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Last-modified: 2019-07-14 (日) 22:23:50

ラーチェル『覇王の影響で、こちらの方まで愛してるとか可愛いとか綺麗とか誉め殺ししてくるのを、何とかしてくださいまし!』
ラーチェル「その台詞、つい先日聞いた気がしますわね」
エイリーク「サラさんとンンさんのラジオ番組にお便りを送られたのですね」
ラーチェル「ああ……そしてターナは、また……懲りませんわね」
エイリーク「お仕置きを期待されているような気もしますが、放置するのもなんですし……」
サラ「エレミヤ義姉様が、今度声をかけようか検討していたわね」
ラーチェル『そちらの話題で盛り上がるのは後にしてくださる!?』
サラ「あら、ごめんなさい、姉様」
エイリーク「そちらの兄上から、愛しているとか可愛いとか綺麗とか誉め殺しにされる、と……。惚気ですか?」
ラーチェル「惚気ですわね」
サラ「本当は嬉しいんでしょう?」
ラーチェル『ええ、ええ! 惚気にしか聞こえないのも嬉しいのも認めますわ!』
サラ「開き直ったわね」
ラーチェル『以前なら気付かなかった服装やアクセサリーの変化を見落とさず褒めてくれる点も評価しますわ!』
エイリーク「兄上……そんな気遣いを覚えて……」
サラ「こっちの兄様も、最初はそういうところに気が回らなくて大変だったわ。だから、見逃しようがないくらい攻めたんだけど」
ラーチェル「結ばれる以前から、色々としていましたものね、あなた」
ラーチェル『……どうせ、異界といえど、他ならぬ自分自身に負ける訳にはいかない、なんて負けず嫌いですわよ……』
サラ「結果が伴うなら良いじゃない。別に、無理をしているほどじゃないんでしょう?」
ラーチェル『…………それは、そうなの、ですけれど……』
ラーチェル「歯切れが悪いですわね。わたくしらしくありませんわよ?」
ラーチェル『………………夜に……』
ラーチェル「夜? ……あ」
エイリーク「……ああ……」
サラ「なるほどね」
ラーチェル『夜に、攻められながら綺麗だとか言われ! 恥ずかしがる姿も可愛いだとかまた言葉攻めされ!』
サラ「あらあら」
ラーチェル『こちらが達する瞬間に、一際強く突かれながら抱き締められて、愛してるとか言われる気持ちが、分かりますか!?!』
サラ「スゴく分かるわ。最高よね」
ラーチェル『最高ですけれども!』
エイリーク「あ、認めました」
ラーチェル「認めましたわね」
ラーチェル『毎晩それでは、身も心ももちませんわっ!!!』
サラ「毎晩兄様を独占できるなんて、本当に最高だわ」
ラーチェル「というか、毎回それならば、流石に慣れませんの?」
ラーチェル『……あなたなら、毎晩気絶させられる手前の勢いで攻められ、誉め殺しも同時進行されて、慣れますの?』
ラーチェル「無理ですわ生意気言いましたわあの時のことを思い出させないでくださいまし」
エイリーク「……ラーチェル、随分と素敵な想像をしたようですね?」
ラーチェル「今のわたくしが悪いんですの!?」
サラ「不用心な失言だったわね」

 

ラーチェル『参考までに、サラならどう対処しますの?』
サラ「全部受け止めて全力で楽しむに決まっているでしょう?」
ラーチェル『あなた何歳ですの!?』
エイリーク「こちらの皆さんについては、年齢で判断できる範疇を、超えていますから……」
ラーチェル「覇王家幼女軍団、といえば、そこらの成人女性では、勝負する気にもなれない子達ですわよ?」
ラーチェル『……その筆頭と思えば、納得せざるを得ませんわ……』
サラ「代表扱いではあるけれど、わたしよりも積極的な娘も、1人2人……3人、4人……。大人組を含めれば、もっとね」
ラーチェル『どうしてそちらのエフラムは搾り殺されていませんの!?』
サラ「むしろ、最近は全員が毎晩気絶させられていて……」
ラーチェル『ケダモノどころではありませんわ!?』
サラ「どんなのか、聞きたい? 聞きたいのね? 良いわ、語りましょう」
ラーチェル『何も答えていませんわよ!?』

 

エイリーク「………………」
ラーチェル「……エイリーク? 大丈夫ですの?」
エイリーク「…………ええ。大丈夫ですよ」
ラーチェル「……そう、ですか」

 

ラーチェル『とりあえず、やられっぱなしは性に合いませんので、今夜からはこちらも攻めて差し上げますわ!』
サラ「返り討ちに合う未来が見えたわ」
エイリーク「はい。鮮明に」
ラーチェル「……せめてわたくしは、あちらのわたくしの健闘を祈りますわ」
ラーチェル『どうせなら勝利を祈ってくださる!?』
サラ「次回の通信予想。『心身への同時攻めが余計に増しましたわ』に1票」
エイリーク「では、誉め殺しが減る代わりに体への攻めが増える、に」
ラーチェル「それなら、無口になったと思ったら、そのままケダモノになられて気絶させられる、と予想しますわ」
サラ「結果を楽しみにしているわね、姉様」
ラーチェル『既に楽しんでいますわね、あなた達!?』
サラ「もちろん」
エイリーク「すみません」
ラーチェル「他人事って気楽ですわ」
ラーチェル『くぅぅ……! 見ていなさい! わたくしの華麗なる賛美で、エフラムを骨抜きにして差し上げましょう!!』
サラ「ダメそう」
ラーチェル『即座に切り捨てないでくださいまし!?』