Kerbal Space Program Ver. 1.8で他天体において資源を採掘し燃料を生成するガイド。
環境
KSP Version: 1.8.0.2686
Installed Modules:
- BreakingGround-DLC 1.3.0 (unmanaged)
- KerbalEngineerRedux 1.1.7.1
- MakingHistory-DLC 1.8.0 (unmanaged)
- MechJeb2 2.9.0.0
sandboxモード
必要な技術
careerモードまたはscienceモードの場合はScanning TechとAdvanced Science Techを研究しておく必要がある。
概要
天体*1に着陸した状態で鉱物資源Oreを採掘しLiquid Fuel、Oxidizer、Monopropellantへ変換できる。
そのためにはまずM700 Survey Scannerとアンテナを搭載したスキャン衛星を適切な極軌道に投入して、資源の埋蔵量を調べる必要がある。
パーツ名 | 研究ツリーでの位置 | 設計画面でのカテゴリ | 役割 | 備考 |
M700 Survey Scanner | Scanning Tech | Science | 天体の資源分布をスキャンする | スキャン結果を送信するためにアンテナも必要 |
'Drill-O-Matic' Mining Excavator | Advanced Science Tech | Utility | 資源Oreを採掘するためのドリル | 消費電力と発熱量が大きい |
Convert-O-Tron 125 | Advanced Science Tech | Utility | Oreをもとに燃料を精製するためのコンバーター(小) | 1.25mサイズで軽いが効率が悪い*2 |
'Drill-O-Matic Junior' Mining Excavator | Advanced Science Tech | Utility | 資源Oreを採掘するためのドリル(小) | 小さく軽いが、効率が悪く鉱石濃度が2.5%以上ないと動作しない |
Convert-O-Tron 250 | Advanced Science Tech | Utility | Oreをもとに燃料を精製するためのコンバーター(大) |
資源スキャン
今回は重力が低いMinmusで採掘する。通信衛星網を構築していないのですべて有人機。
スキャン衛星にはM700 Survey ScannerとMinmusまで届くアンテナ(HG-5)、太陽電池とバッテリーを搭載する。
Minmusの影響圏に入ったらM700 Survey Scannerをクリック。さらにPerform orbital surveyをクリック。
軌道が条件に合わないときは警告が表示される。Minmusの場合はApとPeがともに25~300kmの範囲にある極軌道*3に乗せればよい。
スキャンに成功すると自動的にデータをKSCへ転送し、Minmus表面にピンクの濃淡が表示される。色が濃いところはOreの密度が高い*4。
採掘ローバー
主なパーツ
- 採掘ドリル 'Drill-O-Matic' Mining Excavator
- Oreタンク Radial Holding Tank
- コンバーター Convert-O-Tron 250
- ドッキング装置 Advanced Grabbing Unit
- 太陽電池
- バッテリー
- ラジエーター
ドリルは展開によって伸びるので、地上で動作テストするほうがいい。
採掘したOreを一時保管するタンクが必要なので忘れないようにしよう。
地上でドッキングポートを使うのは高さ合わせがとても難しい。燃料輸送船とのドッキングにはAdvanced Grabbing Unitを使うことにした。
英語Wikiによるとドリルの採掘効率は4つの要素によって決まる。
- B 惑星衛星なら1.5 アステロイドなら5
- c スキャナーで調べられるOreの密度(最大100%)
- T 温度で決まる効率(500度で最大の100%) 十分なラジエーターを積んでいれば自動で調節してくれる
- m 登場しているエンジニアのレベルで決まる補正値
パイロットのJebとエンジニアのBillの二人乗りローバーを設計した。
空気抵抗が大きいデザインだが強引に打ち上げて
Ore密度の高い所へ着陸させる。
着陸したらドリルを右クリックしDeploy Drill→Start Surface HarvesterでOreの採掘を開始する。
タンカー
Minmus地表の採掘基地から燃料を輸送するためのタンカーを打ち上げる。
主な装備は
- ドッキングポート(標準サイズ)
- 燃料タンクとRCS燃料タンク
- 燃費の良いプードルエンジン
タンカーがMinmusに着陸したら、採掘ローバーのAdvanced Grabbing Unitを右クリックしてArmで爪を開く。
タンカーとドッキングしてコンバーターを右クリックし、Start ISRU[Lf+Ox]とStart ISRU[Monopropellant]をクリックすると燃料精製が始まる。
コスト削減効果
この上段はΔV=4373m/sの有人探査機で、Kerbin低軌道からDuna周回軌道まで往復できるはず。
燃料満載だと11tで打ち上げには√51160かかる(KORCを用いたコスト優先設計)。
燃料を空にすると3tになって打ち上げコスト√28086と大幅に節約できる。
Kerbin低軌道でタンカーとランデブーして燃料補給。
このタンカーはJumbo-64 Fuel Tank(液体燃料2880 酸化剤3520)満載の状態でMinmusから離陸し、Kerbin低軌道でX200-16 Fuel Tank(液体燃料720 酸化剤880)へ補給し、さらにMinmusへ帰還することができる。つまり補給へ回せる燃料は1/4。