75-26

Last-modified: 2020-04-26 (日) 22:08:35

※74-591と構成が似てしまっています。
 対局シーンで、漢数字:萬子 全角数字:索子 半角数字:筒子を示しています。

 
 

アイク「これは……夢か?」

 

 眠りに付いたと思ったらこの洋館の扉の前にいた、いつものスカビオサの悪夢かと思ったが感覚が違う気がする。
 立っていても埒が開かないので扉を開け中に入る。

 

プルメリア「待っていましたわ、挑戦者よ」
アイク「プルメリアか……」

 

 扉の先は広いホール、そこに座るのはいつもの悪夢を見せてくるスカビオサではなくもう一人の黒妖精で嫁のプルメリアだった。
 その前には正方形のテーブル……いや、あれは少し前に使った……。
アイク「雀卓、か……つまり」
プルメリア「そうです……挑戦者よ、私と対局し、あなたの知恵と勇気と運気を示しなさい」
アイク「不慣れではあるが、戦いなら受けよう」
プルメリア「点は必要ありません、負けたなら、その身ぐるみを剥いでいきなさい///」

 

 要は脱衣と言うことだ、恥ずかしいのだろう、若干赤面してるし。

 

アイク「わかった……それでは行くぞ」

 

 そして対局が始まるもプルメリアの一方的攻勢だった。

 

アイク「これは、どうだ……」
プルメリア「甘いですわ、ロン!!」

 

 一方的な敗北は続きアイクは既にパンツ一丁、下腹部以外のKINNIKUを余すことなく晒していた。
 しかし、敗北のうちに何らかの感覚が生まれていたのを感じていた。

 

プルメリア「つ、次で負けたら、最後ですわよ///」

 

 赤面しつつ言うので若干締まらないが、勝負は始まり配牌が終わる。

 

アイク「これは」

 

一一七九19789東西北白  ツモ八

 

 配牌は良くはない、だがこの形は役満、国士無双が狙える、この崖っぷちの中、決められれば一発逆転できるチャンス。
 普通ならためらいなく今ひいた八萬は捨てるだろう、だがアイクはそれを手に取ろうとして少し感じるものがあった、アイクの中に目覚めた野性的な直感、彼はそれにかけた。

 

プルメリア「!」

 

 アイクが捨てたのは西、自ら国士から遠ざけた、プルメリアはそれに何かを感じていた。
 そして巡が進みアイクが捨てるものはより国士から離していくものばかり、だが……

 

アイク「リーチ」 捨て牌 白
プルメリア「くっ!」 白
アイク「ツモ」

 

一一七八九123789789  ドラ一

 

アイク「リーチ、一発、ツモ、純チャン、三色、ドラ2」
プルメリア「………流石ですわね」
アイク「何?」

 

 プルメリアが牌を公開、彼女もテンパイの状態だった、さらに山も開けると、そこには数巡後に来ていただろう彼女のアタリ牌、そして、国士狙いだったら確実に外れていた牌の並び 。

 

アイク「仕組んでいたのか?」
プルメリア「そうなりますわね……言い訳になりますが、これはあなたが正しい組み方をできれば必ず勝てる形に作っていますわ……その答えを導けねば敗北しますが」
アイク「成程な……つまりプルメリアからの挑戦とはこう言うことか」
プルメリア「はい……軽蔑しますか? こんな小狡い形で」
アイク「いや……むしろ燃えてきた、剣の戦いとは違う読み合い、中々面白い……」
プルメリア「貴方と言う人は……なら続けますわよ」

 

 そして立ちあがり、衣装として着ていた豪奢なドレスを脱ぐ。
 その後も対局は続く、アイクはプルメリアの捨て牌を読み、時に直感で役を作り、勝利していく。

 

プルメリア「これで、わたくしの敗けですわね」

 

 目の前にはパンツのみ履き胸を手で隠したプルメリア、だがそれも今回の勝利で終わりとなる。

 

プルメリア「見事でしたわ、あなたの勇気、見せていただきました……勝ち抜いたご褒美を差し上げます、何かは、これをみればわかりますね」

 

 彼女に導かれ入った部屋には大きく豪奢なベッド、彼女はためらいなくそこに座り、アイクを見つめる、恥ずかしがりつつも目を潤ませ妖艶に……
 そこからは獣の如く激しかった。対局の最中ずっと直感と神経を研ぎ澄ませていた、その後の彼には疲労よりも昂りが沸き立ち、目の前の極上の餌に貪りついたのだ。

 
 

アイク「夢……だったか、前にもこんな……ハッ!」
プルメリア「は……はぅぅ……///」

 

 それはいつかの焼き直しだろうか? 夢での相手だったはずが現実でも同様に貪っていたらしい、息も絶え絶えで体液に塗れた姿のプルメリア。

 

プルメリア「こ、こんな、激し過ぎですわ……この、ケダモノ……」
アイク「その、すまん……としか……」
プルメリア「まぁ、良いですわ……私も望んでしましたし(小声)」
アイク「何か言ったか?」
プルメリア「いいえ、まぁ謝罪の気持ちがあるのなら今度は……優しくしてください……」
アイク「ああ、解った」

 

 その後アイクの剣はより鋭さを増し、勘が冴えたことで力強い剣技となっていった。