FF12
アーシェに復讐心はないと信じるラーサーを見て、
シドがヴェインに「あんたの弟とは思えん甘さだ」と言うが、ヴェインはこう返した。
ヴェインにはラーサーの分まで手を汚すという信念がある。
君主たる者として清らかさが必要だとヴェインは考えているのだろう。
ラーサーが甘すぎるくらいの純粋さを持っているのも、ヴェインの非情さのおかげ。
ヴェインは後々も、自分に反論するラーサーを諭したり、自分に反逆したラーサーを守ろうとする。
こうした一連の言動から、ラーサーを無事に皇帝に擁立することがヴェインの目的で、
そのために自ら踏み台になろうとしている、と考えられる。
わざわざ汚れ役を引きうけたり皇位継承争いの対立候補を守ろうとすることが、これで説明がつく。
自分ではなくラーサーを立てようとする理由は、すでに自分は汚れているから*1。
他の理由として、利害関係などではなく兄弟愛によるものという可能性も当然ありうるし、
過去に兄弟を殺めた苦悩があるからこそ兄弟愛が強いという考え方もできる。
DFFAC・NT
ヴェインのネタチャットのひとつ(レベルは15)。
「ラーサーはあれでよい」
固有名詞が何故か入ってる。
味方からどのような文句を言われようと全てラーサーのせいにできる。
DFFOO
2部10章でラーサーが自分を暗殺した後のことを知り、記憶を取り戻したアーシェが、とうとうとヴェインと同じように
(とまではいかないが)イヴァリースの未来を守るために手をとりあうことを承知したことで、「……ラーサーはそれでよい」と呟いた。
自分がいなくなった後、ラーサーは自分なりのやり方で「人々の安寧に尽くせ」というソリドール家の責務を果たしていると知って、安堵するかのように。
- ヴェインやシドに諭されなければ、アーシェが自分や自分の家族以外の命の大切さを思ったり、イヴァリース全体のことを口に出すことなどあり得なかった。
アーシェが王としての責任感を持つことも、覇王の子孫としてその罪を背負う覚悟を持つことも、覇王以上に愚かな行いをしていたことを自覚することもないだろうが、アーシェがほんの少しでも成長したことが、ヴェインには嬉しかったのだろう。
- あれだけ完璧にお膳立てして、下駄を履かせまくって、父親も自分もそのために死んでやったんだから、アルケイディアがラーサーとアーシェに滅ぼされてなくて本当によかった...もっと後の時代にはヴェインがラーサーに殺されてやったせいでイヴァリース全土が滅びるけどまあそれはそれだ。