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Last-modified: 2020-02-29 (土) 20:54:23

サラ「第17回、サランン・レィディオー!
   そぉしぃてぇぇ……っ!」
ンン「リスナーのみなさん、音量注意です」
サラ「誕生日おぉっめぇでとぉぉぉーーッッ!!!!!
   ハッピーバースデー! チキーッ!!」
ンン「子どもと大人のダブルチキお姉さん。
   この放送を聞くのは録音でだと思いますですが、おめでとうなのです」
サラ「2人揃って、日付が変わった瞬間から兄様とーー」
ンン「はい規制です」
サラ「ケチ……。まあ良いわ! お祝いも言えたし、お便りコーナー行きましょう!」
ンン「仕方ないこととはいえ、テンション高いのです……」

 
 

サラ「それじゃー1通目のお便りー」
ンン「ラジオネーム『穴熊屋』さんからなのです」

 

『いつもラジオ聞いてるよぉ。イベント前に原稿書きながら流してると筆が乗るの。楽しいねぇ。
 それでね。相談なんだけれど…どどど、どおすれば噛まずに人と会話できりゅかなっ!
 あんぎゃああああ!とかびっくり絶叫したりしちゃうと恥ずかしくって後で悶える羽目になっちゃうんだよおお…
 ……落ち着いた綺麗で美人な5年後のベ…私になるために教えてほしいなぁ。え、エフラムさんにもっと好きになってほしいもん。えへへ…っ』

 

サラ「私の姉妹が可愛すぎる件……!」
ンン「息荒いのです近寄るんじゃありませんです」
サラ「ごめんちょっと過呼吸……!」
ンン「興奮しすぎなのです!」
サラ「チキの誕生日だけでも嬉しいのに、こんなお便り貰ったら……! もう……!」
ンン「どうどう」
サラ「ふぅ……ふぅ……! よし……落ち着いてきたわ……!」
ンン「お便りの内容についてですが……人との会話ですか……」
サラ「何事も練習、ってことで、私たちとたくさんお喋りしましょ!」
ンン「理屈は分かりますですけど、あんまりからかっちゃダメなのですよ?」
サラ「愛だから」
ンン「それは別に免罪符ではないのです」
サラ「真面目な話、いろんなタイプの人と繰り返し会話して慣れていくのが、近道よね」
ンン「最初は、落ち着いた感じの相手を選ぶと良いと思うのです」
サラ「イドゥン姉様始めぽんやりわーるどなメンバーは、聞き上手でもあるわ。稀に良く天然だけど」
ンン「落ち着いた綺麗で美人な人、という理想像にも近いですしね」
サラ「天然だけどね」
ンン「2回も言わなくて良いのです」
サラ「でもそこが好き」
ンン「知っていますです」
サラ「ちなみに、ぽんやりチームを複数集めると、魔防無視のスリープ空間が展開されるから、注意が必要よ!」
ンン「できることなら、ツッコミ役としても成長してもらえたら、私が楽できるのですが……」
サラ「逃がさない」
ンン「思い知っていますですから、肩を掴むのやめるのです」
サラ「じゃあ、」
ンン「胸を掴めなんて誰も言っていないのですよ!」

 

サラ「2通目のお便りー」
ンン「ラジオネーム……………………えぇ……」
サラ「『覚醒子世代で僕だけヒーローズに出番ありませんこれなんて放置プレイですか。もっとやってください。ハァハァ』さんね!」
ンン「……あの人は……あの人は本当に、もう……! 」

 

『一発屋さんですか…その集会場どこにあるんですか。
 荒縄と蝋燭は準備済みです。他のも準備してありますが表記するのは自粛しましょう。
 さぁ!いつでも照明になれます。場所を教えてください』

 

ンン「ほんともう……」
サラ「レベル高い友だちねー」
ンン「……人に迷惑をかけていない分、まだマシだと考えますです。
   以前、ベルン署に救助されてお世話になっていましたですが」
サラ「自縄自縛カッコ物理カッコトジ」
ンン「えーっと、それで、前の放送で話題に出た『一発屋』についてなのですが……」
サラ「まず、実在するかどうかが分かんないわ」
ンン「サラが適当に言っただけですからね」
サラ「とはいえ、ここは紋章町。有り得るモノは全てある。
   つまり、誰かがネタを書けば、その場所は発生するわ」
ンン「いつも通りのメタなのです」
サラ「せかいひろしとか入り浸ってそう」
ンン「誰ですか?」
サラ「古い……昔話よ……」
ンン「その雰囲気なんなのです」
サラ「ちょっとジェネレーションギャップが……」
ンン「12才が何か言ってますです」

 

サラ「気を取り直して3通目!」
ンン「ラジオネーム『タスケテナイト』さんからのお便りです」

 

『愛する人が囲まれてタスケテしてるところをタスケル時ほど女の子にとって幸せな事ってないですよね。
 周りの人や妹様はどこがいいんだって言うんですけど…私、変ですか?』

 

ンン「頼られたい気持ちは理解できても、常に頼られ続けたいというのは、ちょっと……」
サラ「だけど、それが『タスケテナイト』さんの愛なら、そして、それを相手も受け入れているのなら、周囲に変と言われても、貫けば良いわ」
ンン「……そうですね……少し恥ずかしい言い方をするなら、変わった愛の形、なのですかね」
サラ「頼られる幸せといえば、兄様から頼られたエリーゼと優女王な義姉様は、嬉しそうに演奏の仕方を教えていたものね。
   それはもう、手取り足取り、懇切丁寧に、隅から隅まで」
ンン「必要以上にエフラムさんに密着していた気もするのですが……2人揃って……」
サラ「エリーゼのロリ爆乳を押し付けられつつ、義姉様に後ろから抱き締められるようにバイオリンの構え方を教わる兄様は、とても味わい深い表情だったわ」
ンン「万に一つも妹に邪な感情を抱いてはならん、だとかで、エリーゼさんの胸に反応するのも耐えようとしていたのですよ、どうせ」
サラ「これが座禅や修行なら、精神集中もできたんでしょうけど」
ンン「その後で神将な義兄さんに鉄拳で喝を入れてもらっていたことから、お察しなのです」
サラ「反動で、その日はエリーゼの番の時には、いつになく激しかったわね。
   溜まった分を一気に注ぎ込むみたいだったわ」
ンン「詳細は言わせませんですよ?」
サラ「私たちが眠った後の、ミタマが加減なしを頼んだ時もスゴかったらしいわよ」
ンン「強制的に喋るの止められたいのです?」
サラ「唇で?」
ンン「その手にはもう乗りませんですからね!?」

 

サラ「それではラスト4通目ー」
ンン「ラジオネーム『タンポポの頭』さんからなのです」
サラ「タンポポ頭……髪型かしら?」
ンン「違うと分かって言うんじゃありませんです。そこまでくせっ毛ではないのです」

 

『最近女っ気がない、仲間の女は忙しいし男も女だらけの仕事場に出入りしてるし……俺も華が欲しい』

 

サラ「バックダンサーズも警備部隊も、良く働いてくれているわ」
ンン「両方とも自分が根本的原因だって分かって……ああ、分かった上で言っていますですね」
サラ「もちろん」
ンン「相変わらず、攻撃力ばかり高い銀メンタルなのです……」
サラ「お便りへの回答については……華、ねぇ……。
   シーフの杖の子と、たまにはイタズラせずに、お茶でもしたら?」
ンン「穏便すぎて逆に不穏なのです」
サラ「ひどくない?」
ンン「これまでの自身の言動を省みるべきだと思うのですよ」
サラ「別に、壊れない程度に弄り回しても良いんだけど……」
ンン「なぜ無駄に限界を攻めるのですか」
サラ「あの毛虫嫌いの子、同じトラキア出身だし、年も近いし、私と絡みがあってもおかしくないのに、関わった覚えがないのよ。
   これを機会に、何かネタ来ないかなって」
ンン「またメタな……」
サラ「八重歯っ子の時みたいに、お茶会に参加してくれても良いのよ?
   最近、メンバー全員がそれぞれの彼氏彼女とばかり会ってて、何か変化が欲しいと思っていたし」
ンン「……そうなったら、余計に『タンポポの頭』さんが独りになりませんですか?」
サラ「テヘペロ」
ンン「全部承知で言っていましたですねコイツ……!」
サラ「ファイトファイト元気出してー」
ンン「元凶の台詞ではないし棒読みすぎるのです!」

 
 

サラ「それでは、最後に改めて。
   誕生日おめでとう! チキ!」
ンン「おめでとうなのです」
サラ「今は放送を聞いている余裕ないでしょうから、大人の方は家で昼寝がてら聞いてもらうとして、明日の昼休みに学校で録音流すわね!」
ンン「それ、私も恥ずかしいのですが!?」
サラ「紋章町だけじゃなく異界にまで放送しているのに、今さら?」
ンン「後で感想言われるのと、聞かれている様子を実際に見るのは違いますですよ!」
サラ「ワガママなんだから……」
ンン「普通の感性だと思うのです……」
サラ「普通の感性な人は父親とーーごめんなさい悪かったわ」
ンン「分かれば良いのです」
サラ「喉元に槍先寸止めは寿命が縮むわ……。
   ともあれ、今回の放送はここまでよ! またのお便り待ってるわ!」
ンン「ばいばいなのです」