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Last-modified: 2019-07-10 (水) 00:10:15

サラ「はぁい。異界の狭間からこんにちは、兄様を愛し、兄様に愛されるサラよ」
ンン「わけも分からず変な空間に連れてこられて助手にされましたです……どこなのです、ここは」
サラ「異界の狭間って言ったじゃない。ダメよ、胸と槍ばかり鍛えて頭を使わないのは」
ンン「胸を鍛えた覚えはないのです!」
サラ「つまり天然……4年後には更に育って、いずれは110代……そしてその先へ……」
ンン「……もう面倒なので、早く話を進めて終わらせてほしいのです……」
サラ「そうね。兄様に胸を揉まれ深いキスをされ何度も突き上げられて気絶しそうになったンンの話は、またの機会にしましょう」
ンン「そんな機会は永遠に来なくて良いのです」
サラ「では早速、お便りのコーナーよっ!」
ンン「何なのです、このテンション……」

 

サラ「『サラちゃんンンちゃん、こんにちは』」
ンン「こんにちはなのです」
サラ「『実の弟と関係を持ってしまい、年甲斐もなくハマり、昔からの友人や混沌の女神や義妹達と一緒に色々する状況になっているのですが』」
ンン「名前を伏せた意味がないのです!?」
サラ「『別の弟がKINSHINアレルギーなので、近頃その子とまったく会話ができません。……どうしよう……』」
ンン「本当に、どうするのです、それ」
サラ「KINSHIN界の先頭を走る者としてアドバイスしてあげたら?」
ンン「誰がですか!?」
サラ「兄妹や姉弟ならまだしも、父娘でなんて他にいないでしょ!?」
ンン「何で私が怒鳴られたのです!?」
サラ「とにかくほら、何か一言」
ンン「え、ええっと……まず、シグ……弟さんと直接話ができないなら、その人の奥さんや友人を介して、何とか意志疎通を図る、というのは……?」
サラ「思いの外、実現性のある意見で、ビックリ」
ンン「私のこと何だと思ってーーやっぱり言わなくて良いのです」
サラ「どんなイジリ方をしても良い声で啼く可愛い妹分かつ義理の娘ね」
ンン「言わなくて良いって言いましたですよ!?」
サラ「それでは次のお便りー」
ンン「テンションどうしたのですか今日……」

 

サラ「『友達が……欲しいです……』」
ンン「似たことを考えている人は、きっと大勢いるので、その人達と連絡を取り合う手段を探すか、直接会いに行くのです」
サラ「レスポンス早いわね、あなた」
ンン「早く進めれば早く帰れるのです」
サラ「……さて、どうかしら……では次!」
ンン「不吉なこと言うんじゃありませんですよ!?」

 

サラ「『覇王陛下の奥様方におかれましては、ご機嫌麗しゅうことと、お喜び申し上げます』」
ンン「腰が低すぎるのです!?」
サラ「えーっと、挨拶は省略して……『紋章町はますます暑さを増し、私はもっぱら、アイス屋と屋内プールを往復する生活です』」
ンン「…………家がありませんですよ?」
サラ「プールに寝泊まりしているのかしら?」
ンン「……それで、お便りの本題は何なのです?」
サラ「『痩せたい……』」
ンン「異界の混線とかそっち方面かと思いましたですよ!?」
サラ「それについては、本人も状態が良く分からないみたいね」
ンン「…………運動してください。外だと熱中症で倒れそうなので、そのプールでひたすら泳ぐか、水中で型稽古でもするのです」
サラ「水中ウォーキングなら分かるけど、型稽古?」
ンン「普段と違う訓練を試してみた時、なかなか負荷が重くて効いたのです」
サラ「色々やっているわね、訓練ガチ勢」
ンン「最初から、水を割れとは言わないので、まずはゆっくり丁寧に動くことを目指すのです」
サラ「……水、割れるの?」
ンン「エフラムさんとネフェニーお姉さんはもちろん、アメリアやカザハナ、私にもできますですよ?」
サラ「うっわぁ……」
ンン「どういう表情しているのです。それより、次に行くのです」
サラ「あ、うん」

 

サラ「『JCの彼女の誘惑が激しくてそろそろ限界です……』」
ンン「……何が問題なのか、一瞬分からなかった自分が嫌なのです……」
サラ「私達に聞くのが間違っているわね、これは。はい、次」

 

サラ「『好きな人の前で毎回泥酔してクダ巻いたりしてしまいます。どうにか告白したい……』」
ンン「飲まなければ、と思うのですが、お酒ってそんなに良いものなのです?」
サラ「あなたの場合、Eドリンクで酔えるものね」
ンン「誰かさんが飲み物をすり替えたせいなのです!」
サラ「お便りに関しては……とりあえず、自制ができないなら、最初からお酒が関わらない場所で会う、とかかしら?」

 

サラ「『ロイの野郎が気にイラネェ……』……うちの義弟に手を出そうなんて、良い度胸じゃない。石化か洗脳、好きな方を選ばせてあげるわ」
ンン「未遂の一般人を脅すんじゃありませんです。何かしようとするなら焼けば良いのです」
サラ「……あなたも大概物騒よ?」
ンン「はいはい次に行きますですよ」

 

サラ「『量産型リカバーリングを使っても枯れそうです。助けてください』」
ンン「……これ、某病弱な義兄と某村長な義弟、どっちなのでしょう?」
サラ「両方かもね」
ンン「…………強く生きてほしいのです」
サラ「Eドリンクの更なる改良に向けて、開発室は今日も奮闘しているわ」

 

サラ「『異界から失礼します。三傑異界のような、母性に満ちた癒し系巨乳エリーゼは、どこにいますか?』」
ンン「うちにいますです」
サラ「回答するなら、その母性もカミラ義姉様の影響だから、そっちのはそっちのカミラ義姉様の影響でしょうね」
ンン「要するに、カミラお義姉さんをどうにかしない限り、不可能なのです?」
サラ「他の方法があるかは、頑張って探してちょうだい。はい次」

 

サラ「これも異界からね。『あなたのせいで誘拐されたんだから、何とかしなさい』何ともしないわ。次」
ンン「……今の、異界の……」
サラ「まあ、『わたし』のことなら分かっているから、きっと大丈夫よ」
ンン「…………口出しはしないでおくのです」

 

サラ「『私の胸が大きくなる異界はありますか?』」
ンン「どっかにあるんじゃありませんですかねー」
サラ「希望は捨てないでね。諦められたら面白く……」
ンン「余計なことは言わなくて良いのです」

 

サラ「『異界の狭間とは非常に興味深い事象です。徹底的に調べさせてください』嫌よ」
ンン「即答なのです」
サラ「あの研究所で徹底的に調べられるなんて、何をされるか分からないわ……」

 

サラ「『異界の狭間とは』……完全に一言一句同じ文章ね。次」
ンン「他にも、まったく同じ手紙が大量にあるのです……」
サラ「それぞれの異界で行動も文面も同じとか、もはやホラーだわ」
ンン「研究女王になった異界があるらしいですが、そこでも研究欲は変わりなさそうなのです」

 

サラ「『覇王の影響で、こちらの方まで愛してるとか可愛いとか綺麗とか誉め殺ししてくるのを、何とかしてくださいまし!』」
ンン「きっと、こちらのエフラムさんよりはマシなのです」
サラ「昨日もツンツンしようとして結局デレデレになっていた娘が何か言っているわ」
ンン「やかましいのです」
サラ「とりあえず、幸せそうで何よりだわ、姉様。頑張ってね」
ンン「…………やけに珍しい顔をしていますですね?」
サラ「気のせいよ」

 

サラ「『私がエフラムと結ばれる異界は』……多分、時代劇的な異界もどこかにあるけど、そんなこと言ったら、またお仕置きされるわよ?」
ンン「……あの人、いつもされている気がするのです」
サラ「もう癖になっているんじゃないかしら?」
ンン「そのうち、エレミヤお義姉さんの集会に呼ばれそうなのです」
サラ「あなたも参加すれば面白いのに」
ンン「お断りなのです!」

 
 

サラ「今回の放送はここまでー」
ンン「……やっと終わったのです」
サラ「またいつか、次回のサランン・レィディオで会いましょう。バイバーイ」
ンン「私はもうやりませんですよ!?」