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Last-modified: 2020-02-09 (日) 23:21:09

サラ「第12回ぃ~、サランン~、レィ~ディ~オォ~」
ンン「今日はまた、随分と緩いテンションなのです」
サラ「逆に疲れるわね! これッ!!」
ンン「緩急激しくて忙しないのです!」
サラ「たまには変化をつけてみようかと思ったけど、私には向かないわ。やりやすいように行きましょう!」
ンン「要するに、いつも通りなのですね」

 
 
 

サラ「1通目のお便りは、ラジオネーム『清廉なミラ京都』さんからー!」
ンン「何だか白夜風お菓子が食べたくなりますですね」
サラ「八ツ橋とかって売っているのかしら?」
ンン「探せばありそうなのです」

 

『あ…あー……あ、あんたは異教徒で信仰を巡るライバルだけど…に、兄さんのお嫁さんだし、身内だと思わなくもないというかなんというか…
 は、恥を忍んで聞くわ…私……は、は、破廉恥なことも経験しとく…べき?そ、そういうその…愛もある?
 …信じる神様も教団の仲間もみんな体験済みなのよ…最近もうわけがわかんなくなって…』

 

サラ「かわいい」
ンン「語彙が消滅していますですよ」
サラ「暗黒腹黒邪悪謀略異教徒なんて呼ばれていたのも、今は昔ね。義妹かわいい」
ンン「邪悪というほどでは……多分……おそらく……ないと思いますですが、他はその通りだと思うのです」
サラ「それではー! お便りへの回答ー!」
ンン「この暗黒幼女、スルーしやがったのです」
サラ「うーん……そうね……。
   これが以前の看護師幼女みたいな、互いの好意が見え見えなのに関係の変化を怖がって進めないチキンなら、『さっさと行け』と背中を蹴飛ばせるところなんだけど……」
ンン「ひっどい言い様なのです」
サラ「あのヘタレも、今では煽りを惚気で迎え撃つくらいに成長しちゃって……。ちょっとさみしい……」
ンン「話が脱線していますですよ」
サラ「はーい。
   ともかく、急にこれまでの生き方や常識を捨てろって言うのも、難しいわ」
ンン「この放送を聞いたカザハナが、きっと『何言ってるのコイツ』って顔しているのです」
サラ「あれは主にサクラの仕業だからセーフセーフ」
ンン「何を言っているのですコイツ」
サラ「手頃なところだと、そうね……例の牛歩な進捗中の地味騎士を、たまにはあなたから買い物に誘ってみるのはどうかしら?」
ンン「穏当な回答すぎて本物のサラか疑わしくなったのです。
   そんなに、猫のお義姉さんからのお説教が響いたのです?」
サラ「あの件、実行しないように止めなかったンンにも責任ない?」
ンン「まさか実行するとは……」
サラ「ええ……まさか実行するとは……グッジョブ!」
ンン「本音が漏れていますですよ」
サラ「次回は、リボン多めのロリータ系ファッションで行くのがオススメよ!
   カムイ義姉様のお店なら、良い具合のを見繕ってくれると思うわ!」
ンン「…………少しずつステップアップさせて行こうとしている気がするのですが……」
サラ「気のせいよ!
   『京都』さんも、普段は着ないような服が売っているお店で、いくつか試着して地味騎士に見せてみたらどうかしら?
   きっと面白いリアクションするから!」
ンン「面白いって言いましたですよ今。
   ところで、私も『京都』のところ少しイジリましたですが、もしも『教徒』の誤字だったらどうするのです?」
サラ「謝る!」
ンン「そこは素直なのですね……」

 

サラ「続いてお便り2通目……あら?」
ンン「どうしたのです?」
サラ「ここに置いといたお便りが……あ! あったあった!」
ンン「……何も持っていませんですが……」
サラ「無を取得……じゃなくて、良く見て!」
ンン「………………あ! 見えましたです!」
サラ「ラジオネーム『目立ちたい…』さんからの、目立たないお便りー」
ンン「私も見えていなかったせいで、失礼な発言にツッコミできませんです……」

 

『…空気っぷりが激しくってたまに会話もままならない事あるんだけど…どうすれば目立てるんだろう…』

 

サラ「お便りにまでステルス機能搭載って、どうなってるのかしらね?」
ンン「出番はある……むしろ兄弟家でも多い方……個性もある……。
   なのに目立たない……謎なのです」
サラ「1番の個性が、影の薄さになっているものね」
ンン「目立つ人と一緒にいても、周りからは透明人間か幽霊かみたいな扱いなのです」
サラ「見える方が少数派よね。
   こうなると、自分を見つけてくれる人と過ごすしかないんじゃない?」
ンン「奥さんたちを始め、村の人々は見えているようなので、普段の生活は大丈夫だと思いますですけど……」
サラ「下手に目立つようになると、出番減りかねないしね。
   真の影薄は、出番が少ない、ってネタにすらならないわ!」
ンン「だから無闇に喧嘩を売って回るんじゃありませんです!」
サラ「けつろーん。自分らしく、今の自分の周りにいる人たちを大事にしましょう。
   少しずつでも、海辺の姐さんみたいに、あなたを見える人も増えるかもしれないわ」
ンン「目立つ方法について、回答していませんです」
サラ「無理。どうしてもって言うなら、どこぞの研究所の実験台になれば、可能性は、ないこともないかも、しれないかもしれない、もしかしたら万が一」
ンン「リターンを得られる確率に対して、リスクが大きすぎるのです!」

 
 
 

サラ「今回は、こんなところかしら。
   ……何だか、思ったより疲れたわね……」
ンン「最近、色々とバタついて忙しくしていましたですからね。
   たまにはゆっくりして良いと思うのですよ」
サラ「お茶会はまたやりたいわね。前回は、あんまり新入りさんと絡めなかったし」
ンン「お菓子好きらしいので、フォドラでオススメのとか教えてほしいのです」
サラ「それじゃ! また次回!」
ンン「またのお便り……サラが暴走しない程度のものを、お待ちしていますです」
サラ「やろうと思えば、大抵のお便りには暴走できるわ!」
ンン「誇ることじゃないのです!」