
ロイ「なんでみんな食べ物なの!?料理から離れてくんない!?」

 

ロイ「・・・」(観察中)

 

壊れたバイク

 

ロイ「・・・さて・・・はじめよう」
「あぁ・・・大切なバイクだろ?とことんやろう」
ロイ「ええ」

 

回想
アイラ『ごめんください、ロイはいるか?』
シグルド『アイラか、珍しいな君が来るなんて』
アイラ『シグルド、元気そうだな。それでロイはいるか?』
シグルド『ロイ?ロイは今・・・』
ロイ『ただいまー』
シグルド『・・・帰ってきたな(苦笑)』
ロイ『あれ?アイラさんこんにちは。今日はお家に配達ですか?』
アイラ『すまんなお邪魔してる。いや今日はロイに用があってきた』
ロイ『僕にですか?』

 

アイラ『これを見てくれ・・・』つバイク
ロイ『これは・・・まさか・・・』
アイラ『・・・ラクチェが・・・やってしまった』
ロイ『え?なんでまた?』
アイラ『実は・・・』

 

店長説明中・・・

 

ロイ『あっちゃー・・・そこの説明をすればよかったかも・・・』
アイラ『すまない!祭りや講習で君に迷惑を掛けて・・・
    そのうえ教えてもらったことが台無しになってしまってホントにすまない・・・!』
ロイ『それで・・・そのバイクどうするのですか?ラクチェさん大切に乗ってたのですが・・・』
アイラ『あいつがヘマせん限りはと思ったが、さすがにこれはもう廃棄するしかないなと思ってる』
ロイ『・・・』(少年思考中)
ロイ『アイラさん・・・』
アイラ『何だ?』
ロイ『それ・・・僕に預けてくれませんか?』
アイラ『構わんが、どうするのだ?』
ロイ『まぁ・・・ちょっとね・・・』

 
 

バイクショップ
『いらっしゃいロイ、今日はパーツを買いに来たのか?』
ロイ『いえ実は・・・』

 

『なるほどな、これの中身がどうなってるか知りたいのとこれと同じタイプのパーツがほしいとね』
ロイ『はい。ある人の大切なバイクなのでどうしても可能な限りやってみたいと思って』
『わかった、出来るだけやってみるわ』

 

現在に戻り
ロイ(ラクチェさんの大切なバイク、無駄にさせたくない・・・必ず直してみせる!)

 
 

流星軒
アイラ「ラクチェ!ルネスの音楽ホールに中華弁当10人前だ!」
ラクチェ「はーい!今行きまーす」
    (バイクのない状態でルネスまでって・・・きついよもうっ。
     ・・・とはいえ元々私が経ましたばっかりになっちゃったからね)

ドドドドドド・・・・・・
ラクチェ「・・・あれ?この音・・・?」
ガチャッ

 

ラクチェのバイク<ドドドドドド・・・
ラクチェ「・・・あたしの・・・バイク!母さんこれって・・・!」
アイラ「考えるのはあとにしろ。早く行くんだ!」
ラクチェ「・・・はい!」

 

少女積込中・・・

 

ラクチェ「よし・・・あれ?メモ?」つ裏返しのメモ

 

『バイクは大切に』

 

ラクチェ「・・・ありがとう、ロイ君(感涙)」
目元ごしごし
ラクチェ「行ってきます!」

 

ブロロロロロー・・・