飛天丸

Last-modified: 2008-02-28 (木) 15:10:44
  • 飛天丸(ひてんまる)
  • 登場作品
    月神楽
  • スキル
    回し蹴り
    たえる
    かばう
    旋風烈波
    反撃の構え
    殺劇天翔連舞
    各種呪符
  • 移動力
     陸上3、水上不可
  • 人物
     月神楽の主人公。天狗の白雲斎を父に、人間の退魔師を母に持つ半妖。千蟲姫の一の下僕として、王臨山の暗黒神殿に住まう。
     父天狗を退治した人間の集落で育てられるが、集落では迫害されており、天狗の力が発現した途端に迫害が一線を越え、ついに命が危なくなった時、千蟲姫と出会い、忠誠を誓って命を救われる。千蟲姫は集落を瞬時に滅ぼし、以後、飛天丸は彼女に随身する。王臨山では妖怪が月杜神社と抗争状態にあり、妖怪側の主戦力として神社側の主戦力である清家姉妹と戦っていたが、物語冒頭で休戦すると昼間は王臨学園に潜入して「藤原晴彦」なる偽名を用いて清家姉妹の様子を探ることに。
     気性は激し過ぎず穏やか過ぎず、善良だったり悪党だったり、生真面目なようでいて天狗らしく好色だったり、きわめてニュートラルな気質である。夜の探索や戦場で清家姉妹と行動している時は、鬼神楽の木島と同様に素っ気無い雰囲気である。千蟲姫といる時、変装して人間の中にいる時には、夏神楽の幹也を思わせる振り回され方をする苦労人キャラの一面を見せることも。長生きしている上に山暮らしなので、横文字はサッパリであるのがちょっぴり可笑しい。
     使用武器は天狗の団扇や下駄。体力や攻撃力は高く、霊力は低め。敵が集中している場合、穂乃香の「霊力分与」と飛天丸の「たえる」を併せて、敵妖怪をおびき寄せておいて霊脈浄化しつつ戦力を整えるという戦法もある、痛そうだけれども・・・。霊力に余裕があれば、デボなどの「応援」と「反撃の構え」を加えて、徹底的にカウンター攻撃という戦法も霧隠の荒野などでは有効。
     亜麻色の髪と水色の瞳を持つ好男子。天狗とのハーフなので精力絶倫で、羽根があり、空を飛べる。しかし隙が大きいのか慣れないのか、戦場で敵と相対している時には飛行は用いない。歴代神楽シリーズ同様、姉妹が妖怪に倒されたときの治療ができるが、陰の気と陽の気を両方持っているためか、何度も治療していると身篭らせてしまうことも。
     千蟲姫は主であり母代わりであり、わがままながら世話焼きで可愛がってくれる百足の化身を、飛天丸はちぃ様と呼んで敬愛している。月杜神社の宮司への悪感情はちぃ様譲りだが、清家姉妹に対しては物語開始当初から「憎めない敵」といった態度である。
     穂乃香との子を授かるエンディングでは、赤ん坊が宙にぷかぷか浮かぶらしい。羽ばたくというよりも神通力で飛ぶのか。
  • 父は豪放、母は穂乃香似?
     自らの出生に関して、当初は育ての親である集落の人間から説明された「退魔師だった母は、天狗に敗れて子を産まされた挙句、人間との戦いの盾にされて命を落とし、仇を集落の人間が討った」という経緯を信じていたが、白雲斎の霊魂から「天狗退治に来ようとしたが途中で川で溺れかけていた退魔師の娘を、当の天狗が助けた。道具も全て流されて戦えず、天狗に拾われた娘はその後、子を授かる。しかし集落が寄越した追手から逃走中、愛児の飛天丸と天狗を護ろうと盾になって果てる。挺身の甲斐なく天狗も翼を傷めて転落死してしまった」と説明された。「信じる必要は無い」と一笑した実父の説明の方を、その後は事実と思っているようであり、飛天丸は「調べる」と言ったものの裏付けを取ったという描写は無い。
     月神楽ではどのキャラも親の愛情をろくに受けなかったようであるが、少なくとも飛天丸は生まれてすぐは愛されており、千蟲姫に拾われてから可愛がられているので、家庭的にはこれでも一番マシな生い立ちかもしれない。