2016年10月の結果発表です。
なお、点数は評価提出者による点数です。
赤字は講評対象者になります。
席次 | 曲名 | 作者 | 点数 | 平均 | 主催コメント |
1 | diagram | 蛇輔 | 10 9 9 9 9 8 8 8 7 7 7 | 8.27 | (講評にてコメント) |
2 | The Zoo Zone | you's | 9 9 8 8 7 7 7 6 | 7.63 | (講評にてコメント) |
3 | The Zoo Zone | G2 | 9 9 8 8 7 7 7 6 | 7.38 | (講評にてコメント) |
4 | The Zoo Zone | KZYS | 10 9 8 8 7 7 6 6 | 7.63 | オーソドックスに作られた譜面ですが、基本がしっかりとし、また楽しく叩ける譜面でした。 小節線ミスさえなければ、講評に載せていたかもしれません…というぐらい良い譜面です。 |
5 | Knell | チュイーーーーーン | 9 8 8 8 7 7 7 7 6 | 7.44 | 丁寧な譜面にまとまっていると思いますが、全体的にもう少し盛り上がりがあってもいいのかなと。 音取も、根本はできている気がしますが、やはりもう少し詰めてあげて初めて映えるような気がしました。 |
6 | The Zoo Zone | eVe | 8 8 8 8 7 7 7 6 | 7.38 | オーソドックスな譜面ですが、丁寧に作られていてよいと感じました。 もう少しバックの音に合わせてあげてもいいなあという風に個人的には感じました。 終盤は32分などの配置も多いですが、工夫があってよいですね。が、風船前の32分2連打はいかかでしょうか。 |
7 | Knell | accel | 8 8 8 8 8 7 6 6 | 7.38 | 音取が丁寧にできているのがいい点だなと感じます。基本的な譜面創作力があるなと思いました。 ソフランのさせ方にはもう少し改善の余地があるような気がします。 中盤のワルツ的な譜面分岐ギミックは面白いですが、個人的には叩きたかったなあとか。 |
8 | diagram | かねかい | 8 8 8 8 7 7 7 7 7 7 5 | 7.18 | 音取や音抜き、フィーリングがいつもより良くなっていていいなあと思いました。 #SCROLL 1.333は3連符に対してはあまり映えないので、逆に低速などを楽しむ感じの方がいいかなとか。 終盤はもう少し盛り上げてもよかったかもしれませんね。 |
9 | The Zoo Zone | ボテ腹 | 8 8 8 7 6 6 6 6 | 6.88 | 序盤はやや小節線またぎを多用しすぎな気もしますが、こういうテクノ的な曲ならば悪くないかも? 他の譜面と違いやや配色に特徴的なものが多かった印象ですが、全体としてはそれなりに構成がまとまっていますね。 |
10 | diagram | 夜桜ヨッシー | 8 8 7 7 7 7 7 7 6 6 | 7.00 | 個人的にはもう少しスクロールは少なくてもいいような気がします。ややバラバラ感があります。 音取やフィーリングなどはよくできていて、丁寧に作っているなあということを感じました。 |
11 | The Zoo Zone | Hitomi | 9 8 7 7 6 6 6 5 | 6.75 | 少し物足りない感じもしますが、☆8ならばこのぐらいの落ち着きなのでしょうか。 終盤前だけが急に複雑化していてやや唐突な感じもありますが、全体的に収まっている気もします。 余談ですが、最初の小節は正しく直した方が良いと思います。 |
12 | Knell | ゑんどろす | 7 7 7 6 6 6 6 | 6.43 | 音取を意識しているのは分りますが、その取捨選択があまりよくありません。 付点8分などがほとんどが16分2連打で塗りつぶされているのも勿体ないです。 また、終盤などももう少し盛り上がりが欲しいかなと思いました。 |
13 | The Zoo Zone | もっぺ | 8 7 6 6 6 6 5 5 | 6.13 | ソフランでの音符の重なりはあまりよくない気がします。極力減らしましょう。 サビの大音符3連符は見せ所なのでしょうが、それ故に裏目に出てしまっている印象です。 |
14 | Knell | Sir | 7 7 7 6 6 6 6 5 | 6.25 | こちらも音取を丁寧にしてほしい、という印象でしたね。特に休憩前ですかね。 全体的に緩急の付け方も曲に盛り上がりに合わせてほしいかなと思いました。 |
15 | Knell | じゅうこう | 7 6 6 6 6 6 6 4 | 5.88 | 縁の詰め込みはやっぱり見た目的にもよくないでしょうね。全体的に音取は悪くないですが。 無理に盛り上がる部分を低速にする必要もない気がします。中盤の休憩もまた然りです。 |
16 | Knell | すもも味 | 8 7 7 7 7 5 5 5 | 6.38 | とにかく音取です。この譜面においてはもっとも重要な改善点はこれだと思います。 終盤の盛り上がりなどは良いですが、やはり音取を丁寧にすることは第一課題ではないでしょうか。 |
17 | Knell | Kurum | 7 7 6 6 6 6 5 5 | 6.00 | せっかくの曲をあまり活かせていないなあという風に感じました。音取は丁寧にしましょう。 ソフランもあまり微妙な速度を使うべきではないと思います。全体的に曲に素直になってほしいですね。 |
18 | Knell | 黄昏@のんたそ | 7 6 6 6 6 6 6 4 | 5.75 | 音取にやや問題がある気がします、音取そのものもそうですが、どれを取るかも考えましょう。 視覚的にももう少し丁寧さを。構成はそんなに悪くないのに悪く見えてしまいます。 |
19 | Knell | tomograph | 7 6 6 6 6 5 5 5 | 5.88 | 音取をもっと丁寧にしてあげるべきだと思います。ドラムとシンセのバランスを考えましょう。 低速はやはり詰めすぎな印象があります。もう少し休憩的なニュアンスが欲しかった…。 |
20 | The Zoo Zone | くさってる | 6 5 5 5 5 4 4 4 | 4.75 | 曲に対してもう少し工夫をした方がいいなあと思いました。にた配置があまりに多いです。 終盤こそ発狂のようになっていますが、そこまではとてもシンプルな構成なので浮いています。 |
優秀譜面講評
・diagram / 蛇輔
譜面においてまず重要であるのは、聴いていて違和感がない、ということである。
この譜面に関しては、聞き心地に関して全く不安を覚える要素がない。曲の主体とするリズムと、
たびたびあるアクセントのリズムを丁寧に取り上げ呼応させているという点で基本的な音取が出来ていることが分かる。
当然そうなると叩き心地もよいものであり、曲の良い部分をしっかりと引き出した譜面になっている。
個人的には#SCROLL 1.333による視覚的な音符間隔は、せっかくの3連符感を失わせてしまう感じがあったが、
全体としてのSCROLLの流れは曲の展開通りであり、曲の雰囲気をしっかりと昇華できている。
まさに講評作品にふさわしい、参考になるものである。
・The Zoo Zone / you's
ここでそうくるか!という、良い意味で期待を裏切る作品になっている。
この作品の魅力は、作者の音取りの実力がはっきりと伝わってくると同時に、工夫を凝らしているところにある。
音を取る部分はそこまで複雑にせず、12分などの"あえて"の配置は思いっきり勝負しに行くという、
メリハリのついた譜面は斬新で、丁寧ながらもインパクトのある譜面になっている。
中盤の小節線だけSCROLLが別に一定な地帯は、まさに自分がジャングルに迷い込んだような、
ワクワク感や不気味さを醸しだすことに成功していて、作者の譜面創作に対する思いが滲み出ている。
その後の小節線ミスは惜しくはあるが、それを考慮しても講評譜面に選ばれるべき作品であったと思う。
・The Zoo Zone / G2
裏拍を主体とした癖になる配置がテクノ的な楽曲の雰囲気にしっかりと同調しており、
全体として個性的な譜面でありながらも楽しく遊べる譜面である。
この譜面の良いところは、you's氏の「突飛な発想から得た配置」ではなく、「曲をしっかりと活かした配置」であるのだが、
ただそれだけというわけではなく、それをどのように譜面にすればいいかの感覚がとても良い。
たとえば、37小節目の音取りや、42小節からの盛り上がりは、一般的には必ずしも必要な音取やフィーリングばかりではないが、
この曲においては、他の部分がやや平坦気味になりやすいため、とても良いアクセントとして効果を発揮している。
12分や24分などのフィーリングも曲の音の延長上にある配置であるため、違和感も全くない。
そういう意味では、曲を活かしつつの配置がとてもよくできている譜面である。
総評
今月も沢山の参加ありがとうございました。過去最大人数で主催としても嬉しいです。
今回の楽曲は、曲自体には似た傾向こそありませんでしたが、その代わりに作譜力がかなりしっかりと問われる選曲をしたつもりです。
それぞれの曲を選んだのには理由がありますが、例えばdiagramなどは音取こそしやすいですが、その分展開や配色はある程度考えさせられるものがあります。
一方で、Knellは展開は十分すぎるほどつけやすい代わりに、音取の取捨選択などが大事になってきます。
The Zoo Zoneはどれも中途半端に難しく、落としどころが分かりにくい曲で、適当に作るとただパッとしない譜面が出来上がってしまいます。
そういう意味では、皆さん今回それぞれに色々な課題などが見つけやすいのではないでしょうか。
ではまた次月にお会いしましょう。