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Last-modified: 2018-10-28 (日) 22:57:01

エリンシア「アイラさんに料理の審査を頼む?」
ロイ「試作品が出来たんだけど試食してもらいたいんだけど」
カムイ「おーけー!うわっ!香りから凄い――」

 

ロイ「どうかな?」
エリンシア「…………」
カムイ「…………」
ロイ「……あ、やっぱりダm」
エリンシア「ちょっと私、用事が出来たので」
カムイ「あたしも呼ばれてたんだったー、ごめんねー」

 

エリンシアナニヲシニキアーッフクヲヌガスノハヤメイヤァァァアコノヒトデナシヒィアア
カムイサマモウヤメソコヲセメルノハヨロシクナヒィィンホォォォアァァァァァァァアアアアア

 

ロイ「うーん、やっぱりこれじゃあダメかぁ」

 
 

リラクゼーション・多芸多才『本日休業』

 

ヨハン「おーい、試食にきて、ん?」
ヨハルヴァ「なんだ?机の上に…」

 

『現在試作中。これが最新試作品です。感想もお願いします』

 

ヨハン「張り紙しか出せない程追い込んでんのか。それじゃ!」
ヨハルヴァ「うひょおおお!うまそぉぉぉ!!」

 
 

アレス「ロイ、アイラさんと料理勝負するって?」
アーサー「ちょっと手伝ってあげられ、ん?」
アレス「ヨハン!?ヨハンヴァ!?しっかりしろ!」
アーサー「なんでこんな幸せそうな表情で倒れてるんだ?」
ヨハン「お……あ、あれ、あれす……」
アレス「どうした?何があった?」
ヨハン「あ、あれ」っ皿
アーサー「この料理、ロイが作った奴か?」
ヨハン「さ、たべ、ろ、…すげうまうま、うまうまうまうまうまうま」
アレス「ぎゃあぁぁぁああ!怖っ!」
アーサー「壊れたラジカセみたいになってんだけど」
アレス「原因はこれか?」
アーサー「な、なんだ、じゅる、なんでこんな、じゅっ」
アレス「よ、よだれが、どまだない……食べでも、いいんだよな?」

 

マードック「なんなんだ?これは…?」

 

・幸せそうな顔で気絶しているヨハヨハ
・何故か服が爆散して倒れているアレスとアーサー
・目をかっぴらいて横たわるアルにウォルト
・焼け焦げた跡が残る部屋

 

ミレディ「なにか珍妙な事件でも「あ、皆さん!」
ロイ「丁度最新の試作品が出来た所なんです」
ツァイス「その前に、この惨状は…」
ロイ「あぁ!アレスさん達は服が爆散して、
アルにウォルトは、目からビームでも出たのかな?」
ブルーニャ「な、なにを、じゅる、い、いって」
ロイ「良い感じにリアクションが取れる料理になってきたなぁ!
でもアイラさんを満足させるにはまだまだ、という訳で――」

 

アアアアアアスゴイオイシィオイシオイシウゥゥゥオォォオオウウウウママアアマアアアアイイッゾオォォォ

 
 

ロイ「出来ました、薬膳火鍋です」
アイラ「ほう、これは…はぁ…こう来たか……」
ロイ「僕の全てをぶつけました。あとは……言いません」
アイラ「語るのは皿の上ということか、んふっ…それでは、頂こう」

 

ラクチェ(母さんに料理を出すとはいってたけど…)
ラクチェ(凄い辛口判定するだろうし、ロイ君大丈夫かな?)
ラクチェ(ちょ、ちょっとだけ)スッ

 

私は料理人、アイラ。
ロイの料理を食し、そのあまりの旨さに、
絶命した。

 

ラクチェ「か、母さん!?なんか魂出ちゃってるけど!?」
ロイ「あぁ、大丈夫ですよ。天国にいってるだけですから」

 

だが死ぬまでにあれほど旨い料理にありつけたのだ。
料理人として、本望といえよう。

 

ラクチェ「はぁ?天国?どういうこと?」
ロイ「流石アイラさん、想定していた最大のリアクションだよ」
ラクチェ「リアクションって、はっ!?」

 

『私がおはだけや目からビームが出るのを期待してる奴――』

 

ラクチェ「えぇぇっ!これリアクション!?」
ロイ「初日から研究に研究を重ねてね、とうとうここまで来たんだ」
ラクチェ「どんなリアクションなの?っていうか大丈夫なの?」

 

天国には専属のマッサージ師と料理人にカウンセラーまでいて
ロイ君が私の全てを癒してくれる。これが、天国か。

 

ロイ「ほら、なんだかすごく満足そうな表情でしょ?」
ラクチェ「いやそうだけど!脈もないし息してないし」
ロイ「大丈夫、あくまで一時的に天国にいくだけだし」

 

えぇ?ロイきゅんもうお別れなのぉ?
もうちょっと一緒にいても、え?私、死んでない?

 

ロイ「ほら、顔色も戻ってきてそろそろ」
アイラ「んっ」ズキュゥゥン
ロイ「んんんっ!?」
ラクチェ「」
アイラ「ちゅぅ…んふ、あむっ…」腕を後ろに回しながら
ロイ「え、ちょ、離れ、しっかりしてアイラさ」
ラクチェ「……うわぁあああああああ!!!(流星剣)」
アイラ「あががががががが」

 

アイラ「文字通り死ぬほど旨い火鍋だった、文句のつけようもない」
ラクチェ(銀の剣を構える音)
アイラ「そしてごめんなさい」
ロイ「こちらこそ本当に申し訳ありません」
ラクチェ「ロイ君は謝らなくていいの。母さんは反省」
アイラ「そして……うちで雇うことは出来ない」
ロイ「えっ!」
アイラ「君の料理は大衆料理店のレベルなど遥かに超えている。
はっきり言おう。私が君に教わりたいくらいだ」
ロイ「そんな大げさな」
ラクチェ「天国行く料理作った人が何を言うか」
ロイ「でも予算はちゃんと大衆食堂の料理で成立する位でしたよ?」
アイラ「そういう問題じゃない!」
ラクチェ「そこまで気にして作ってたんだぁ…」(遠い目)
アイラ「とにかく、すまないが、ちょっと一人にさせて欲しい」
ロイ「今日はありがとうございました」ガタッ
ラクチェ「あたしもついてくから。
母さんは年甲斐もなく弾けたことを反省して」バタンッ
アイラ「あぁ…本当に……」

 
 

アイラ「なにやってるんだ私はぁぁぁ!!!」
アイラ「あ、あんな年下の、男の子に、ああわわああああぁ」
アイラ「何やってるアイラ!しっかりしろアイラ!」ザシュザシュッ
アイラ「だ、ダメだ……しばらくロイ君と会わないでおこう……」

 

ラクチェ「ごめんね、なんだか色々と」
ロイ「うん、大丈夫だから……」
ラクチェ「あのさ、ロイ君。ちょっとこっち来て」
ロイ「え?」
ラクチェ「んっ」ちゅっ
ロイ「」
ラクチェ「……がんばったね!ロイ君っ!」タタタッ

 
 

ラクチェ「あ、あたし、なんか大胆になっちゃってるのかな?
なんだろヨハヨハの時とは違うドキドキ感が」
リリーナ「へぇぇぇぇぇ…」
ラクチェ「ヒィィッ!」
リリーナ「ロイに料理を習いに来たら、とんだ女王様がいましたね…」
ラクチェ「ああああ、ごめんなさいNTRとか考えてないし憧れの人に」
リリーナ(肩に手を置く音)
リリーナ「お願いします、あの子に恋心を思い出してもらって!
あんな資格が恋人なロイを攻略とか本当に無理、無理だから!」
ラクチェ「えぇぇぇ…」(困惑)

 
 

ロイ「うーん、女の人の心ってやっぱりよくわからないなぁ……
女性心理を学べる資格とかないかなぁ……」カチカチ