FF3
FF3(FC版)に登場するキャラクター。
ギサールの村にある宿屋兼パブの隠し通路の先に居る謎の少女。
机と椅子と本棚のみの小さな部屋で机に向かっており、話しかけると
「あたし つるぎざき。おてがみ いっぱいかくの!」という台詞の後に
「みなさんも おてがみくださいね! スクウェアかいはつぶ」というメッセージが続く。
余談だが「つるぎさき」と間違えて記憶している人が非常に多い。
- FF大辞典のアーカイブで確認したが、
FF2の発売後から1日1通のペースでファンレターを送っていた熱心なファンなんだそうな。 - 正直、それは少し怖いな。
- 皆も熱心にファンレターを送れば、次回作に出演が果たせるかもしれない
- FF8では、イデアやサイファーへ毎日のように手紙を送る女性が登場する。
モデルはこのキャラクターなんだろうか?
その正体?はFF2のFC版発売当時、スクウェアが発行していた季刊の小冊子「TIMES SQUARE」の常連投稿者の学生だった模様。
どのぐらいの常連かというと、あまりに大量にファンレターや絵を投稿してくるので、
編集者から「勉強しろ」というツッコミとともに専用のコーナーが作られたほど。
その後は投稿は減ったようだが、「TIMES SQUARE」最終号(90年夏号)にも3関連のイラストを投稿している。
その熱意で、自分の分身?である「つるぎざき」とも出会えたであろう。
後に「つるぎざき」さん本人がブログで当時を振り返っており(『おもいでがたり』※現在は閉鎖)、それによると、
投稿ペースが落ちた理由は、別に専用コーナーが作られたことが原因ではなく(本人は気にしていなかったらしい)、
メッセージを頂いたのと同時期ぐらいにFFをメインとした同人サークルを立ち上げ、
そこで、編集・原稿執筆から製本まで一人でこなしていたため、投稿ハガキを書く時間が必然的に減っただけで、
本当にたまたまタイミングが重なってしまっただけ、とのことらしい。
また、FF3にて隠れキャラとして登場した正確な経緯や真意については本人も知らなかったとのこと。
(こちらとこちらの記事より)
- 当時はゲームの同人サークルでさえ市民権を得ていなかった時代(まだこの頃は漫画やアニメの同人が主力だった)、同好の士を求める事も困難だっただろう。
そんな中でも先駆者として頑張っていたつるぎざきさんには頭が下がる。
「つるぎざき」さんが隠れキャラとして登場した経緯については、
当時スクウェア広報だったフォアグラ長谷川氏が語っていたらしく(SPECIAL No.2 -つるぎざき伝説 完結編-)、
これによると、コーナーを作ったタイミングで丁度「つるぎざき」さんからのハガキが途絶えてしまったため、
長谷川さんは謝罪の意を込めて、FF3開発スタッフに「つるぎざき」さんを隠れキャラとして配置するように指示した、
とのことらしい。
当時「つるぎざき」さんが葉書を投稿しなくなった本当の理由と、スクウェア側の謝罪の意には、
どうやら小さなすれ違いがあったようだが、これによって、
FF3に「つるぎざき」さんが登場してしまうというファミコン史に残る素敵な出来事の一つになったのは感慨深いものがある。
FF3(DS・PSP・3D REMAKE版)
DS版以降のリメイクでは削除され、代わりにモンスター図鑑を示すキャラクターがいる。
御本人はDS版FF3は未プレイらしい。
う~ん、残念。
FF3(ピクセルリマスター版)
部屋自体が無くなってしまった。寂しいよぉ…。
入口のクボみだけが不自然に残されている。
欠陥住宅?