その後もチャレンジは続く、何度切り飛ばされ、叩き潰され、撃ち抜かれても諦めることなく、遂に本領とも言える90Fにやって来たのである。
ルーテ「前作でその執念は知っているつもりでしたが本当に流石ですね」
リーフ「まぁね、どんなに潰されても決して投げないのが僕のマゾゲーマーとしてのプライドさ」
ルーテ「その信念をうまく使えたなら色々違ったと思いますが(小声)」
リーフ「何か言った?」
ルーテ「いいえ、さぁ、ここからが本領です、最上位の敵達を是非切り抜けて下さい」
そして悪夢の如く襲いかかる敵達、アイク達の最上位『フラグヴァンガード』『真の覇王』『ドラゴン女帝』
バカ高いクリティカル率を持ち間接攻撃も仕掛けてくるリョウマ似の『海老侍』とHPが一定以下に減ると自爆して吹き飛ばしてくるサイゾウ似の『爆炎忍者』
遠近攻撃に魔法も操り格闘で投げまでしてくるベレト、ベレス似の敵『熱血教師』『指導好き教師』
宣言されていた前作ラスボス『自由と混沌の女神』同じ神ゆえにか高い能力をぶつけてくるナーガ似の『竜母神』、キヌ似の『稲荷神』
更に剣、格闘、魔法を使いこなし全体回復を行うレア似の『マザコン教祖』強力な魔法を放ちつつHPが減ると教師に憑依し能力を爆発的に上げるソティス似の『ロリ神祖』(どちらも熱血教師と支援持ち)
それらの敵を打ち倒し、時には避し、やっぱり潰され、それでも諦めず遂にラスボスフロアの100Fに到達したのである。
「グオォォオ!! ワシは今日も嫁が出来んのに、他の連中はイチャイチャイチャイチャ……もう我慢ならん、この町とダンジョン諸ともやつらを焼き尽くしてくれるわぁ!!」
リーフ「ちょ! ラスボスってアトスさん!?」
ルーテ「はい、モテない恨みによって闇に落ちた『千年童帝』です、ですがそれだけではありません」
「開け、竜の門! そして現れろ、破壊の化身よ!!」
リーフ「ちょ……原作のネルガルさんの立場にww」
ルーテ「メタですね、兎も角、アトスさんとこの火竜三体がラスボスです」
リーフ「あーもう! やってやるよ!!」
火竜の高い戦闘力もさながら一番嫌らしいのがアトスの存在だ、遠距離にもかかわらず撃ってくる攻撃魔法、ダメージを与えた竜の回復。
その為先にアトスを倒しその後火竜を一体一体確実に潰し、感動のエンディングとなった。
リーフ「ふぃー、やっとクリアしたぁ、中々良い達成感だよ」
ルーテ「おめでとうございます、そしてモニターありがとうございました」
リーフ「中々面白かったけどさ、このゲームどうするの?」
ルーテ「せっかく作りましたし発売しようと思います」
リーフ「大丈夫? 正直シグルド兄さんに貰った昔のゲーム並みの鬼畜ゲーにならない?」
ルーテ「勿論発売するために難易度調整をします、ライト層からコアプレイヤーまでプレイ出来るように。
イージー、ノーマル、ハードと、敵のステータス、配置をこれから見直します」
リーフ「そうかぁ、このやりごたえも調整されるのは勿体無いなぁ」
ルーテ「せっかくですからこのモードは残しますよ、他難易度を一度クリア後出現する葉っぱ難易度として」
リーフ「葉っぱwwここはルナティックじゃないの!?」
ルーテ「今回はありがとうございました」
リーフ「こっちも楽しかったよ、ありがとう」
後日、他難易度を組み込み他の調整(特に敵キャラ名)を行った『新・FE摩訶不思議のダンジョン』は無事に発売、同時にとあるキャンペーンを行った。
それは、「期間内に葉っぱモードをクリアしそれを報告したものに記念としてルーテ研究所の好きな薬をプレゼントする」と言うものであった。
主にガルグ=マク女子生徒を中心に挑戦者が殺到したが遂に期間内にクリアできるものはいなかったと言う。
終わり