コンスタントクオリティ

Last-modified: 2011-04-18 (月) 01:40:51

このドキュメントは次のドキュメントを一部和訳したものである。
https://trac.handbrake.fr/wiki/ConstantQuality

コンスタントクオリティとは

アベレージビットレートやターゲットサイズを用いた圧縮方法では出力されるファイルサイズをコントロールできますが、映像の品質のコントロール
は諦めなくてはありませんでした。
コンスタントクオリティモードはその逆であり、映像の品質をコントロールできますが出力されるファイルサイズをコントロールできません。
品質レベルを指定するとハンドブレーキはそれを満たすようにビットレートを割り振り調節します。

アベレージビットレートに対するメリット

  • より早い符号化
    • 2パス符号化が必要ありません。(ほぼ符号化時間を半分にします。)
    • それでいながらコンスタントクオリティモードは2パス符号化と同じようなの品質をもたらします
  • より小さいファイルサイズ
    • 動画には通常、複雑なフレームと複雑ではないフレームが混在している。後者である複雑ではないフレーム、すなわちシンプルなフレーム(一面真っ黒なフレームなど)では指定された品質レベルを満たすためには相対的に少ないビットレートが必要である。
    • もし複雑ではないフレームすなわちシンプルなフレームがビット(情報)を無駄に浪費していないのであれば出力されるファイルサイズは品質を損なうことなく減ることになる。

出力されるファイルサイズ

それはどんな映画のどの任意の部分でも指定された品質レベルを満たすために、シーンごとにその都度異なるビットレートが割り当てられるため出力されるファイルサイズは予測が不可能であり、それはソースごとに異なります。
例えば、再生時間の同じ2つのソースが与えられた場合、ひとつは1.2GB、もうひとつは2.5GBといった具合です。この違いは多かれ少なかれソースに依存します。
特に、粒状のソースはビデオ内のすべての余分なディテールを維持するために高いビットレートを必要とするためファイルサイズが大きくなる傾向がある。
この場合、デノイズ(ノイズ除去)フィルターをオンにする若しくは小数点以下単位でRFの値を減らしてみてください。
ターゲットファイルサイズで符号化されたファイルサイズよりも大幅に小さいからといって、それが直ちに品質において劣っているという意味を表すわけではないので注意である。
とどの詰まりより効率的なシンプルな符号化である。

x264が推奨するRF品質値

合理的なファイルサイズで且つ、良質な品質を出力するためにはクオリティスライドバーにおける低品質の51から高品質の0までの範囲で以下の値が推奨されている。
The Quality slider ranges from (Low Quality) 51 to 0 (High Quality) For good quality output at reasonable file sizes, the following values are recommended:

  • Standard Definition(DVDなどのSD画質;480)の場合
    • 20±1周辺
  • High Definition(ブルーレイなどのHD画質;720;1080)の場合
    • 22±1周辺

要するにDVDソースから変換するとき、すでに圧縮されているDVDとほぼ同等の大きさでRF値を19より小さくする理由はどこにもない。
より小さくするならば出力ファイルサイズは入力ファイルサイズよりも大きくなる
そもそもDVD-Video自体がスタジオでのオリジナル生ファイルからMPEG-2コーデックでディテールを捨て不可逆圧縮されており、それはRF値20のようなものである。