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Last-modified: 2019-07-14 (日) 22:41:27

サラ「さあ始まったわよ第3回サランンー・レィディオォー!!」
ンン「回を重ねる度に相方のテンションがおかしくなりますです……今回も逃げられなかった、ンンです……」
サラ「逃がさないわ。あなただけは」
ンン「とりあえず、ツッコミのために訓練用の槍は持って来たのです」
サラ「か弱い私に乱暴する気!?」
ンン「開幕から雑談モードに入りそうなので、早速お便りのコーナーなのです」
サラ「放置しないでよ。ベタ甘えするわよ?」
ンン「どういう脅しなのですか!?」

 

サラ「『子供は何人作るべきでしょうか』」
ンン「スタートダッシュで飛翔するのやめてくれませんですかね?」
サラ「初速からトップスピードね。良いわ、とても良いわ」
ンン「ハンドルとブレーキを私にぶん投げるんじゃありませんです!」
サラ「さて、お便りへの回答だけど、家庭の経済状況や、その他諸々の事情次第ね」
ンン「……ああ、良かった……流石にメインパーソナリティーとしての自覚は……」
サラ「その制限がないのなら、いくらでも、地に満ちるほどに、望むままに生きなさい」
ンン「と思った直後のコースアウトォッ!?!?」
サラ「うちも、兄様が就職決まった後、誰がンンの次に子供を産むか、何度も会議しているわ」
ンン「その会議、私は知りませんですよ!? というか、なんで私が最初で確定なのです!?」
サラ「だってンン、覇王家長兄、未来の兄道場師範の実母でしょう?」
ンン「どうして『何を分かりきったことを』みたいな顔しているのです!?」
サラ「何を分かりきったことを」
ンン「言うなですよ!」
サラ「今のところ、止めても聞かないノノ、仕事も学業もないナーガ神、大人のチキ、ベロアが内定ね」
ンン「……お母さんの評価が、残念ながら当然すぎるのです……」
サラ「セツナ姉様も、先に妊娠出産育児が一段落してから、保育士になるつもりらしいわ」
ンン「いつもはぼんやりしているのに、そういうところ、ちゃっかりなのです」
サラ「イドゥン姉様は、セツナ姉様へ仕事内容を引き継いでから、って言っていたわね」
ンン「あの2人、エフラムさんと3人で大学に行くと決めて以来、急に仲が良くなりましたですね」
サラ「ネフェニー姉様は、『1度に大勢抜けると色々大変じゃけぇ、後でえぇよぉ』と」
ンン「…………天使なのです?」
サラ「天使ね。サクラとミタマとキヌは、最低でも1人は神社に残ってほしい、ってアサマ義兄様に言われて、3人で話し合っているみたい」
ンン「……その話し合い、決着する気がしませんですよ?」
サラ「他の学生組は、ヴェロニカも含めて、まずは高校卒業してから。アクア姉様と覇王家マネージャーのソフィーヤ姉様は、仕事の状況を見て」
ンン「想像以上に具体的なのです……私が知らないうちに……」
サラ「その拗ね顔……あなたに会議のことを気付かれないようにしてきた甲斐があるわ」
ンン「おっと槍の出番なのです?」
サラ「このくらいは許してよ、ケチ」
ンン「……あーもう。それで、サラはどうするのです? 高校卒業後なのですか?」
サラ「高校卒業までに、教団が私無しでも回る体制になれば、かしら」
ンン「どうせ、影から操り続けるクセに、良く言うのです」

 

サラ「将来設計の話題に花を咲かせすぎたけれど、そろそろ次のお便りよ!」
ンン「良く考えるまでもなく、我が家の未来予定が、電波に乗って拡散されましたです……」
サラ「『サラさんのような悪の組織の支配者になるには、どうすれば良いでしょう?』」
ンン「……まあ、正直、教団の情報部兼実行部隊なメイドさん達を操る様は……」
サラ「『また、効果的に激しいお仕置きを受ける案があれば、教えて下さい』」
ンン「これ、完全にうちの義姉の1人なのです……」
サラ「前半後半それぞれならまだ、別人の可能性もあったけど、2つ揃えば確定ね」
ンン「とりあえず前半、どうなのです、悪の女首領さん?」
サラ「やっぱり、1番のポイントは人材確保と育成よね。うちの場合、元々の下地もあったけど、メイド育成で成功したわ」
ンン「……悪の女首領なのは認めますですか……」
サラ「そのツッコミ待ちしてスルーされた顔が見たかった!」
ンン「そこに直るのです。ドタマかち割ってやりますです」
サラ「暴力反対。ほら、また雑談入っちゃうわよ? 良いの?」
ンン「どこまでも……良い根性してやがりますですね……!」
サラ「私だもの。さて後半、お仕置きされる方法、ね。普通に激しいのをねだるんじゃ満足できないのかしら?」
ンン「……シチュエーション重視なんじゃありませんですかね」
サラ「なるほど……そう表現されれば、分からないこともないわ。流石は我が家のアブノーマル筆頭」
ンン「……やはり1度ド突くべきなのです?」
サラ「あなたに打たれたら、訓練用でも私は死ぬわよ。良いの?」
ンン「自分の耐久の無さを盾にするなです!」
サラ「さてさて、激しいお仕置きを受ける案についてだけど……何かある?」
ンン「暗躍はそちらの十八番なのです」
サラ「あえてバレるように、って、したことないのよ。基本的に痕跡は消して動かしてるから」
ンン「悪の秘密結社度合いが増していますです」
サラ「後半の質問については、ターナ義姉様に倣って、相手の嫉妬心や執着心を煽ると良いかもね」
ンン「昨日も、こちらの訓練場まで聞こえるくらい攻められていましたですね、夕方からずっと」
サラ「何をやらかしたんでしょうね。それじゃあ次のお便りー」

 

サラ「『好きな人と、なかなか先に進めません。身分差のせいなのでしょうか……それとも、私に魅力がないのでしょうか……』」
ンン「いきなりヘヴィなのです……!?」
サラ「ロプト製酒1升とEドリンク2本をプレゼントするわ」
ンン「うぉいっ!?!」
サラ「オマケとして、ミカヤ義姉様御用達の、フリルレースな水着の色違いも。きっと似合うわ」
ンン「過ちを犯させる気満々なのです!?」
サラ「バカね。きっちり責任を取らせれば、それはもう過ちではなく既成事実よ」
ンン「……その……ここまでなれ、とは言いませんですが、ご自分に自信を持って、ドーンとぶつかることも、時には大事なのです」
サラ「恋する乙女を応援します。サランン・レィディオ」
ンン「応援の仕方をもう少し考えるのです」
サラ「それでは、結果に期待しつつ次のお便りよ!」

 

サラ「『有給の使い道が分かりません』」
ンン「どこのブラック社畜なのです!?!」
サラ「あ、これうちのメイドだわ」
ンン「真っ黒なのです!」
サラ「失礼ね。自発的に休まないだけよ」
ンン「休める雰囲気作りも、上司の仕事なのですよ!」
サラ「どんな立場からのコメントよ、あなた。そもそも、原因の一部はあなたなのに」
ンン「どういうことなのです?」
サラ「私がンンにEドリンクを飲ませる宣言をした日の夜勤出勤率、100%」
ンン「なにしてくれていますですかぁっ!?!?」
サラ「初めて見た新入りメイドは、普段から兄様と皆が愛し合うのを見守っているはずなのに、……スッゴい……としか、しばらく言えなくなるわ」
ンン「ひゃ、100%と、いうこと、は……あの時のや、あの時のとか、あの時のまで……!?」
サラ「どれを言っているのか分からないけど、全て、よ」
ンン「のゎぁぁぁ……!!」
サラ「当時の自分を思い出して悶えている娘は置いといて、次行くわ」
ンン「だれのせいだと……!」

 

サラ「『出番が欲しい!』」
ンン「……さっきの件は忘れるとして……。例の村の住民達なのです?」
サラ「どちらかと言うと、昔は出番があったけど最近少なくて、村に呑まれそうな人達じゃないかしら?」
ンン「村に呑まれそうな人達、って表現、分かるには分かるのですが、この一文だけだと意味不明なのです」
サラ「いっそのこと、あそこに住んだ方が、日常のチョイ役として出番あるんじゃない?」
ンン「チョイ役言うんじゃありませんですよ」
サラ「真面目に答えるなら、兄弟家との関わりの多さや人脈の広さがネタの頻度に繋がるから、出番が欲しければ人と関わると良いわ」
ンン「引きこもりに対する説教みたいなのです」
サラ「脱引きニート。ヴェロニカだって頑張っているわ」
ンン「頑張らされている、の間違いでは……?」

 

サラ「以上で、今回のサランン・レィディオを、終了します!」
ンン「だから何なのですか、そのテンション」
サラ「バイバイまたねー」