様々なレスキュー道具、使わないで済むならばそれに越したことは無い!っと言っているうちにJCJ北海道の古参でも「最近、レスキュー必要な事してないなぁ」なのが現状なのです。
モチロンそれは良いことなのですが、イザと言う時に道具はスムーズに使えた方がイイよね。
ってなことで、やって来ました「レスキュー練習会」
まずは、集合。中々の参加台数です。
集まり次第、支笏湖道を進みます。
林道に入ります。
降雨時には川になる場所に入ればそろそろ練習現場。
FRにした車両で穴を掘りスタックさせます。
ここで、皆のレスキュー道具拝見
中でも、RV4ワイルドグース製の「パワーカーロープ」の機能性は秀逸。
強度もある上、状況に合わせて自由に長さを変えられるのはストロークの少ないハンドウインチの強い味方となります。
まずは、正面引きシングルライン
手近にある木をアンカーにします。
ハンドウインチはストロークの自由度が少ないので、複数のロープを組み合わせて長さ調整します。
そして、ひたすら引きます。
しかし、アンカーからの距離が遠いので弛み分があり、思うほど引けません。
でも、コレを経験する事に意味があるんです。GoodもBadも経験です。
交代しながら、各自体験します。
テンションの掛かったハンドウインチの緩め方やシングルラインとダブルラインの負荷の違いを体験したりします。
次は、真っ直ぐ引けないシチュエーションでの牽引方向変換です。
方向変換の軸となる木を中心に3角形を造るように牽引します。
先ほどの「弛みにせっかくのウインチストロークを喰われて思ったより引けない」の経験から登場したのが『荷締め』
方向変換牽引は総延長が長くなる分弛みやすく、ウインチストロークを弛みに喰われやすい。
ので、トラックの荷台等で使う『荷締め』を使用し、遊びの無い状態でロープやウインチを繋ぎ、無駄を省くのです。
この牽引も交代しながら、皆で体験します。
この三角引きはハンドウインチを二つ連結して、息を合わせて引いてみたり。
レスキューされる車もウインチの動きに合わせてアクセルを踏むことによりウインチの抵抗が減り、より負荷が減ることを体験したり。
ハンドウインチを中心とした、様々なノウハウを経験したのでした。
今回のまとめ。
・ハンドウインチは引けるストローク(距離)が少ない。(チルホール等は別として)
・なので、「荷締め」などを使い遊びを少なくして連結するとストロークを活かせる。
・「荷締め」にも限度があるので、様々な長さのロープ(連結長調整)やU字フックがあれば良し。
・三角引き等のために滑車が必要
・ワイヤーは9mmがオススメ。
様々なパターンで経験を積んだ我々はいつもの場所で昼食会とシャレ込むのでした。