ジャンル | アクションアドベンチャー | #ref(): File not found: ".jpg" at page "ゼルダの伝説 神々のトライフォース&4つの剣" |
対応機種 | ゲームボーイアドバンス | |
メディア | 64MbitROMカートリッジ | |
開発元 | 任天堂 カプコン | |
発売日 | 2003年3月14日 | |
所有者 | Open Game | |
定価 | 5,040円 | |
判定 | 良作 |
概要(4つの剣)
『神々のトライフォース』をGBAに移植し、同時にマルチカートリッジ専用ゲームである『4つの剣』を収録した作品。
ゲーム概要(4つの剣)
- マルチカートリッジでの2~4人プレイ専用となっている『4つの剣』は複数人で4つのステージを攻略していく。
- 複数人で協力し合いながらステージを攻略するのが基本となっており、1人だけで攻略するのは不可能な構造となっている。
協力プレイが基本のモードではあるが、他のプレイヤーと競い合う競争要素も含まれている。
- 複数人で協力し合いながらステージを攻略するのが基本となっており、1人だけで攻略するのは不可能な構造となっている。
ゲームシステム(4つの剣)
- 本作では風の魔人「グフー」にさらわれたゼルダ姫を助けるため、「帰らずの森」・「岩山のほらあな」・「デスマウンテン」の3つのステージを攻略し、グフーの待つ「風の宮殿」を目指すのが大筋の流れとなっている。
- 風の宮殿に辿り着くためには3つのステージでルピーを集めながら進み、最後に待ち構えるボスを撃破して大妖精からカギを授かる必要がある。
- 基本的なアクションは『神トラ』と殆ど同じだが、アイテムは1人1つしか使えず、新しくアイテムを入手する際は今所持しているアイテムと取り替える。
- そのためか消費アイテムは存在せず、爆弾や弓矢も無限に使用する事が可能。
- ステージは基本的に3つのフロアに分けられており、最後のフロアにはボスが待ち構えている。
- 各フロアではルピーを集めながらゴール地点に向かい、全員がゴール地点にあるワープゾーンに乗る事でクリアとなる。
クリアするとボーナスとして更にルピーを獲得できる。クリアするまでに掛かった時間が短い程より多くのルピーを獲得可能。 - ステージクリア時に集めたルピーの総額に応じてカギを獲得できる。ただしルピーの総額が少なかった場合はカギを獲得できない。
- 各フロアではルピーを集めながらゴール地点に向かい、全員がゴール地点にあるワープゾーンに乗る事でクリアとなる。
- ルピー集めがメインとなっている本作では様々なルピーが登場する。
- 普通のルピーより価値の高い「大ルピー」、4つ集める事で大量のルピーを獲得できる「ルピーのかけら」、拾ってしまうと所持しているルピーを落としてしまう「ババルピー」といった特殊なルピーも出現する。
- ライフがゼロになった場合、一定量のルピーを消費してすぐに復活する事ができる。
- ただし復活する毎に必要なルピーは増加してしまう。復活に必要なルピーが足りない場合はその時点でゲームオーバーとなる。
評価点(4つの剣)
- これまでのゼルダとは異なる楽しさ
- 本作は1人で遊ぶいつものゼルダとは違い、複数人で協力しながら進んで行くのがメインとなっているため、ワイワイしながら楽しめる。
1人では行けない所もみんなと協力すれば進む事ができるし、1人では倒せない強敵も複数人で連携して撃破する事もできるのでいつものゼルダとは違った楽しさがある。
- 本作は1人で遊ぶいつものゼルダとは違い、複数人で協力しながら進んで行くのがメインとなっているため、ワイワイしながら楽しめる。
- マルチプレイならではの仕掛け
- 本作は複数人で押す事で動くブロックや複数人が一緒に乗る事で起動するスイッチなどプレイヤー同士で協力する事で突破できるギミックも多いため、一体感を感じる要素が多い。
プレイする人数に応じて仕掛けの数も変更されるため、より多くのプレイヤーで遊べばその分様々な仕掛けを楽しめる。 - ボス戦では一部仕掛けが難解なところもあるが、しっかりとヒントを教えてくれるため、みんなで考えながら攻略する要素にもなっている。
- 本作は複数人で押す事で動くブロックや複数人が一緒に乗る事で起動するスイッチなどプレイヤー同士で協力する事で突破できるギミックも多いため、一体感を感じる要素が多い。
賛否両論点(4つの剣)
- 競争要素について
- 協力プレイが前提のゲームとなっているが、他のプレイヤーとの競争要素があるのは賛否が分かれる。
ステージリザルト時には各プレイヤーのルピー獲得量が表示されるほか、最もルピーが多かったプレイヤーには勲章としてメダルが獲得できるため、どうしても誰がルピーを多く集められるか競争しがち。 - バラバラになって競争ばかりしていると複数人で攻略する必要がある仕掛けを突破できないため、ここについては予めルールを決めておいた方が良いだろう。
- 協力プレイが前提のゲームとなっているが、他のプレイヤーとの競争要素があるのは賛否が分かれる。
問題点(4つの剣)
- ボリュームは少ない
- たった4つのステージしか無いため、どうしてもボリュームは少なく感じやすい。
- 協力しないと進めない仕掛けがやや多い
- 協力プレイ前提の内容ではあるため、仕方ない部分もあるのだが複数人で協力しないと進めない所がちょっと多いのは難点。
1人では倒せない敵も少なくないほか、ボス戦は協力して戦う事が大前提なので人によっては協力プレイを強要させられているように感じる事も。
- 協力プレイ前提の内容ではあるため、仕方ない部分もあるのだが複数人で協力しないと進めない所がちょっと多いのは難点。
- マルチプレイ専用である事
- 本作は2~4人プレイ専用のため、1人ではプレイできない。
- 他にこのゲームを持っている人と遊ばない場合、ただ『神トラ』しかプレイできないソフトになってしまうのが難点。
- 4つの剣を無理して1人でやろうとすると,莫大な金がかかる。エミュでやっても苦労する。
- 本作は2~4人プレイ専用のため、1人ではプレイできない。
追加点・変更点(神々のトライフォース)
- タイトル画面が英語文字に変わり、ハイラルの背景に剣が「Z」の文字に突き刺さる演出が加えられた。
- 海外版の演出が逆輸入されたものである。
- 一部のテキストが変更されている。
- 最序盤で通せんぼしているハイラル兵士達もその一例。特にリンクの基本アクションを(プレイヤーに)教えてくれる者が多い為、話しかけても無駄にはならなくなった。
- 同時に収録された新作『4つの剣』との連動要素として、『神々のトライフォース』と『4つの剣』の双方のエンディングを見ると、神々のトライフォース側に隠しダンジョンである「4つの剣の神殿」が出現する。
数々の謎解きが詰め込まれており、非常に難易度が高いダンジョンである。クリアすると隠しEDを見ることができる。- また『4つの剣』で条件を満たすと『神々のトライフォース』で回転斬りをパワーアップさせるミニゲームに挑戦出来る、『神々のトライフォース』でマスターソードを手に入れるまでゲームを進行させると『4つの剣』でもハート満タン時に剣ビームが出るようになる等、一方をプレイするともう一方にメリットが発生する。
- オリジナルでは「ソマリアの杖」だった同アイテムの名前が「ソマソアの杖」に名称変更された。理由は不明で、単なる誤植の可能性が高い。
- 英語表記は「CANE OF SOMARIA」でSFC版と同じ。
評価点・改善点(神々のトライフォース)
- 前述の一部ボス戦で魔法力が尽きると詰んでしまう問題の改善。氷の塔のボス戦では魔法力回復アイテムが降ってくるようになり、カメイワのボス戦ではボスのブレス攻撃時に魔法力回復アイテムが時々出現するようになった。
- アイテム「シャベル」を最後まで所持できるようになった。
- またミニゲーム以外の場面でも各種アイテムが出現するようになり、イベント以外で使用する意義が生まれた。
- アイテム「カンテラ」の火でも敵を攻撃できるようになった。これにより、剣(Bボタン)を使わなくても攻略可能な場面が増えた。
- セーブ後にそのまま続けてプレイを行うか、終了するかの選択が追加されたことにより、セーブが気軽に出来るようになった。
賛否両論点(神々のトライフォース)
- リンクにボイスが付いた(音声は『時のオカリナ』の少年リンクと同様)。
- ただ、『神トラ』サイドでの公式イラストは当時を意識した大人リンクになっている事からギャップが激しく賛否両論。SFC版に慣れている人にとっては違和感を感じる人もいる*3。流石に次回作以降はトゥーン調に統合された関係で違和感は無くなっているが。
- とはいえ『神トラ』のリンクは作中でも「こんなに幼い子供が」と驚かれたり、ガノンからは「小僧」と呼ばれるなど一貫して幼い子供として描かれている。
問題点・改悪点(神々のトライフォース)
- ハードの違いにより操作方法やBGMの音源が異なる。
- とはいえ、GBAに移植されたSFCタイトルとしてはオリジナルの音色をかなり忠実に再現できている部類に入る。
- ハードの解像度が低下したことに伴い、射程が画面端までのマジカルブーメランが弱体化している。
- ダンジョンの仕掛けが一部変更。
- 主に「氷の塔」深層がそれに該当*4。頭を使う謎解きなので、オリジナル版に慣れ親しんだプレイヤーほどつまずきやすい。
移植
- ゼルダの伝説 4つの剣+
- GC作品。GBAとの連動により、3つのモードがプレイ出来る。タイトルこそ4つの剣であるが、共通点は「リンクが4人居る」程度でほぼ別作品である。
- GBA無しでもプレイ出来る「ハイラルアドベンチャー」は「神々のトライフォース」が下敷きとなっており、ステージなどに共通点が見られる。
- 本作をクラブニンテンドーに登録すると、ゼルダコレクションの交換ポイントが安くなる、という特典があった。
- 4つの剣 25周年記念エディション
- DSiウェア。3DSでもプレイ可能。期間限定で無料配信された。開発はグレッゾ。
- 4つの剣と基本内容は同じであるが、一人でもプレイ可能になっている他、ステージの追加やDS向けに調整が行われているなど、遊びやすくなっている。
総評
『神々のトライフォース』は一部変更点はあるが際立った変更要素は無いのでオリジナル版をプレイした人でも新規ユーザーでも問題なく楽しめる作品。
携帯機で快適にプレイしたいならVC版よりこちらを購入するといいだろう。
『4つの剣』はみんなで楽しめる協力型ゼルダとなっており、いつものゼルダでは味わえない要素を楽しめる作品。
ただ『4つの剣』はマルチプレイ専用なので、追加された隠し要素が良点になるかはプレイヤーの環境次第だろう。
余談(神々)
- 本作がプレイヤーに受けた結果なのか、上述の『4つの剣+』を含めて2003~04年まで3作もの『神トラ&4つの剣』関連作品が発売されたが、連続リリースの関係もあってか「飽きた」と感じるプレイヤーも少なくないようだ。