スイスドローとは?
スイスドローとは思考型のゲームで使われることが多い競技形式で、全ての参加者が規定回数だけ試合を行い、その結果により順位をつける試合形式です。
対戦は、現在の勝ち数が同じ者同士が行うように組み合わされて行きます。
具体的な進行
- 第1回戦は全参加者の中からランダムで対戦相手が決定されます。
- 第2回戦は、第1回戦での勝者同士、敗者同士が試合を行います。
- 第3回戦は、2勝同士、1勝1敗同士、2敗同士が試合を行います。
- このように順次同じ戦績の者同士で試合をしていくことになります。(ただし、参加人数の関係で、1つ上または1つ下の勝率の相手と戦う場合もあります。)
- 大抵は全勝者が1名になるまで試合を行います。(つまり、同人数で行うトーナメント戦で優勝者が決まる対戦回数と同じ数)
特徴
- 途中で負けてしまったとしても、全ての参加者が規定回数分試合を行うことが出来る。
- 一度負けてしまっても、逆転の余地がある。
- 勝ち抜きトーナメントに比べ運に左右されにくく、総当たり戦に比べ試合数が大幅に少なくて済む。
- 参加人数に関係なく競技を行うことが出来る。
- 試合が進むほど、自分の実力に合った相手と戦うことになる。
- 1つでもラウンドを取ることに価値が出る。
- 全ての参加者が、参加した大会の中での順位を同位無しで知ることができる。
- 参加者の負担は勝ち抜きトーナメントと同程度で済む。
- 毎試合の対戦相手が直前までわからない。
細かなルール
基本
- 規定の回数試合を行い、その結果により順位を決定します。
- 一度対戦した相手とは、再び対戦することはありません。ただし決勝トーナメントを行う場合、既に予選スイスドローで対戦した組み合わせであっても、決勝トーナメントで再び対戦が行われる可能性があります。
- 参加者数が奇数の場合、不戦勝が発生します。不戦勝となる方は最下位の中からランダムで決定されます。
順位の決定について
- 1つの試合につき、勝ち3点、引き分け1点、負け0点を得ます。このポイントをマッチ・ポイント(MP)と呼びます。
- 全ての試合が終わった後に、マッチ・ポイントによって順位が決定されます。
- マッチ・ポイントが同点の場合には、「自分が戦ってきた全ての相手がどれだけMPを得ているか」つまり、「どれだけ強い相手と戦ってきたか」を数値化した値で比べることになります。これをオポネント・マッチ・ウィン・パーセンテージ(OMW%、Opp%)と呼びます。
- オポネント・マッチ・ウィン・パーセンテージはこれまで対戦してきた全ての対戦相手のマッチ・ウィン・パーセンテージの平均となります。
- マッチ・ポイントが同点の場合には、より強い相手と戦ってきた方が強いという理屈でオポネント・マッチ・ウィン・パーセンテージの高い方が上位となります。
- マッチ・ウィン・パーセンテージの計算式は【MW% =[MP÷3]÷(参加したマッチ数)】(0.33を下回った場合は0.33とする)となります。
- オポネント・マッチ・ウィン・パーセンテージも同点だった場合には、「今までの試合においてどれだけの割合でラウンドを取ってきたか」を数値化した値で比べることになります。これをゲーム・ウィン・パーセンテージ(GW%)と呼びます。
- 戦績も同じで、対戦相手の強さも同じであれば、よりラウンドを取っていた方が強いという理屈でオポネント・マッチ・ウィン・パーセンテージの高い方が上位となります。
- ゲーム・ウィン・パーセンテージを求めるには、まずマッチ・ポイントと同様にゲーム・ポイントを算出します。ゲーム・ポイントはそれぞれのラウンドにつき、勝ち3点、引き分け1点、負け0点となります。
- ゲーム・ウィン・パーセンテージはゲーム・ポイントを使用し【GW%=[(ゲームポイント)÷3]÷(行ったラウンド数)】の計算式を使い算出します。
- これでも決まらない場合には、これまで対戦してきた全ての対戦相手のゲーム・ウィン・パーセンテージの平均である、オポネント・ゲーム・ウィン・パーセンテージ(OGW%)で比較することになりますが…この値が必要になる場面はほぼありません。
対戦回数の目安
- あくまで目安であり、決勝トーナメントを行う場合は多少対戦回数が少なくなる場合もあります。
5~8人 3回戦 9~16人 4回戦 17~32人 5回戦 33~64人 6回戦 65~128人 7回戦 129~256人 8回戦