白雲斎

Last-modified: 2008-04-04 (金) 17:54:35
  • 白雲斎(はくうんさい)
  • 登場作品
    月神楽
  • スキル
    天狗の団扇
    鎌鼬
  • 移動力
     3(飛行)
  • 人物
     月神楽に登場する天狗で、飛天丸の父。仙修山を棲家にしていた。
     ある冬の日、空中散歩していたところ、川で溺れていた退魔師の娘を発見し、「美人だったので」拾って連れ帰る。その娘は天狗の白雲斎を退治に来たのであるが、道具も何もかも流されてしまっては勝ち目無く、また白雲斎も戦う気はおきず、そのまま共に住まい、やがて男の子を授かる。この愛児、飛天丸の誕生を、娘はとても喜んでいたらしく、その様子は白雲斎にも印象的だったようである。
     その後遣わされた追っ手に妻と共に討たれ、飛天丸は人間に捕らわれる。
     精力絶倫の天狗らしく好色であるが、飛天丸の母を「女房」と呼んでいるなど、手を付けた女は放っておかない性格らしい。決して堅苦しい性格ではないのに、飛天丸を「倅」と表現するあたり、彼の生きていた時代を感じさせる。
     後に、西洋妖魔のドッペルゲンガーが白雲斎の力を取り込もうとしたのに乗じて、逆にドッペルゲンガーの体を乗っ取り、飛天丸と一戦交えた後、妻との馴れ初めを語り聞かせている。息子と話すためだけに数十年も現世に留まって封印されていたわけで、その忍耐強さと、豪気な言葉でも隠しきれない妻子への愛情によって、飛天丸は人間一般への不毛な悪感情から自由になる。
     出番は少ないが印象深い、小気味良い人物。