桜小路きな子

Last-modified: 2024-04-17 (水) 21:30:32

はじめに

嫁分身小説です

本編

きな子が北海道から上京して3ヶ月ぐらい経ったが、首都東京の複雑な街に未だに迷う日々が続き、今日も迷子になっていた。
「ハァ…ハァ…暑い…」
7月。北海道に比べて早い夏となり、きな子にとってはまるでサウナに入っているような感覚になる。どこか涼める場所はないかと探しているも、アンティークショップが並ぶ通りだから、1人で入るには抵抗がある。大人ならまだしもきな子はまだ高校生だから、余計に入りづらい。そんな中、鏡を販売しているお店があり、ドアは開放していてエアコンの冷気が伝わる。こうなれば、何処でもいいと覚悟を決めたきな子は恐る恐る入店した。
「し、失礼しまーす…っす」
まるでイギリス映画に出てくる木造のお店で鏡の他にもガラス製品,アクセサリーなどちょっとした美術館みたいな雰囲気できな子は魅力を感じた。幾重にも自分を映す鏡たち。青色を中心にキラキラ光るアクセサリー。そんな光あふれる物を見ていたら、店内から女性の声が聞こえた。
「いらっしゃい。何か探しもの?」
声をした方を向くと、これまた美人な女性がいた。髪は青色でストレート。大きな目に翡翠色の瞳。スラッとした身体にバスケットボールサイズの胸。都会にはこんな美人がいるんだときな子は思ったが、今の自分は女性から見たらお客様。ひとまず、質問に答えた。
「い、いぇ!その…綺麗な物があるから気になったっす…」
「そうなの?このお店は私のおばあちゃんが建ててね、西洋の鏡を中心に販売しているの。値段も…お嬢さんが買えるものから高価なものもあるわよ」
ニコニコして話す女性にきな子はいつの間にか暑さなど忘れて会話を楽しんでいた。
「せっかくだし…何か買いますっす!」
「あら?これなんかどう?」
女性が手にしたのは手鏡だが,フレームには双子なのか同じ顔をした女性の絵が刻まれている。
「この手鏡は、双子の姉妹が作った鏡で見ると自分がきれいに見えて色んな現象が起きるのよ」
「そうなんすか?」
「このお店じゃ年代物よ。せっかくだし,あなたに無料であげるわ」
「そ、そんな!お金は払いますっ!」
「いいわよ。もう処分しようと思ったのよ」
色々言ったがきな子は負けて結局貰ってお礼の挨拶をして、自分の家に戻った。その姿を見届ける為女性は外に出たら、その女性と同じ声が店内から聞こえる。
「あら?あれ譲ったの?」
その女性は女性と全く同じ容姿…いや、女性が2人いる。
「ふふっ。あの娘も鏡の呪いにかかるわ」
「それより。今晩どう?みんな待っているわよ♡」
「えぇ。もちろん参加するわよ♡」
2人の女性は笑顔で店内に戻った。

手鏡を貰ったきな子は無事に家に着いて家の掃除や宿題や自主トレ等を終わらせて、気づけば夜の23時。一通りの予定を終わらせてきな子は手鏡をまじまじと見ると、鏡が突然光りだした!
「な、何っすか!?」
すると、きな子の目の前にきな子が出てきた。
「よいしょっ。こんにちは。きな子ちゃん」
「ぎょええええ!?な、な、な、何っすか!?誰っすか!?そっくりさん!?ドッペルゲンガー!?」
初期のかのん並のリアクションを取るきな子を見て鏡から出てきたきな子は落ち着かせるように声掛けた。
「落ち着くっす。きな子はきな子。桜小路きな子っす。いわゆる,もう一人のきな子っすよ」
「え?ほ、ほんとうにきな子っすか?」
「そうっすよ」
方や笑顔のきな子。方やカンフー映画のように構えるきな子というカオスな場面だが、確かにきな子は鏡からきな子が出てくるのを見たから、確かにもう一人のきな子には違いない。
「この手鏡は持ち主の欲望を実像させる呪いがあるんすよ。この手鏡に刻まれている双子は実は同一人物で、愛し合った2人の魂みたいなものが宿っているんすよ」
「何だかSF映画みたいっすね…」
しかし、きな子はある言葉に反応した。『欲望』つまり、本人がしたい事。その意味を考えた瞬間、戸惑う。
「ま、まさか…きな子の欲望を叶えるためなに,そっちのきな子が生まれたっすか?」
「そうっすよ」
そう言うと鏡から出てきたきな子はそっときな子に近づいてそっと抱きしめては耳元に囁いた。
「きな子…エッチがしたいっすよね?」
「え?そ、それは…」
実際、きな子は毎晩オナニーするくらい性欲旺盛であり、百合ヶ丘に入学したもの都会の女性なら色んなタイプの女性とセックスできると思い、進学した程だ。(もちろん、ちゃんとした理由もある!)でも、実際は1人淋しくオナニーする毎日だ。そんな中で目の前の欲望から生まれたきな子はセックスする為に出会えたのだから、きな子にとってはりそうだ。
でも…
「ま、待つっす!そ、その、(鏡の)きな子とはエッチしたいっす。で、でも、いきなりは…それに…初めてはもっとロマンチックに…」
自分相手だが、発言にはドキドキして赤面しながら言うから、鏡のきな子も理解した。
「分かったっす。今はまだしないっすけど、そうすっね~」
鏡のきな子はカレンダーに目をやる。
「次の日曜日ならどうっすか?」
「え?待ってくれるっすか?」
「もちろん!きな子はきな子っす!」
こうして、人生初のセックスの相手が自分自身という摩訶不思議な体験をする為オナニーはしばらく我慢することにした。

1週間後。お互いシャワーを浴びて、部屋も薄暗くして、2人のきな子は下着姿でベッドの上で互いに見つめ合う。自分と同じ容姿の自分+初体験で本物のきな子は緊張しているが、鏡のきな子もやや緊張している。
「じゃ、じゃあ、始めるっすよ…」
「お、お願いします…」
手と手を重ね、目を閉じて顔を近づき、ゆっくりキスをする。
(あっ…本当にキスしているっす…)
柔らかい唇に触れてくる内に少しずつ舌を伸ばす。舌の先端と先端同士が触れると、ピクッと反応したが、再び舌を伸ばして絡ませる。ぴちゃぴちゃとした音が耳に入ると、少しずつ緊張よりも興奮が勝りキスも激しくなってきた。
(あぁ…これが…キス…もっと…もっとしたいっす!)
やがて唇を離して相手のきな子を見るが、お互いに興奮しているのが分かる。
「えへへ…キス…しちゃったすね…」
「そう…っすね…」
初めてでも、互いに服を脱がし始め第三者の視点で見る自分の裸体にムラっとする。そこそこ張りのある胸に、ややふくよかなお腹周り。プリッとしたお尻となかなかスタイルが良く、自分の身体に触れたいと好奇心が湧く。互いに抱きしめて乳が形を変え、むにゅっとした心地よい感触が全身に伝わり、しばらく互いの胸を押し寄せては、苺みたいに形を変えたピンク色の乳首を擦り合わせる。
「「あっ、んふっ…んんっ…」」
同じ声がハモリ、小さいな部屋に響き、それが2人の性欲を高めるBGMとなり互いが互いを求める。
「きな子…きな子ちゃんが欲しいっす!」
「きな子も…欲しいっすよ♡」
座ってお互いにM字開脚すると、蒸れた秘部から独特な香りが鼻腔を擦り抜ける。2人はゆっくりと秘部を近づけてピタッと密着すると、今まで感じた事のない刺激が秘部から全身、脳内にまで伝わる。
「「あぁ、んんっ♡♡♡これ、気持ちいいっす♡♡♡♡」」
貝合わせなんてよっぽどのことがない限りできないが、今はこうしてできる。しかも相手が同じ自分だからという事実もあり、2人の腰は本能のまま動かし合う。感じたい。感じさせたい。パンパンと肉と肉がぶつかる音とピチャピチャと粘り気のある水と水が重なる音。そしてきな子同士のかわいい喘ぎ声のハーモニー。
「気持ちいいっす♡♡♡あんっ♡♡♡んふ、くぅ♡♡♡」
「イイ♡アッ♡アッ♡アッ♡♡」
「「イクッ♡♡イクッすぅうっアッ♡アッ♡あああぁぁあっ♡♡♡♡♡♡♡♡」」
大声と共に噴水のような愛液が互いの秘部から飛び散り、脳内が快楽でいっぱいになる。2人はそのまま仰向けになりぐったりして呼吸を整えながらもこの心地よさに酔っていた。しばらくすると2人は起き上がり、互いの身体を抱きしめる。
「「もう1回…するっすか♡」」

2人のきな子が身体の関係を築いて1ヶ月程したある日。本物のきな子は学校の帰り道を歩いているとふとある事を考えていた。
「ハァ…そろそろ複数人でのプレイをしたいっすね~」
たまにエロ画像などでもある複数人プレイ、乱交に興味を持つ始めたきな子。確かにきな子相手でも楽しめたセックスだが、それが何人もプレイできたらきっと今までのセックスよりも快感は何倍もあるに違いない。ただ、今のきな子にはそんなプレイをするほどの広さを持った部屋とか持ってはないし、都内にはあるだろうが年齢制限や法律もあるからそんな容易くできない。
そんな悩みを持ったまま帰宅する。家にはもう1人の、鏡から出てきたきな子がエプロンを着たまま出迎えた。
「おかえりなさいっす!」
「ただいまっす」
「ん?どうしたっすか?なんかちょっと元気ないっすよ?」
「あはは…実はー」
夕食のオムライスを食べ終わり、カフェオレを飲みながら悩みを打ち明けたきな子。それを聞いたもう1人のきな子は少し考える仕草をしてきな子に告げた。
「それなら、鏡の世界に入ってみるっすか?」
「鏡の世界?」
「そうっす!鏡の世界はたくさんの鏡が張り巡らせた世界。つまり、きな子が無限に出てくる世界っすよ!!おまけに不老不死ですし、食事や排泄もなくずーっとセックスできる言わば楽園っす」
「そ、そうっすか?」
「論より証拠っす!」
手をグイグイ引っ張られ、きな子は手鏡に吸い込まれるように鏡の世界に入った。
何の位時間が経過したか分からないが、きな子は目を開けるとそこには大量のきな子達が乱交をしている。足の踏み場もないほど密集された肉体同士が複雑に絡み合うのと、大量のきな子の喘ぎ声があちらこちらから聞こえる。大量の唾液と大量愛液と大量の汗で理性を保てるのが無理な位強烈な匂い。
「これが…鏡の世界…」
「「「「「そうっすよ~♡」」」」」
背後から数人のきな子に掴まれたと思ったら、すかさず前からも数人のきな子に掴まれあっという間にきな子は10人近いきな子の餌食にされる。あるきな子は舌を使い、あるきな子は手を使う。
「や、やめてっす!」
「えぇ?やめないっす♡♡」
「れろぉお♡♡ふふ♡きな子ちゃんのおっぱいペロペロするっす♡♡」
「あっ!ずるいっす‼おっぱい狙ってたっすよ!!」
「ぢゅるるるるるるる♡♡♡ふふ♡もう、ここが濡れているっすよ?えっちっすね~♡」
「「「ん~♡れろ♡れろ♡れろ♡れろ♡れろ♡れろ♡」」」
「お耳もペロペロするっすね♡♡♡」
欲望から生まれたきな子達は徹底的にきな子を快楽地獄から抜け出せないようする。
(なんすか…これ?…こんな…の…癖になるっす♡♡)
「お願いっす…きな子を…めちゃくちゃにして…欲しいっす♡」
堕ちるのに時間は掛からなかった。きな子は大量のきな子達の中に堕ちてしまった。
「アァッ‼ダメッ!!イクッ!!イクッ!!イクッ!!イクッすよぉ!!」「ぁああんっ♡♡もっとぐちゃぐちゃにして欲しいっす!!」「んふっ、ふぅ、くっ、んんっ♡」「きな子ちゃんのキスおいひぃ♡」「おっぱいダメッす♡よわいっす♡」「乳首コリコリしてぇ♡♡もっと♡♡」「オマンコおいひっ♡♡ペロペロ止まらないっすよ♡♡♡」「あんっ♡アナル弱いっ♡だめっ♡指だめ♡」「アッ♡アッ♡アッ♡アッ♡アッ♡」「じゅる♡じゅる♡じゅる♡どうすっか?きな子の舌気持ちいいっすよね?」「違うっすよ♡きな子の方が気持ちいいっすよね?」「イクッ!!んあぁああああ♡♡♡」「すんすん♡きな子ちゃんいい匂いっすね?」「脇ペロペロ気持ちいいっすよ♡」「お尻柔らかい♡♡」「アナル頂くっすね♡♡」「やんっ♡らめぇ♡♡♡もう十分イッたっす!!」「こんなえっちなきな子ちゃんがいっぱい♡うれしいっす♡♡」
既に視界には遥か彼方にまで裸体のきな子達の乱交が行われているが、それよりもずーっと奥にはこれまた大量の鏡があり、そこからまた新しいきな子達が出てきてすぐに乱交が始まる。毎秒何百万人という数のきな子が出てくるから濁流のようにきな子達が互いのきな子を求める。
「「「「ほら♡♡きな子のおっぱいどうすっか?」」」」
「「「「「きな子ちゃんとキスしたいっす♡♡♡♡」」」」」
「「「「「あん♡きな子が出てきてうれしいっす♡♡♡♡」」」」」
既にいるきな子達も、新しいきな子達の誕生に興奮してくる。また別のきな子とセックスしたくなり、自ら陰部を広げたり、胸を持ち上げたりしてPRしてくる。
「「「「「きな子ちゃん好きぃ♡」」」」」
「「「「きな子も好き♡」」」」
もうきな子は無限に増え続けるきな子無しでは生きていけない。これからもきな子は大量のきな子達とセックスし続けることしかできないが、それが彼女の欲望となっている。
(あぁ♡もぅ戻れないっす♡)
もっとも、本物のきな子がどこにいるかは分からなくなっている。