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アントニオ・サンチェス / Antonio Sanchez

Last-modified: 2016-10-21 (金) 13:15:49

最高の音楽は、対位法的で、メロディがあり、空間を活かし、ダイナミクスがある。ドラムでも、これらのすべてを表現できるんだ。(リズム&ドラム・マガジン2013年9月号)

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更新履歴

バイオグラフィー

1971年11月1日、メキシコ、ニュー・メキシコ・シティに生まれる。祖父はメキシコで有名な映画俳優イグナシオ・ロペス・タルソだった。ロック好きの母親とジミ・ヘンドリックスやザ・フー、ザ・ビートルズ、ザ・ローリング・ストーンズ、レッド・ツェッペリンを聴いて育つ。5歳からドラムを叩き始め、10代前半にはプロとして活動を始める。当初はニュー・メキシコ・シティのロックバンドに在籍し作曲もしていた(その時の録音は門外不出だと後年言っている)。[2]

好きな音楽家・作品
 

17歳の時からメキシコ国立音楽院に在籍し、クラシック・ピアノを4年と半年学ぶ。
1993年、21歳の時に全額支給奨学金を受けボストンのバークリー音楽大学に入学、4年と半年学ぶ。
1997年にニューイングランド音楽院に入学し、「ジャズ・インプロヴィゼーション」の修士号を取得。

 

1999年、ニューヨークに移り住む。

 

2011年以降は自身のバンド"マイグレーション"での活動が中心になる。

 

2013年、同郷の映画監督アレハンドロ・G・イニャリトゥに『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』のフィルムスコアを依頼される。

作品

アントニオ・サンチェスの作品

 

アントニオ・サンチェス
2007 - Migration
2008 - Live In New York At Jazz Standard
2013 - Three Times Three

 

アントニオ・サンチェス&マイグレーション
2012 - New Life
2014 - The Meridian Suite

 

サウンドトラック
2014 Release - Birdman

発言

音楽観

僕はソリストとは違う動きをするし、ソリストが音を出していないときに音を出す。最高の音楽は、対位法的で、メロディがあり、空間を活かし、ダイナミクスがある。ドラムでも、これらのすべてを表現できるんだ
リズム&ドラム・マガジン2013年9月号

 

ラテン音楽からの影響


Qあなたのリズムのフィーリングには、スクエアなビートに、ラテン的な"訛り"が加わっているように感じます。ご自身では、スクエアなフィーリングと"訛り"のバランスをどのように捉えていますか?またそれはどのように培ったのでしょうか?

 

可能な限り音楽的なアプローチを取ろうとしてきただけだよ。あらゆるサウンドを利用してやってみたいと思っている。僕はウッディなサウンドが大好きだから、リムとヘッドの間を叩いたりすることもあるよ。ようすることによって少しウッディなフィールを得つつ、ヘッドの音も出すことができるから、単なるウッド・サウンドではなくてドラムらしい音も得られるんだ。シンバルもレガート・サウンドと、ばらっとまばらにちったようなドライ・サウンドを組み合わせて使ってみることが好きだね。そのようにいろいろな要素を組み合わせて、その両者のバランスをとりながらプレイするのが好きなんだ。
ジャズ・ライフ2007年10月号 取材:坂本信

 

コードチェンジについて


新作にはパットがライナー・ノーツを寄せていて、あなたのドラミングは、ドラムだけを聴いてもコードを感じさせると書いていますが、そういった意識はあるんでしょうか?

 

もちろんだよ。コードチェンジを感じさせる演奏をするというのは、ドラマーの責任だと思う。(略)コードが変われば色彩感も変わるわけで、それに合わせてハーモニー感のあるリズムが重要になってくる。(略)音楽に句点や読点を打つのがドラムの大切な役割で、コード・チェンジのタイミングは、どこで句読点を打つべきか、どこで色彩感を変えるべきかを判断する手がかりになるんだ。僕が3枚のライド・シンバルを使い分けているのも、セクションごとにサウンドを微妙に変えたり大きく変えたりするためで、スペースに余裕があれば、ライドを7枚セットすると思う。ライドは最も多彩なサウンドが出せるシンバルで、多く使えばそれだけ選択肢が広がるからね。このバンド[マイグレーション]でも、曲の冒頭ではフラット・ライドを使うことが多くて、ブリッジには別のライド、ソロでは第3のライド、というふうに使い分けている。観客は聴いても違いが分からないかもしれないけれど、無意識に違いを感じ取っているはずなんだ。(略)僕はそうやって色彩にコントラストを付けるのが好きだし、そうするのがドラマーの責任だと思っている。
リズム&ドラム・マガジン2013年9月号

 

パット・メセニー『Speaking of Now』、『The Way Up』について


実はあのレコードがあまり好きじゃないんだ。(略)このレコードは彼ら[メセニーたち]を喜ばすためのプレイ……つまり僕にこういうプレイをしてほしいと思っているんだろうな、みたいな感じで、自分がやりたいと思うプレイをしていない。もちろんあれは美しいレコードだし、音楽も素晴らしいよ。でも僕は自分を認識できない。今考えると、あれは自分にとっての過渡期だったんだろうね。それを踏まえて臨んだ、次の『The Way Up』ではもっと自分の要素を入れることができたと思う。
リズム&ドラム・マガジン 2015年6月号 対談:神保彰

評価

メインの活動とも言えるパット・メセニーとの共演に加え、自身のバンドを率いてのソロ・アルバムの制作も精力的に行うサンチェスのプレイは、もともとの特徴であるラテン・ドラミングとジャズ・プレイとの融合がより高次元で進んでいる印象。さまざまなリズムに対応したタイトな高速プレイの安定感はやはりラテン系の影響が強く感じられるが、手数の多いプレイの中においても切迫感の少ない空間の作り方は超一流。この"緊張と緩和"の絶妙なバランス感が彼のプレイのポイントと言えるだろう。端正で無理のないタッチは美しいサウンドの源で、まさに現代の"ドラマーズ・ドラマー"と言った感じ。
リズム&ドラム・マガジン2013年9月号 菅沼道昭

楽器

Migration
ヤマハ・メイプルカスタム・アブソリュート(ヌーヴォー)のカスタム・パープル・フェイド仕様モデル

BD20×16(18×14)
FT16×16
FT14×14
TT12×8
SN14×5

シンバル
ジルジャン。K、Aカスタム、Kコンスタンティノープルなどを仕様。
スティックもジルジャン。
ジャズ・ライフ2007年10月号 取材:坂本信

 

パット・メセニー・ユニティ・グループ来日公演[8]

ドラム/シンバル口径×深さ(インチ)メーカー備考
バス18×14ヤマハ・メイプルカスタムアブソルート会場備品
タムタム14×14ヤマハ・メイプルカスタムアブソルート会場備品
フロアタム16×16ヤマハ・メイプルカスタムアブソルート2フロア、会場備品
ハイハット14ジルジャンオールドA
ライド20ジルジャンKコンスタンチノーブル・ミディアム・シン(シズル付き)
×ジルジャン

脚注

Berklee Today: Antonio Sanchez Speaks of Now(2003)
All About Jazz: Antonio Sanchez: Conversations With The Music(2006)
JazzTimes: Antonio Sanchez: The Conquering Hero(2010)
Vanity Fair: How Jazz Drummer Antonio Sanchez Improvised the Birdman Score(2014)
HitFix: How Alejandro G. Iñárritu 'directed' drummer Antonio Sanchez’s 'Birdman' score(2014)
GoSeeTalk: Interview…Composer Antonio Sanchez on the Drums and Jazzy Ambiguity of ‘Birdman’(2014)
AwardsCircuit: Interview: Drummer Antonio Sanchez on his first film composition ‘Birdman’(2014)
The Film Experience: Birdman's Beating Heart: An Interview with Composer Antonio Sanchez(2014)
IndieWire: Watch: How ‘Birdman’ Composer Antonio Sanchez Drummed the Score(2014)
HMV: アントニオ・サンチェス 『Meridian Suite』(2015)
ブルーノート東京: アントニオ・サンチェスにインタビュー(2015)
Time Out: Antonio Sanchez talks about scoring Best Picture winner Birdman(2015)
Realtokyo: アントニオ・サンチェスさん(『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』ドラムスコア)(2015)
New York Jazz Workshop: Three Times Three: A Conversation with Antonio Sanchez by CJ Shearn(2015)
NBC NewsBirdman' Drummer Antonio Sanchez On Oscar Snub: 'Work Speaks For Itself'(2015)
UnderscoresINTERVIEW WITH ANTONIO SANCHEZ(2015)
Drummer Talk: Interview: Antonio Sanchez (Birdman)(2016)
Skiddle: antonio sanchez interview: making the world a better place(2016)
Slagwerkkrant: Interview Antonio Sanchez voorafgaand aan North Sea Jazz(2016)

 

雑誌
ジャズ・ライフ2007年10月号 取材:坂本信
リズム&ドラム・マガジン2007年10月号
リズム&ドラム・マガジン2013年9月号
CDジャーナル 2015年6月号 柳樂光隆

 

音声
Drummer's Resource: Podcast 131 – Antonio Sanchez: How to speak with the drums(2015)