対応OS | Windows 95/98 | #ref(): File not found: ".jpg" at page "ゆれる想い -Triangle Love Story-" |
メディア | CD-ROM 1枚 | |
発売・開発元 | エアフィールド | |
発売日 | 1999年1月22日 | |
定価 | 8,800円(税別) | |
判定 | クソゲー | |
ポイント | 偏りが酷過ぎるイベント発生状況 淡泊なキャラ描写 |
概要
- 『株式会社エアフィールド』のデビュー作にして遺作。
ストーリー
「初美のお父さんに認められるような立派な男になって、そして初美おまえを迎えに行く!」
と単身神戸を離れ東京の大学に入学した主人公。『医者』『サッカー選手』『実業家(ゲーム
会社)』と将来の職業を模索しながら男を磨く主人公に次から次へと、素敵な女性の出会い
が…。快楽にぼれるか、将来の夢の為、努力をするか!また、どの女性をえらぶか!
主人公の将来はあなたが決めて下さい。
(パッケージ裏から引用)
特徴
- 望郷・遠距離恋愛をテーマにした作品。主人公は神戸出身で、幼馴染の恋人を置いて上京。
この時点で、多くのプレイヤーがタイトル通り「地元においてきた恋人と、東京で出会った女の子達とどちらを選ぶかの葛藤を描く」と考えるが……
- 9月~12月までの3ヶ月間、1日のスケジュールを昼と夕方に分け、学校に行くか、家にいるか。
プレイヤーがどちらか片方を決定するという、シンプルなシステムを採用している。
問題点
- 家にいても学校に行ってもどちらでもイベントが発生する可能性があるのに、どちらに行けば何のイベントが発生するかが分からない。
- 画面上には『○月○日』『昼』『学校に行く/家にいる』の画面しか現れず、スケジュール表のようなものは存在しない。
- 前日のイベントで「じゃあ明日の9時に待ち合わせで」と言う台詞があっても、翌日の夕方にはどちらを選んでもイベントが発生しない事も。
- この手の問題点を抱えたゲームが他に無いわけではない。しかし本作は強制フルスクリーン、特別エフェクトを用いているわけではないのに異様に重いという難点があり、攻略メモを取る事が困難になっている。
- 攻略メモをとっていくと明らかになる事だが、キャラクターのイベント発生日に偏りがあり、10月の末から11月の半ばまでイベント数が極端に少なく、一部ヒロインのルートを通っていないと20日間何のイベントも発生しない。
- キャラクターのイベントはそれぞれ完全に独立しており、一切干渉しない。主人公の心情も独立している。
- そのため、パッケージに登場している幼馴染と東京での女友達には共通イベントがあるため、主人公は葛藤するシーンがあるものの、それ以外のヒロインのイベントでは、各ヒロインの初期イベントでの「俺恋人がいるから」と言う台詞以外、幼馴染の事を思い出す描写が無い。
- 共通イベントの葛藤も、申し訳程度に一回しか発生しない。更にこの葛藤もあって無いようなもので、「今まで特に意識していなかった女友達が主人公にキスをした場面を幼馴染が見てしまい、幼馴染が走っていってしまった。追いかけるか否か」という選択肢のみ。
- 発生させなかったイベントも、後のイベントで「発生した」事になっていることもしばしば。
- エンディングも54種類と銘打って、ヒロインも8人いるのにセーブは5箇所しかできない。
- シーン閲覧やBGMを聞く機能は無い。
- CG鑑賞モードはある。
賛否両論点
- 攻略対象キャラクター唯一の年上キャラが、いざベッドシーンになると「実はふたなりだった」と発覚する人を選ぶイベントがある。
- それまでのイベントでは「なにやら秘密を抱えている」と言う描写はあっても、ふたなりだったという伏線は無い。
- 攻略対象キャラクター唯一の年上キャラが、いざベッドシーンになると「実は男だった」と発覚する、極端に人を選ぶイベントがある。
- それまでのイベントでは「なにやら秘密を抱えている」と言う描写はあっても、男だったという伏線は無い。
評価点
- オープニング曲が良い。それだけ
総評
全体から比較しても重大な問題点を抱えているわけではない。
しかしクソ要素をふんだんに盛り込んだ、手堅いクソゲーである。