発売日 | 2021年10月29日 | #ref(): File not found: "Super.jpg" at page "マリオパーティ スーパースターズ" |
開発元 | NDキューブ | |
価格 | 6578円 | |
Ver | 1.1.0 | |
TVCM | ある | |
CM出演 | King&Prince | |
メタスコア | 79 | |
判定 | 良作 | |
ポイント | ボードマップとミニゲームをリメイク 連射機なしは甘え |
概要
概要
『スーパー マリオパーティ?』に続く、Switch向けマリオパーティの2作目。
クッパ初参戦を始めとした新要素に重きの置かれた前作に対し、今作はそれ以前のナンバリングタイトル(特に64作品)の総決算となるタイトルとして打ち出された。
特徴
初期作品の集大成
- 『マリオパーティ』シリーズは数作品に一度のペースでルールが刷新されており、特に『5?』や『9?』ではボートマップのルールに大きな変更が加えられた。
- こうした路線変更はマンネリ化を防ぎつつ、誰もが楽しめるパーティの魅力が追求されていった一方で、初期シリーズを遊んだ世代からは旧来のルールを懐かしむ声も少なからず挙がっていた。
- 今作はそんな古参ファンの期待に応えた作風で、初期作品のボードマップを歴代の人気ミニゲームで遊べる豪華版タイトルとなっている。
- ボードマップ
- ミニゲーム
- 2017年に3DSで出た『マリオパーティ100 ミニゲームコレクション?』に続き、今作も歴代ナンバリング作品から厳選された100種のミニゲームが収録されている。
- 3DSのリソースを活用しているのか、収録内容は『ミニゲームコレクション』からの続投が多い。ただし選ばれたのは引き続き人気の高いものばかりである。
- マイクを使うミニゲームなどが廃止され、64作品のゲームが増量し、ボーナスミニゲーム(コインを自由に集めるゲーム)が増量した。
- 「はたあげヘイホー」「フラフラレコード」など、一部ゲームは『ミニゲームコレクション』の仕様で再録されている。
- なお今作では4人用ミニゲームにおいて、2位は3コイン、3位は2コインもらえるようになった。
- リメイクされた5つのボードマップが遊べる
- リメイク前と違い,店,ギミックが追加されている
- ピーチのバースーデイケーキは,一部のルートが変更されている
評価点
選りすぐりのミニゲームで初期作品のボードマップを楽しめる。
- 今作は、各シリーズから選りすぐった100種類ものミニゲームで懐かしのボードマップを遊ぶことができる。
- 同数のミニゲームを収録した『ミニゲームコレクション』では「旧来のボードマップも遊べるようにして欲しかった」という意見が数多く挙がっていたが、今作はその要望に応えた形となる。
- 収録元を64に限定しない事で全作品の「いいとこどり」が実現され、単なる懐古に終わらない面白さが追求されている。
- 追記を想定して記事を作成する場合、下書きの冒頭に追記先の記事名を表記しておくのもいいでしょう。
- 過去ボードマップが改良され、戦略性が増した。
- 再録されたボードマップは細部にルール変更が加えられているが、原作での魅力を損ねる事なく、ゲームバランスが良い方に見直されている。
- 特に変更が大きいのは「ピーチのバースデーケーキ」。
- パックンフラワーを植えるための値段が大きく下がり、攻撃できるマスが増え、コインも奪えるようになったため、原作よりもかなり有用なイベントに仕上がっている*1。
- フラワーくじの位置がスターマスを通り過ぎた先に変更。クッパルートに進んだ場合はパックンを回避しつつすぐ一周でき、一概にハズレとは言えないイベントになった。アイテムを活用し、敢えてクッパルートに進む戦略も生まれている。
- 『2』以前のマップでアイテムが3個持ち歩けるようになり、戦略性が広がった。
- 運要素の強かった初代マップはアイテム管理を使った駆け引きが可能となり、「誰かスターに近づいたところをワープブロックで横取りする」「ぴったりキノコでハプニングマスを踏んで戦況を乱す」などさまざまな戦い方が楽しめるようになった。
- 『2』マップではアカズキーちゃんを持って複数のサイコロを振る事ができ、ゲートが使いやすくなった。特に原作で使いづらかったおやかたテレサが比較的使いやすくなったのは大きい。
- アイテムのバランス調整
- 当時の作品から見直しが図られており、ゲームバランスが向上した。
- 凶アイテムと名高い「さかさまキノコ」*2の廃止はもちろんのこと、地味ながら高性能だった「よこどりボックス」*3の入手条件が厳しくなったり、『6』で初登場した「好きな目を出せるアイテム」(本作では「ぴったりサイコロ」)が逆輸入されて戦略の幅が広がるなど、良調整と言って差し支えない。
- 『3』時代は強力アイテムに押されがちだったワープブロック・のろいキノコの有用性が増し、原作とは違ったゲーム性を楽しめる。
- 後発作品から逆輸入された嬉しい要素として、アイテム所持数が限界の時も入手自体は可能となった(そのあと所持オーバーした分を選んで破棄する。)。
- アイテムマスやショップが気軽に使えるのはもちろんのこと、かつてはハズレアイテムの筆頭だった「アカズキーちゃん」が所持枠を圧迫しなくなったのも有り難い。
- 世代にとっては感涙もののファンサービス
- 今作の舞台として、初代の「キノコむら」が23年の時を得て再登場。かつてと殆ど変わらない様子がHDグラフィックで再現されており、当時からのプレイヤーにはたまらない。
- ルール設定のためにドカンを落ちていくのも当時そのままである。
- 記事冒頭で触れたオープニングは1作目から遊んできたプレイヤーへの郷愁を誘うものとなっていて、BGMや演出には『2』のセルフオマージュも含まれている。
- 今作の舞台として、初代の「キノコむら」が23年の時を得て再登場。かつてと殆ど変わらない様子がHDグラフィックで再現されており、当時からのプレイヤーにはたまらない。
- 携帯モード対応
- スーパーマリオパーティは,非対応だったので,これはこれで嬉しい
- 収録されているミニゲームを最初から遊べる
- 過去作だと解禁するのに,時間がかかった覚えがある
賛否両論点
- ミニゲームの運要素
- 今作は実力で勝敗が決まるゲームが多く、いわゆる運ゲーが少ない。
- 完全に運だけで決まるゲームは、ファンからの人気が高い「クッパだいばくはつ」のみ。
- 運要素の強いゲーム自体は他にもいくつかあるが、いずれもプレイヤーが介入する余地が残されている。
- 競技性の強い対戦ゲームは運要素が少ない方が理想とされるが、今シリーズはパーティゲームという都合、初心者でも勝てる運ゲーも好まれやすい*4。この調整は人によって好みが別れる点である。
- この点が顕著なのがけっとうミニゲーム。5種類中1つだけ運要素がある事を除けば、他は全て実力で決まるゲームである。
- 今作は実力で勝敗が決まるゲームが多く、いわゆる運ゲーが少ない。
問題点
- ボードマップが少なめ
- 今作でよく指摘される問題点。殆どのシリーズ作品は6つまで選べる事が多いのに、今作は5種類のみ。
- ミニゲームの収録数が当時と比べて破格なことも加わり、ボードマップが普段の量にも満たない事を残念に思うファンはは少なくない。
- アップデートによる追加要望も多いが、2022年4月現在も未だ配信などは行われていない。
- 今作でよく指摘される問題点。殆どのシリーズ作品は6つまで選べる事が多いのに、今作は5種類のみ。
- オフラインのエンドコンテンツが薄い
- 今作のやりこみ要素はオンラインに依っているため、オンライン会員でないプレイヤーは注意が必要。
- オンライン会員であればネット対戦を中心にやりごたえのあるボリュームが楽しめるので、特に問題はない。
- 扱われているのはナンバリングタイトルのみで、他作品のファンサービスは無い。
- 直近の最新作であった『スーパー マリオパーティ』や、高セールスを記録した『DS?』など、ナンバリング以外でも人気や知名度の高い作品はあるのでちょっと勿体無い。
- オンライン対戦のボーナス設定が固定
- 「ランダムに選ばれた2種類のボーナスがもらえる」という設定に固定されているのだが、15ターン設定でこのルールはかなり運要素が強く、どんな戦況でも最後にひっくり返されてしまう事が多い。
- 『6』以前のボーナス固定ルールはボーナススターのために動く余地があったが、今作はボーナス種別の多さに対してごく一部しか選ばれず、ボーナス狙いの行動を取っても焼け石に水となる。
- 中には同時に取れないスターも存在する。
- 今作をパーティゲームとして楽しむ層には問題無いが、競技性を求めるプレイヤーにはかなり痛い要素である。
- 「ランダムに選ばれた2種類のボーナスがもらえる」という設定に固定されているのだが、15ターン設定でこのルールはかなり運要素が強く、どんな戦況でも最後にひっくり返されてしまう事が多い。
- ランクマッチ非対応
- 今作はマッチング用のランクやポイントの類が無く、戦って残るものが少ない。『スマブラX?』の「おきらく乱闘」よろしく、勝敗よりもパーティ要素に重きを置いた設計となっている。
- プレイ度合いを示す「マリパポイント」はある程度遊ぶとすぐカンストし、やる事が無くなる。
- どのマップで何回勝ったか、何回遊んだかといった統計情報すら実装されていない。これは『2』『3』にすらあった要素なので、未実装はやりすぎなのが否めない。
- オンラインには「5000回拍手をもらう」という称号があるが、これさえ取得すればオンラインで遊ぶ目標は無くなる。
- 今作はマッチング用のランクやポイントの類が無く、戦って残るものが少ない。『スマブラX?』の「おきらく乱闘」よろしく、勝敗よりもパーティ要素に重きを置いた設計となっている。
- 『ミニゲームコレクション』に引き続き、ゲームバランス皆無のミニゲーム「ジュラシックパックン」が続投。
- 原作の頃から3人側の介入する余地が無い1人側完全有利のゲームだったが、何故か引き続き収録されている。
- 1人側の時に引くと少し嬉しくなるものの、他のゲームを差し置いて収録する意義があったのかは疑問が残る。
- 原作の頃から3人側の介入する余地が無い1人側完全有利のゲームだったが、何故か引き続き収録されている。
- スティック回転ゲームがまさかの再録
- 初代ではこれによってケガをするプレイヤーが続出し、半ば伝説となっていたが、今作ではまさかの再録という事で発売前から話題になっていた*5。ミニゲームの操作説明でも注意書きが説明されており、当時と違ってケガをする可能性は下がったのだが、新たな問題がいくつか生じている。
- まず今作も手の平で回す事自体は可能で、プレイヤーの間で解釈違いが生じやすい。
- 「手の弱い部分で回さないように」とあるのだが、Switch用コントローラーのスティックは64時代に比べて小さく軽快なので、よほど無理をしなければ怪我をする事がない。説明を信じて律儀に親指で回したプレイヤーがいるとトラブルになるので要注意。
- もう一つ、Switchの同梱コントローラーであるJoy-Conは耐久性がかなり低く、無理に回転させるとスティックを損傷させる恐れがある。
- Joy-Conの脆さは海外で訴訟問題に発展した*6ほどである。こうしたハード事情でコントローラーに強い負担をかけるゲームが復活してしまったのはかなり問題がある。
- そもそも初代マリパのスティック回転ゲームは、64のスティックに負担をかける点も問題視されていた(こちらはJoy-Con程の影響は無いものの、スティックの軸が緩んでしまう。)。
- 対策としては素直にProコントローラーなどの周辺機器を買うのが一番だが、もしJoy-Conしか無い場合、親指で回すようローカルルールを約束した上で遊んだ方が良いかもしれない。
- ミニクッパの抹消
- 『7』まで皆勤賞を務め、一時はプレイアブル化するなどシリーズの顔とも言える人気キャラだったのだが、今作では一切姿を見せない。それどころか原作でミニクッパが登場した場面は全てクッパJr.に差し替えられるという、徹底した削除が行われた。
- この変更は『ミニゲームコレクション』でも行われていたが、今作は差し替えシーンがより多く、集大成を意識した作品でありながら参戦が叶わなかった事で、再登場が絶望的となってしまった。
- 変更の意図は明かされていない(一説には「クッパJr.と被るから」とも)。
- 一応ではあるが、『ミニゲームコレクション』と同様に『3』*7『5』『6』の当時のパッケージが映る場面ではそのまま掲載されている為、登場はしている。
- オンライン周りの問題点
- 各種オンラインプレイ中に接続が切れるとタイトル画面に強制的に戻される。それはいいのだが、それまでに獲得できたはずのマリパポイントやコインが一切獲得できなくなってしまう。
- ボードマッププレイ中の場合は、その間COM操作に切り替ってしまうため、再合流するまでに貴重なアイテムを使われてしまう場合もある。
- オンラインでは,連射機がないとミニゲームに勝てないことが多い
- 挑む前に購入を推奨
- 隠れキャラと隠しステージが存在しない
- スーパーマリオパーティと比べて隠し要素がないのはちょっと残念
余談
「おたからフィッシング」と「つなひきデンジャラス」のみ,「手のひらなどの弱い部分で操作しないでください」という注意書きが書かれている