イベント/Month.tja/2016年3月結果発表

Last-modified: 2016-03-31 (木) 20:59:29

2016年3月の結果発表です。
なお、点数は評価提出者による点数です。
赤字は講評対象者になります。

席次曲名作者点数平均主催コメント
1Mother Ship (C-YA MIX)bubutack10 9 8 8 8 8 8 7 78.11(講評にてコメント)
2refractive indexドカン10 9 9 8 8 7 7 78.13(講評にてコメント)
3FUJIMORI -祭- FESTIVALチュイーーーーーン9 9 9 8 8 8 7 7 78.00(講評にてコメント)
4Mother Ship (C-YA MIX)G210 9 8 8 8 8 7 7 67.89全体を通してやや緩急にかけていますが、配置がうまく、純粋に叩いていて楽しい譜面といえると思います。
やはり16小節目までのイントロはもう少しすっきりさせた方が全体の入りとしては良くなるでしょう。
ラストのような締め方は、プレイ的にも視覚的にもとても良いと感じます。
5FUJIMORI -祭- FESTIVALKZYS9 9 8 8 8 7 7 77.88非常に丁寧に作られており、スタンダードな良譜面だという風に感じました。
もう一段階特徴的な工夫があるとより良くなったかもしれませんが、今のままでも十分"らしさ"があります。
全体的にこれといっていうこともないのですが、ラストのサビ後はもう少し音を取っても良いかもですね。
6Mother Ship (C-YA MIX)eVe9 8 8 8 7 7 6 57.25やはり10小節目からの密度が高すぎるでしょうか。34小節からも遅くなっていますが逆に詰まりすぎていて勿体ない感じがします。
今回はどの曲も緩急が難しいところですが、この譜面ももう少し緩急、そして上手く展開している方が良いかなと思いました。
7Mother Ship (C-YA MIX)せいてん8 8 7 7 7 7 7 7 67.11この曲のミソの一つである15~30小節目までの流れが丁寧である点が評価できます。願わくは31小節を見えやすくしてほしい…。
サビのソフランは必要なんでしょうか?なくても配置だけで十分魅せられます。49~56小節の密度を落とすと緩急も作れる気がします。
ラスト73小節目の採譜ミスが純粋に勿体ない、せっかくなのでしっかり締めましょう。
8refractive indexゑんどろす8 8 8 7 7 7 6 67.1332分を使って工夫しているのが目新しくて良いですね。ややしつこい感じもしてしまいますが、悪くないと思います。
全体として「あえて工夫してみた」みたいな配置が諸所見られますが(21小節、41小節など)、もう少し曲を重視してあげても良いかも。
どうでもいいことですが、やや太鼓音が小さい?太鼓は主役なので、もう少し聞こえるといいかも。
9refractive index~かゑで~10 9 8 7 7 6 47.29ソフランを多用する工夫は悪くないと思いますが、やはり不必要に多いなと感じてしまいます。
音取りは案外素直なものが多かったですが、もう一段階丁寧に、そして工夫をなさるといいかと思います。
10refractive indexWedge8 8 8 7 7 7 47.0024分を多用するなど工夫があり、考えて作っているのが伝わってきます。ですが、終盤はやりすぎ感が少々。
やはり1021のような24分は上手く使わないと印象を悪くしてしまいますね。16分複合もやや冗長か。
11Mother Ship (C-YA MIX)ばしーた8 8 7 7 7 7 6 6 66.89全体的に必要以上に密度が高い気がします。9小節からのフレーズは抑える方が入りとして綺麗です。
サビはややたどたどしい感じもしますが、リズムのベースを作っている点がいいですね。
33、34小節あたりの視覚的な部分にも意識が行くとよりよいです。
12refractive index夜桜ヨッシー8 8 7 7 7 7 57.00丁寧に譜面を作っているなあというのが伝わってくる譜面でよいと思います。が、音を取って終わってしまっている感も否めません。
ソフランを使うことで密度的な印象操作をしているのは良い点ですが、やはり一辺倒な気がしてしまいますね。
音抜きをしたり、あえて密度を下げる部分を作ることで緩急を作るだけでも相当よくなりそうです。
13Mother Ship (C-YA MIX)吐血氏8 7 7 7 7 6 6 56.63サビまではそれほど悪くないのですが、サビはやや稚拙な感じがします。2連打がぴったりくる譜面でもないと思います。
また、全体的に24分を意識的に避けているような印象を受けます。この曲なら積極的に取っていくべきでしょう。
14Mother Ship (C-YA MIX)かねかい9 8 7 7 7 6 5 46.6317小節~の密度の展開の仕方が勿体ないです。25小節~の流れを考えると良いと思います。
サビなどが行き当たりばったりに配置している印象。音取はそれなりにできています。ラストの3連符は必要?
15Mother Ship (C-YA MIX)accel7 7 7 6 6 6 6 5 56.1117小節目からの歯抜けのようなリズムは印象が悪かったのでは?(G-Gardenのサビもそんな感じでしたが。)
音符の塊同士の間に妙な空白があると見た目プレイともに違和感が強いです。GOGO後の音取も甘いように感じます。
順位こそあまり奮っていませんが、そのほかの部分はそこまで悪くないと思います。頑張ってください。
16Mother Ship (C-YA MIX)すもも味8 7 7 7 6 6 6 6 56.44まずは15小節目までのイントロでしょう。入りでこの密度だとかなり印象は落ちてしまうと思います。
この曲は音取の取捨選択のセンスが試される曲であり、この譜面は音があれば取っているという風に思えてしまいます。
そういう意味では難易度を落としてやる方が自然に見えるかも。余談ですが、新人品評会優勝おめでとうございます。
17FUJIMORI -祭- FESTIVAL黄昏@のんたそ8 8 7 7 6 6 5 5 46.22全体的にシンプルすぎるのが仇になっています。Sota曲は音が多いので、その取捨選択が非常に重要になってきます。
またこの曲は、58小節目からの間奏が譜面を終えるためのバランスを左右する部分であり、ここの作りが甘いように思います。
18refractive indexriku9 7 7 7 6 5 5 56.38目立つ音に意識が行ってしまい、全体としてもバランスが悪いです。ソフランも視覚的に不必要なものが多い。
シンセに頼ることは大切ですが、まずはドラムです。そこから、譜面のバランスを考えて、音の取捨選択をしましょう。
19FUJIMORI -祭- FESTIVALくるやのぶ7 6 6 6 6 6 6 56.00曲が曲なので、リズムはおかしくないですが、行き当たりばったりの配置が多いように感じます。
ドラムなどの音取にも耳を傾けるといいと思います。突然なソフランが多かったのは勿体なかったかも。

優秀譜面講評

・Mother Ship (C-YA MIX) / bubutack

この曲で難しいのは展開の作り方だと言ってよい。イントロから盛り上がる部分までが長いからだ。
この譜面は音取は適度に抑え、丁寧に密度変化させることができている点が評価できる。
17~24小節と25~32小節も前者に多少の空白を作ることで、緩急を演出できている。
32→33小節の流れも、他の譜面は唐突に速度変化させたり視覚的に惜しいものがあったが、
この譜面は風船を使うことによって視覚的にも無難に抑えることができている。
33小節~も詰まりがちになりそうだがしっかりと密度を抑えて間奏としての役目を果たしている。
51~58小節は個人的にはもっと密度を落とすと、前半とGOGO入りの良い区切りとなると思う。
67小節~はしっかりと音合わせがされている。ここはあまり人に差が出ないと思っていたがどれも差があって面白かった。
終盤は良いのだが、前半はもう少し音取の面で充実しているとよりよくなりそうである。

・refractive index / ドカン

今回のmonth.tjaの中では最も聞き心地が良い譜面である。
Sota曲の特徴はとにかく音が多いことである。他の譜面に比べると音取の面ではかなり良い。
この曲を出した理由の一つとして、「どのように緩急を演出するか」というものがあった。
なにか一つ、緩急や密度変化に対するアプローチがあれば間違いなく講評1位に入れていたと思う。
「あえて密度を落とす」ということは、勇気のいることだが、案外思い切ってやってみると、
譜面がすっきりしてよいと思う。これは私自身もなかなかできないこともあるが、大会譜面などで、
譜面の"間引き"やスクロールによる印象操作をした方が周囲からの評価が良い…気がする。
~かゑで~氏の譜面はスクロールが多用されていたが、この曲でスクロールを使うという視点は良かった。
スクロールだけで密度における印象を変えるのはやや難しいが、一工夫するという点では有用であるはず。
色々書いたが、作者の今後に期待できる作品だった。

・FUJIMORI -祭- FESTIVAL / チュイーーーーーン

曲の「スタンダードな譜面」というイメージを見事払拭し、自分なりの譜面に落とし込んでいるのが良い。
様々なパターンを用いて、飽きが来にくいような譜面になっている点が評価できる。
逆に、ややまとまりがなくなってしまっているような印象も受けてしまうのが惜しいところだった。
31小節からも微ソフランが用いられており、"祭"感が演出されていて良かった。
33小節目のウッドブロックの音を拾えばより"祭"感が増されたと思う。(なぜ取らなかったのだろう)
58小節目からは、いったん区切りをつけ、そのパートだけで緩急がつけられているのが良い点である。
一番最後のYESには大音符のカッを使うことで綺麗に締められているのもとても好印象である。
諸所、24分は不要かなと思ってしまった。35小節目などは一応聞き取れはするが、オートで流すと、
別になくてもよい気がする。その前に16分のドンがあるからかもしれないが、やや蛇足に思える。
43小節目のものも、それっぽい音に合わせたのか、35小節目との均整をとるために置いたのかは分からないが、
置くとしても24分単体で、もしくは直前の16分は配置しない方が良かったかもしれない。
しかし、このような曲で24分を積極的に配置していこうというのは、なかなか"祭"らしい趣がある。

総評

今回はたくさんの譜面、そして評価をいただけてうれしい限りです。
3月の曲はどれも「音をどのように取っていくか」というのがキーになるものが多く、
講評譜面の3つは私自身がうまいなあと思ったものにさせていただきました。
といっても、今回も多くの譜面が良譜面であり、甲乙を付けるのが難しかったです。

他の大会があるため4月はお休みになります。また5月によろしくお願いします。