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Last-modified: 2018-09-27 (木) 23:02:04

エリンシア「秋も深まってきた今日この頃、新メニューの為に備長炭を仕入れようと思います!」
ルキノ「伝とかあるんですか?」
エリンシア「ちょうどマルスちゃんの知り合いが炭焼きをやっているそうなので口利きしてくれたんですよ」
ルキノ「成る程…なら私が反対する理由は無いですね」
エリンシア「ありがとうございます!じゃあ早速マルスちゃんに…」
セイン「…あの、ルキノ様ちょっといいですか?」コソッ
ルキノ「どうしました?」
セイン「さっき配達の途中で通行人がこんな会話をしてまして…」

 

マジ『はぁ…今年もこの季節が来ちまったなぁ…』ドヨーン
バーツ『どーした?そんな暗い顔して』
サジ『この季節が一番の稼ぎ時なんだから気合いをいれろ、マルス王子の家族からも新しく依頼もらいそうなんだからよ』
マジ『だからだよ!?炭焼きやってる間俺ずっとダークマジなんだぞ!?』
バーツ『何の問題がある、お前大活躍じゃないか?』
マジ『斧握らせろや!!!冬中ずっとエルファイヤー抱えてたお陰でもう魔道書Aだよ!!!もうスターライトもエクスカリバーも使えるからな!!?』
サジ『無駄に魔術師の才能があるお前が悪い』
マジ『ちくしょおおおお!!!』

 

セイン「…っていう感じで」
エリンシア「あ、もしもしマルスちゃん?この間の件なんですけど…」
ルキノ「あ、やっぱりさっきの件却下で」
エリンシア「そんなぁ!!?」

 
 

マルス『バーツ隊長はうちの軍で最強格だし、エリンシア姉さん相手でも返り討ちにできるよ。マジもそこそこ強い上にエクスカリバーあるし』
マルス『サジは…まああれだけど、トライアングルアタックがあるから。あの三人大体いつも一緒だから』
ルキノ「…って話なので承諾してみました、お店の利益になるのは確かなので」
セイン「そろそろ配達の時間ですね」
サジ「すいませーん!配達に来ましたー!!」
ルキノ「はーい…あ、あれ!?今日は一人なんですか!?」
サジ「ええ、お陰様で大盛況で三人バラけてないと配達が追い付かないので。それが何か?(バヒュン!!!!)
エリンシア「やっぱりまっとうな斧使いの健全なKINNIKUが一番ですわあああぁぁ…(←ドップラー効果)」
サジ「な、なんだあああぁぁ…(←ドップラー効果)」
ルキノ「浚われたああああ!?誰か、誰かああああ!!?」

 

この間、サジは持ち前の技の高さでエリンシア姉さんにキラーボウをぶち当ててギリギリ脱出出来たそうです。
この日以降、弁当屋への配達は完全武装したバーツか三人一緒で来るようになりました。