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クリス・ポッター / Chris Potter

Last-modified: 2016-11-29 (火) 12:10:03

今はより楽に吹くことによるコントロールとサウンドを目指している。(略)ある時、気がついたんだ。そんなに「エイヤー!」って吹かなくても良いんだって。もっと美しいものを「小さい窓」から見てみようってね。 (The Sax Vol.54)

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編集履歴
 

バイオグラフィー

デビューまで

1971年イリノイ州シカゴ生まれ。3歳の時サウスカロライナ州コロンビアへ引っ越しそこで育つ。[5]父親は教育者、母親はサウスカロライナ大学の教授だった。幼少期は母親のレコード・コレクションを聴いて過ごす。5歳ごろピアノと玩具のギターを始め、11歳の時デイヴ・ブルーベックの「Time Out」で演奏しているポール・デスモンドに憧れアルト・サックスを始める。

好きな音楽家・作品

サウスカロライナ大学のジャズ科の教師や地元のミュージシャンのサポートもあって、12歳頃から地元のクラブに週二で演奏していた。火曜日はビバップのみのジャムセッション、水曜日はスタンダードをフリー・スタイルで演奏したり、ローリング・ストーンズなどロックの曲を演奏していたという。その2つのセッションに参加できたことはとてもためになり、後にその経験を自分の中でミックスすることができたとインタビューで振り返っている。[5]

 

高校卒業時、ニューヨークに移住し、ニュースクールに入学。その後マンハッタン音楽院に編入している。

師事歴

90年代

ニュースクール入学後数ヶ月するとレッド・ロドニーのバンドに誘われ、彼のが亡くなるまで4年間活動をともにする。また、22歳の時ミンガス・ビッグバンドに加入。このバンドでの演奏をたまたま観ていたウォルター・ベッカーに気に入られ、1993−1994年のスティーリー・ダンのツアーにも参加している。[5]
また、他にも90年代に彼を起用したミュージシャンには、ポール・モチアン、デイヴ・ダグラス、デイヴ・ホランド、スティーヴ・スワロウなどがいる。

 

90年代半ばにはケヴィン・ヘイズ、スコット・コリー、ビル・スチュワートを起用したバンドで活動している。

00年代

また、00年代前半にはクレイグ・テイボーン、ウェイン・クランツ(後にアダム・ロジャーズに交代)、ネイト・スミスによるクリス・ポッター・アンダーグラウンドを結成。1枚のライブ盤と3枚のスタジオ作品を制作している。

2010年代

2012年、パット・メセニーの新グループ、ユニティ・グループのサックス奏者に抜擢される。第1作『Unity Band』はメセニーが『80/81』以降30年ぶりにサックス奏者を起用したことで、ポッターに注目が集まる。

 

2010年代に入ってからはクレイグ・テイボーンからベーシストのフィマ・エフロンに交代したアンダーグラウンド・グループでの活動と平行して、クレイグ・テイボーン(ダビィ・ヴィレージェス)、ラリー・グレナディア、エリック・ハーランドによる新カルテットを結成。

作品

1994 - Presenting Chris Potter
1994 - Concentric Circles
1995 - Sundiata
1995 - Pure
1996 - Moving In
1997 - Unspoken
1998 - Vertigo
2001 - Gratitude
2001 - This Will Be
2002 - Traveling Mercies
2004 - Lift: Live at the Village Vanguard
2006 - Underground
2007 - Follow the Red Line: Live at the Village Vanguard
2007 - Song for Anyone
2009 - Ultrahang
2011 - Transatlantic
2013 - The Sirens
2015 - Imaginary Cities

発言

音楽観

複雑な変拍子の曲が共通しているクリス・ポッター・アンダーグラウンドと、彼が在籍しているデイヴ・ホランド・グループを比較して


音楽に対するフォーカスの当て方がちょっと違うと思うんだ。アンダーグラウンドはデイヴ・ホランド・グループを(自分なりに)発展させたものなのかもしれない。まだまだほんの少しだけどね。つまりアンダーグラウンドには複雑な変拍子や複雑な構造の曲はあるけれど、いつも音楽の持つ質感を考えるようにしているし、有機的なストーリーテリングが見つけられるように工夫しているんだ。そういうところが違いだと思う。[4]
――ベーシストの不在があなたの曲をとても個性的なものにしていると思うんです。
その通りだけど、それはクレイグ・テイボーンの功績が大きいと思う。僕らがベーシストを使わないのは、ベースの役割もこなせてしまう彼の才能のおかげだ。これはとても類まれな才能だよ。僕は彼のフェンダー・ローズのアプローチやローズのサウンドそのものが本当に好きだ。ベースラインを弾きながらソロまで演奏してしまうオルガン奏者のような才能が彼にはあるんだ。といってもトラディショナルなオルガン奏法ではない、彼特有のものだ。だからこのバンドは独自の方法で演奏できるんだよ。(Tomajazz, 2007)

影響源

『Gratitude』でトリビュートしたサックス奏者


ジョン・コルトレーン、ジョー・ヘンダーソンソニー・ロリンズ、エディー・ハリス、ウェイン・ショーター、マイケル・ブレッカー、ジョー・ロヴァーノ、レスター・ヤング、コールマン・ホーキンス、チャーリー・パーカー、オーネット・コールマン、

 

『Gratitude』ライナーノートで影響されたと言及しているサックス奏者
スタン・ゲッツ、ポール・ゴンザルヴェス、ジョニー・ホッジス、ベン・ウェブスター、デクスター・ゴードン、ジーン・アモンズ、スタンリー・タレンタイン、ラッキー・トンプソン、リー・コニッツ、ジェームス・ムーディー、デューイ・レッドマン

他のミュージシャンに対して

注目している同世代、または若い世代のプレイヤー[2]


ジョシュア・レッドマン、マーク・ターナー、クリス・チーク、シェイマス・ブレイク、ジョエル・フラーム、マーカス・ストリックランド、ウェイン・エスコフェリー、ウォルター・スミス3世

評価

楽器

90年代によく使用していたシルバープレート34万台のセルマー・バランスド・アクションは故マイケル・ブレッカーから譲り受けたもの。現在の仕様楽器はセルマー・マーク6の9万台。

脚注

雑誌

[1]The Sax vol.65
[2]The Sax vol.54
[3]Jazz Life 1994年7月号