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Last-modified: 2018-09-24 (月) 00:13:35

アイラ「誰が良いものか……最近は皆頑張ってるし……いっそのことも、か………」
スカサハ「どうしたんだ? 母さん、そんなに悩んで」
アイラ「ああ、ラクチェのお相手のことを考えててな」
スカサハ「珍しいな、母さんならそんなこと悩むなら修行しろとでも言いそうだが」
アイラ「あいつが才能があってラーメン屋として期待できるならそうするさ、だが実際どうだ?」
スカサハ「あー……」
アイラ「だったら嫁入りするか婿でも取って女の幸せを得るのも良い。
    幸い料理の分あの元気さのお陰で出前と客対応には適性が高い、無理に厨房に入れずともやれることはある」
スカサハ「そうだな、それで相手か」
アイラ「ああ、あいつが喪だったらそれはそれで困るが、あいつの場合逆だ」
スカサハ「そうだな、シャナン様にヨハヨハに、色々関わるロイだな、誰がいいかね」
アイラ「正直みんなそれぞれだが、私からの評価とすると」

シャナン:ガチロリコン時だったら論外、だが現在は十分落ち着き保護者としての貫禄を持っている。
     しかしライバルの盗賊二人がいる上シャナン自身も達観し恋愛から退き気味

ヨハヨハ:前のバカボン状態だったら論外、現在はバイトを通じ成長しつつしっかり向き合っている。
     ラクチェ自身も憎からず思ってきており可能性は高まっている。

ロイ:多才で料理もバイクもお手の物の有望株、但し現状では師弟兼友人状態なので今後に期待

アイラ「と、それぞれ一長一短だ」
スカサハ「成程、でも母さん、本人の気持ちもあるけどそこまで焦ることも無くないか? まだあいつも中学生だし」
アイラ「今の町の状況を考えれば遅くはない、それにな……」
スカサハ「それに?」
アイラ「早々に身を固めれば、葉っぱに付きまとわれずに済むだろう」
スカサハ「あ……」
アイラ「私とて母親だ、大切な娘が変態に付き纏われ迷惑をかけられている姿を見るのは忍びない」
スカサハ「そうだな、それを言えばヨハヨハもそうだけど、それでもあいつらはその中にラクチェ一途の誠実さがあったし。
     でも付き纏われていると言えば母さんもじゃないか?」
アイラ「私は自分の事だし問題無い、撃退可能だしな、だが親としてあいつが本気で嫌がっているなら、助けてやりたいんだ」
スカサハ「成程なぁ」
アイラ「正直誰か一人……が理想だが非常に難しい、いっそのことヨハヨハとロイで女王にならせる方法もあるか……」
スカサハ「ロイは入れてシャナン様は?」
アイラ「シャナンを入れたら盗賊二人が絶対黙っていない、最近過激になってるし本気で薬で既成事実なんてやりかねん」
スカサハ「確かに」
アイラ「まぁ本人の気持ちもあるからそこは無理に口出しできん……だが理想を言えばロイ辺りとは一緒になって貰いたいが」
スカサハ「何でだ?」
アイラ「聞いた話だとあの葉っぱも最低限度兄嫁弟嫁には手を出さないらしい。
    そのためロイか、或いは大穴でアイクの妻の一人という方法もある、母親として思うところはあるが本人は幸せになれるだろうしな」
スカサハ「成程、でもそれなら最初から抑えれば良いのに」
アイラ「世の中儘ならない物だしな……それに私としては、もう1つ心配事があるのだが……」
スカサハ「何?」
アイラ「…………いや、気にするな、そちらと比べれば大したこと無い」
スカサハ「そうか……」
アイラ「さて、休憩は終わりだ、そろそろ仕事に入れ」
スカサハ「了解」

 
 

アイラ(ラクチェはあんな状態だが、スカサハはどうなるか……ラクチェがあの状況な以上婿養子を取らない限りはあいつが跡取りだから、できればあいつも恋人を見つけて安心させて欲しい物だが……
    だがあいつも修行の身、なかなか時間が作れんしな……)
アイラ「本当に、儘ならん……」