WS:「野口体操から、あなたのからだへ」

Last-modified: 2007-11-27 (火) 11:48:20

「野口体操から、あなたのからだへ」
photo:落田伸哉

 

 からだに関心のある様々な人に向けて、からだと対話するヒントを。自分自身のからだのほぐし方、自然な動き方、他者とのコミュニケーション・丁度いい恊動の在り方などを各々のからだの実感から丁寧に探っていく「野口体操からはじめる」からだのワークショップです。
 野口体操は「余計な力を抜く」ことに特に焦点をあて、自然現象をお手本に重さ(重力)を活かした無理のない動きを探るユニークな体操です。自然に対抗する能力として「筋力」だけを育てるのではなく、自然と調和して生きる「感覚」をからだ全体で育てる体操だともいえます。80年代初めまで創始者野口三千三(のぐちみちぞう1914~98年)により東京芸術大学の必修体育課目として教えられた歴史があり、「余計な力を抜くからだの使い方の極意・からだからの哲学」として、当時教えを受けたアーティストたちに今も支持され続けています。また没後も芸術・医学・教育・哲学など広い分野に影響を与え、近年は「からだほぐし」の具体的方法として学校体育の一部にも取り入れられています。
 このワークショップでは晩年創始者の野口氏から直接指導を受けた新井英夫が、野口体操のエッセンス=力を抜くことの意味や具体的方法を講義と実技を合わせて、わかりやすくお伝えします。お互いのマッサージタイムがあったり、教材として化石が登場したり、字源や語源など言葉をめぐる話になったり…。からだだけでなく、常識と既成概念にとらわれがちなアタマも心も「からだまるごと」をほぐしていきます。 
 教育や医療福祉の現場に関わる方、「からだから」現代の問題と新しい可能性を見つめ直したいと思う人たちなど、幅広い層に向けてのワークショップです。今まで、高校福祉課程コース、市民向け公開講座、教職員研修講座などで実施したことがあります。一回のみの体験講座、数回に分けての入門講座など諸条件に応じていろいろなバージョンで実施可能です。

 
主な実施例
  • 東寺尾幼稚園「お母さんの学びの会 / 体奏の会」(横浜97年~継続)
  • 神奈川県立横浜南稜高校・健康福祉コース特別授業(02年10月~翌2月)
  • 広島県立女子大学学術講演会(03年10月)
  • 山形大学教育学部付属幼稚園職員研修(03年8月)
  • 鳥取大学地域学部芸術文化センター主催市民公開講座(06年12月)
     
     

対象:からだに関心のある様々な人に向けて、条件や要望に合わせて対応可。
定員:最大30名くらい。ただし条件により応相談

 

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