ワイザー=ドラクール

Last-modified: 2008-04-10 (木) 23:08:14
  • Weiser(ワイザー) Delacour(ドラクール)
  • 登場作品
    メンアットワーク!2~ハンターアカデミーへようこそ~
    メンアットワーク4!~ハンター達よ永遠に~
  • スキル
    ニューメシア
    ロンギヌス
    ブラドクロス
    ギガンティス5種
  • 人物
     メンアットワーク!シリーズ随一の悪役。魔法三大家の一、ドラクール家の主で、不死を得る生命の源は血液であるとの考えを確立し、自ら吸血鬼となって900年を永らえた。
     12世紀に魔女イリーナ=ミハイロフとの抗争に敗れて以後100年雌伏する。13世紀の終わりにリグリア周辺に出没、ハンターを抹殺したことだけしか描写されていないが、かつての仇敵マクシミリアン=サイフォンの封印されたリグリアにて、不老不死の術を完成させるヒントを探っていたものと思われる。スミス夫妻と接触後、フィランディアで魔女イリーナの力を奪うべく暗躍するが、クリフ=ウィンストンらによって打倒される。正史では、愛娘シェリルに乗り移ったイリーナによる後背からの手刀の一突で、ワイザーは心臓をえぐり抜かれて倒される。
     ワイザーはなおも完全には消滅せず、ハンターからの追跡を逃れるために自らハンター協会に入って潜伏する。17世紀後半、ハンターアカデミーを守っていたキャサリン=サイフォンの持つサキュバスの高い魔力を奪うことを企図して、夫であるパラケルススの遺体とともに国外逃亡を画策していたホムンクルスのシーラと手を組み、彼女をキャサリンへの刺客とする。幾度となく撃退されたシーラであったが、その途上、350年後の未来から現れてキャサリンと愛し合ったカール=ワインバーグと出会い、数回の接触でカールの素性をおおよそ察知する。
     カールとキャサリンがシーラの最後の襲撃を退けた時、監視していたワイザーはキャサリンに奪うべき魔力が残っていないことに落胆し、不意の一刺しで彼女を討つ。キャサリンから失われた魔力は、カールとの間に授かった愛娘に託されており、その赤子はシーラに発見されて育てられ、やがて魔法の名門サイフォン家を興す。
     現代、ウィルヘルム=フューラーなる偽名を用いてハンター協会の理事にまで上り、ミレーユ=フーケを唆してセイレーンの里から賢者の石を奪おうと画策するが、リュシー=フーケの挺身により失敗。
     その後、キャサリンの孫、フィリス=サイフォンの弟子達となったカールら、魔女イリーナの末裔クライトン一族を中心としたハンターアカデミーの生徒達の手によって滅ぼされる。
     銀髪に尖った耳、赤い小さな目を持つ鋭角的な顔立ち。不老不死に対する執念はすさまじく、死の淵から二度も這い上がり、己の魔力を高めて不死に近づくためにあらゆる手段を講じる。吸血鬼らしく、行動や発想は「奪う」ことが原点にあり、「生み出す」あるいは「破壊する」という発想から遠い。長期間にわたり潜伏することに耐えられる深謀遠慮の策士であるが、イリーナに指摘されているように詰めの甘さも見られ、カールと面識が無かったとはいえ、キャサリンの娘の存在を見落としたのは物語の根幹となった大失策。
  • ハンター協会と魔法学園の関係
     ハンター協会はリグリアのヴィアンナ=ターキッシュ、ウォザーブルグ魔法学園はフィランディアのウィリアム=スミスが中心人物であった当時は、個人的な友誼もあり、両者の関係は良好であった。ところが、6代目学長ミリアム、7代目学長ジャスティンの時代には、良く言って非武装中立状態であり、両者の関係は良くない。
     ハンター協会に潜伏していたワイザーが、キャサリンとの抗争などのために、両者の関係を悪化させるように影響力を及ぼしたであろうことは想像に難くない。アカデミーが魔女狩りから生徒を守ろうとした時代、卒業生が多かったであろう協会との足並みが揃わなかったのはなぜか。サキュバスであるキャサリンが学長位を後進に譲るなどして、アカデミーへの攻撃をかわすことをしなかったのは・・・
     カールが卒業した後の時代、学園と協会の確執は解消されたのかもしれない。ライル=エインズワースが協会を掌握することにでもなれば、女の子ばかりの学園と仲良くなるに違いない。