概要
マロード氏の炎のMブレム 劣化の剣3に登場する語句。
サカ族の習わしで、宝剣を祭る祭壇に民事を祈りに来たリン一行。
ところがその祭壇にならず者が向かっている事を村人から知らされる。そのセリフが
今さっき、この辺りで
好評のならずもの一味が
祭ってる剣を貰いに祭壇に向かって行ったんだ。
これである。
ならずものと言いつつ好評だったり、あくまで貰いに行ってるだけだったりと緊急性はなさそうで、実際一味のリーダーも後述の通りいい人である。
だがそれを聞いたリンは「剣を…奪うですって!?そんなこと許せないわ!」と誤解して戦闘を開始するのだった。
ちなみに原文は「この辺りでも評判のならずもの一味」。少し言い換えただけでだいぶ印象が違うものだ。
同シリーズ内における敵将はこの一味に限らず大抵いい人であり、視聴者にも好評のならずもの達であるため、せっかくなのでまとめて紹介させていただく。
序章 少少の草
- バッタ
ガヌロン山賊の下っ端 口は悪いが、根は優しい
村を祝うために山から下りてきた脆弱な山賊。
序章のボスだけあって丁寧なチュートリアルに定評がある。詳しくは当該項目を参照。
1章 ののの足
- ズグ
サカのならず者 お酒のおいしい宿
旅のリン一行を追跡し、癒えてもらおうとする山賊。実にもったいねーがこれも客のため、とサービス精神あふれる発言をしながら太郎いもを持って一行の前に立ちはだかる。
ステータスは山賊なのになぜか魔力があり、武器レベルはなんと杖S。持ち物もてつの斧の他はリライブ(HP大回復)、リカバー(HP全回復)、リザーブ(範囲内全員のHP回復)、レスト(状態異常回復)と治療の杖だらけで、何が何でも癒す気満々の姿勢を見せる。
戦闘になっても「みんなを休ませたい」と言い、「てつだいのおの」なる武器で応戦。
結局リンに討たれてしまったが、
昔の格言に、こうある。
「腹満たされずして
心もまた満たされず」
よいな、ゆめゆめ
忘れるでないぞ。
と、癒し手らしい言葉を遺して力尽きた。
格言を遺して死んだ敵将ということであのセリフを思い出した視聴者もいるようだ。
2章 剣
- グラス
サカのならず者 人々のために戦う
概要で紹介された「好評のならずもの」一味のリーダーその人。いい剣は人が使ってこそ、という考えを持っており、名前が安定しない宝剣「マーニ・カティ」を貰うため祭壇を訪れる。「この剣で守るんだ」と呟いており、力を欲するのには何かしら深い事情がありそうだ。
しかしその剣は選ばれし者にしか使えない精霊の剣で、彼には鞘から抜くことすらできなかった。草混じりで喋りながら左右に動く祭司に煽られながらも素直に己の力不足を恥じ、「あなたの力が必要なんです!」と精霊に呼びかけるも無駄だったようだ。
戦闘では
てめえ、何もんだ!?
村の人々に迷惑がかからないよう
戦いを長引かせないようにしたい
と村に配慮。村人から好評なのもうなずける。
そんな彼が使う武器は「てつの心の剣」。人々のために戦う彼に合った名だといえよう。
戦いに敗れるとリン一行の強さを認め「お前ならば あるいは…」と、何らかの想い(と傷薬)を託して力尽きた。死に際までかっこ いいぞ。
- ラングレン
キアラン領主の弟でリンの叔父。リン編のラスボスにあたる人物で、幕間の顔見せで登場。
兄の病の根を止めるためひそかに薬を盛るなど(いい方向に)暗躍しており、短い出番ながらいい人としての印象を視聴者に植え付けた。
小娘が ここまで来られる
はずもない。
と一句詠む余裕も見せるナイスガイ。
3章 少兵兵
- ミガル
ガヌロン山賊の一人 義の精神を持つ
タペムル山の麓の村にいた山賊。事故でフロリーナのペガサスに踏まれたことにキレた所、彼女がなかなか悪玉で「…おい、てめぇ 人が黙って聞いてりゃ 図に乗りやがって!」「いらいらするね… 誰でもいいから ぶちのめしたい気分だよ。」と脅し返される。その迫力にビビって逃げた部下を助けるために手下とともに応戦する。
なおこの時ステータスを確認した所、開戦直後なのに瀕死の重傷を負っていた。ペガサスに踏まれた怪我だろうか、事故とはいえこれはキレても仕方ない…
戦闘時のセリフは
おおけがにならぬよう
くれぐれも
お気をつけなさい
義の精神を感じる言葉だが、大怪我になってるのは自分自身である。案の定フロリーナに一撃で倒された上、「多少のケガなら ほっといていいさ。」と返されてしまう。
武器は「はどめのおの」。防御に向いてそうだ。
4章 生 で
- カージガ
ガヌロン山賊の一人 命を大事にする
ミガルをょっつけたリン達一行を追ってきた山賊。ボロ砦で一夜を明かす事を知り、寝込みを襲おうと提案する部下の進言を「寝込みを襲ったりしたら俺は一生悪いもんになっちまわぁ!」「命までやっちまうなんて、そんなもったいねぇことができるか」と命を大事にする観点から拒否。ミガルの仇を討って幹事の座を狙い、暗くなる前に襲おうと砦を包囲させる。
戦闘では、
女子供相手に 気を抜いてはなりませんぞ。
戦場では一瞬の油断が 死につながるのです。
おい! 強い者だけで、
固まって進むほうがいい。
など、見た目に反して理知的な軍師タイプであることも判明。戦いに敗れると相手を褒めたたえてくれる。
武器は「はがねえおの」。刃が無いとなるともはや斧ではないただの棒だが、命を大事にする彼にとってはそんなものは不要なのだろう。