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Last-modified: 2020-03-08 (日) 23:25:52

サラ「そろそろ20の大台が目前ね……第19回、サランン・レィディオーッ!!」
ンン「改めて、こんな行き当たりばったり番組が、良くここまで続いたのです」
サラ「どこまで行けるか、見ものだわ」
ンン「サラは何処目線なのですか」

 
 

サラ「それでは! 1通目のお便り!」
ンン「ラジオネーム『封印行商人』さんからです」

 

『モブ参上、一品サービスするとそれで足りちゃうのか買ってもらえません。商売のコツをおしえてー!』

 

サラ「あーうん、あるあるな失敗例ね」
ンン「そうなのです?」
サラ「過剰に無料サービスした結果、ただで貰えるのにお金を払うのが損、ってお客に思われたパターン」
ンン「……ひどい」
サラ「ええ、酷いわよ。サービスするほど赤字。サービスやめたら下手するとクレームの地獄絵図」
ンン「どうにかなりませんですか?」
サラ「街でティッシュとかを配っている人が、ある日『1つ1Gです』って言い出したら?」
ンン「10個以上入って10Gくらいのを買いますです」
サラ「人によっては、1つ辺り1G以上のを選ぶこともあるかしら。
   今まで無料で配っていた人には見向きもせずに、ね」
ンン「……ああ、お金払うのが損、って思われたら、適正価格でも買われなくなる、と」
サラ「そういうことよ。……まあ、余程商品の質が上がっていれば別だけど、他で買えるなら他で、ってなりがちだわ」
ンン「質を上げると、結局値段も上がるのです」
サラ「そんな高品質な物を格安で、となると、ますます赤字よ」
ンン「……八方塞がりでは?」
サラ「まあね」
ンン「救いはないのですか……」
サラ「心機一転、場所を変えてやり直す、くらいかしら。
   どうしても動きたくないなら、頑張れ、としか言えないわ」
ンン「……えっと……色々思い入れはあると思うのですが、せめて、後悔しないようにしてほしいのです」
サラ「これで、他地区でもまた無料サービス繰り返したら、笑えないわね」
ンン「顔と声が笑っていますです!」
サラ「あ! 他では手に入らない品物を仕入れるって手もあるわよ!」
ンン「最後にか細い希望を見せるとか、悪魔ですか!?」

 

サラ「さーて、商売の厳しさを目の当たりにしたところで、2通目のお便りー」
ンン「相方が悪趣味なのです……はぁ、ラジオネーム『斧マニアジェネラル』さんです」

 

『珍しい斧、どこかで手に入らないだろうか。レア斧くれる奴になら■られてもいい。そのくらい俺は斧が好きだ』

 

ンン「あれ? お便りに汚れが?」
サラ「気にしなくて良いわ」
ンン「そうなのです?」
サラ「ええ、そうなのよ。
   それじゃ、珍しい斧についてだけど……」
ンン「エフラムさんも、たまに変わった槍を集めていますですね」
サラ「ほんと、兄様も好きねぇ」
ンン「自分が雇ったメイドさんの給料やら私たちへのプレゼントやらで、手持ちも限られているくせに……どうしようもない人です」
サラ「『だけどそういうところも好きなのです』」
ンン「無駄に上手い声真似するんじゃありませんですよ!?」
サラ「リスナーには音声のみお届けしていますでーす」
ンン「こんのぉ……!」
サラ「さっき出た兄様の例で言えば、普段は行かない地区とかで、買ったり探索したりしているわね」
ンン「……昔のバレンシア地区で、延々モンスターを倒して手に入れた槍とかですね」
サラ「『斧マニア』さんも、普段は行かない所に行けば、新しい出会いがあるかもよ。ネタ的な意味でも」
ンン「メタ入れないと呼吸できないのです?」
サラ「この人、過去ネタで見たことある気がする、って探し回ったら、1つだけ見つけたのよね」
ンン「何て無駄な努力を……!」
サラ「せっかく発掘したし、25-137で出てた人たちとまた絡むネタでも来ないかな、って」
ンン「そして投げっぱなしなのです!」

 

サラ「3通目のお便り!」
ンン「ラジオネーム『未来の歌手女王』さんです」

 

『あたしの歌をきけぇ~~~~どおかな?どおかな?』

 

サラ「音楽ファイル付けてくれたし、今日の番組が終わるまでループしときましょう」
ンン「……何というか……独創的な歌詞なのです?」
サラ「アクア姉様の指導の成果か、歌唱力自体は上がっているのよねぇ」
ンン「何を企んでいますです?」
サラ「このキャラを推してアイドル化の道もあるかなー、と。
   チキたちとはファン層が違うでしょうけど、これはこれで、って人がつきそう」
ンン「直さず尖らせるつもりですか」
サラ「何かしら特色が無いと、デビューするだけでも一苦労だもの。
   普通キャラが売りの娘も、濃いキャラ揃いの中で普通人、っていう特徴があるのよ」
ンン「しかし、担当アイドルが増えると、プロデューサーさんの仕事量が……」
サラ「お爺様なら、まだ余裕でしょ!」
ンン「……身内に対する甘えではあるのですが、甘えられた側の負担が大きいのです……」
サラ「そうね……芸能事務所を作ったんだし、オーディションとか面白そう」
ンン「思いつきなのです?」
サラ「思いつきよ! プランなんてまっさら白紙!」
ンン「気紛れすぎです!」
サラ「気の向くままに生きる!」
ンン「何を宣言していますですか!」
サラ「ま、割りと真面目にオーディションはやってみたいわね。
   うちのバックダンサーたちも、そろそろデビューのチャンスが欲しいでしょう。
   それに、『未来の歌手女王』さんの他にも、意外な人が参加してくるかも?」
ンン「……本音は?」
サラ「思いもよらなかったネタが読みたい」
ンン「今回ひたすら投げっぱなしですよ!?」
サラ「正直、毎回こんなんよ? 数を撃てばどれかが拾われるかも精神で」
ンン「…………ところで、サラの友だちが『未来の歌手女王』さんに協力してもらおうとしている件については……」
サラ「過去にギャルゲ主題歌を歌った歌手くらい、いくらでもいるでしょ。問題ないわ」
ンン「むしろデビューできた時の話題性が増す、とか考えてそうです」
サラ「あら、以心伝心」
ンン「こんな考え、通じたくなかったのです……!」

 
 

サラ「それじゃ! 今回の放送はここまで!」
ンン「お付き合いくださり、ありがとうございますです」
サラ「次回はいよいよ第20回、ってことで……!」
ンン「何かあるのです?」
サラ「なーんにも、考えてないわ!」
ンン「結局いつも通りですね」
サラ「まず、お便り来ないと始まらないし! またのお便り待ってるわ! ばいばーい!」
ンン「ばいばいなのです」