その他/【レッドソード】

Last-modified: 2021-01-19 (火) 21:24:04

武器/【レッドソード】


天野喜孝氏によるFF2のイラストの一つ。
上半身アップのバンダナを巻いた銀髪の戦士が赤い剣を真横に構えているイラストで、ファミコン版とPS版のFF2のパッケージイラストとして使用されている。
緻密な筆致で描かれた静かな雰囲気の絵で、非常に人気がある。
ファミコン版カートリッジのラベルにはこのイラストが大きくプリントされており、プレイ中はじっとこの戦士から見つめられる。
この戦士の正体がフリオニールか否かは定かではない。下記を参照して各々で判断してほしい。

他作品での引用

初代聖剣伝説の箱イラストは、このレッドソードとほぼ同じ剣に『Seiken』の文字をあしらったものである。
またSFC版半熟英雄では、全く同じ構図で主人公が剣の代わりにタマゴを構えているイラストが存在する(わざわざバンダナや鎧のデザインも合わせている)
DFFではフリオニールがこの絵と同じポーズを決める場面があり、やはり名シーンとして人気が高い。またEXモード的に考えて、赤い剣はFF2の最強武器であるブラッドソードとも解釈できるようになった。

描かれている人物について

なぜかこの絵のタイトルは「フリオニール」ではない。
フリオニールのイラストは他に多数存在しているが、当時描かれたもので3色のバンダナを頭に巻いているものはこのイラストのみであり、服装や雰囲気からも、このイラストのフリオニールだけ他と印象が異なっている。
そのため描かれた当初は別人であり、FF1の「光の戦士」やFF3の「ツインソード」同様、ゲームに出てこない人物のイメージイラストだったのではないか? と考える人もいる。
これといって裏づけがあるわけではないが、否定する根拠も乏しい。
パッケージに描かれている時点で主人公と考えるのが普通ではあるのだが、フリオニールにはフリオニールの別のイラストが公式に存在している為に、この人物をフリオニールであると断言する事は難しいのである。
 
いずれにせよ「フリオニール」は大きく分けて「レッドソード版」と「本来のフリオニール(?)」の二種類存在する状態になっており、微妙にどちらとも定まらない状態が続いていた。
WSC版ではバンダナを巻いてはいるが、まだ色や髪型がレッドソードと違っている。
GBA版ではSDイラストの顔はレッドソード版になっているが、顔グラフィックはバンダナの形状が若干違い、別のバンダナを巻いた横顔のイラストと折衷したような感じになっている。
PSP版では戦闘グラフィックは胴体部分はGBAイラストで頭部の髪型は本来のフリオニールのままだが、歩行グラフィックは「レッドソード」に近づき、顔グラフィックは完全に「レッドソード」になっている。
このように時代が進むにつれて少しずつレッドソード寄りになっていく過程には、わずかに逡巡している様子も見られる。
DFFのフリオニールもレッドソードのイラストに準拠しているが、「本来のもの」もアナザーフォームとして登場する。
またノーマルフォームのフリオニールも、実際は頭部と色以外はアナザー版と同じイラストをもとにデザインされている。