採掘精製ガイド1.8

Last-modified: 2019-11-01 (金) 18:56:53

Kerbal Space Program Ver. 1.8で他天体において資源を採掘し燃料を生成するガイド。

環境

KSP Version: 1.8.0.2686

Installed Modules:

  • BreakingGround-DLC 1.3.0 (unmanaged)
  • KerbalEngineerRedux 1.1.7.1
  • MakingHistory-DLC 1.8.0 (unmanaged)
  • MechJeb2 2.9.0.0

sandboxモード

必要な技術

careerモードまたはscienceモードの場合はScanning TechとAdvanced Science Techを研究しておく必要がある。

screenshot1.png

概要

天体*1に着陸した状態で鉱物資源Oreを採掘しLiquid Fuel、Oxidizer、Monopropellantへ変換できる。

そのためにはまずM700 Survey Scannerとアンテナを搭載したスキャン衛星を適切な極軌道に投入して、資源の埋蔵量を調べる必要がある。

パーツ名研究ツリーでの位置設計画面でのカテゴリ役割備考
M700 Survey ScannerScanning TechScience天体の資源分布をスキャンするスキャン結果を送信するためにアンテナも必要
'Drill-O-Matic' Mining ExcavatorAdvanced Science TechUtility資源Oreを採掘するためのドリル消費電力と発熱量が大きい
Convert-O-Tron 125Advanced Science TechUtilityOreをもとに燃料を精製するためのコンバーター(小)1.25mサイズで軽いが効率が悪い*2
'Drill-O-Matic Junior' Mining ExcavatorAdvanced Science TechUtility資源Oreを採掘するためのドリル(小)小さく軽いが、効率が悪く鉱石濃度が2.5%以上ないと動作しない
Convert-O-Tron 250Advanced Science TechUtilityOreをもとに燃料を精製するためのコンバーター(大)

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資源スキャン

今回は重力が低いMinmusで採掘する。通信衛星網を構築していないのですべて有人機。

スキャン衛星にはM700 Survey ScannerとMinmusまで届くアンテナ(HG-5)、太陽電池とバッテリーを搭載する。

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file1-Scanner.craft

Minmusの影響圏に入ったらM700 Survey Scannerをクリック。さらにPerform orbital surveyをクリック。
軌道が条件に合わないときは警告が表示される。Minmusの場合はApとPeがともに25~300kmの範囲にある極軌道*3に乗せればよい。

screenshot4.jpg

スキャンに成功すると自動的にデータをKSCへ転送し、Minmus表面にピンクの濃淡が表示される。色が濃いところはOreの密度が高い*4

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採掘ローバー

主なパーツ

  • 採掘ドリル 'Drill-O-Matic' Mining Excavator
  • Oreタンク Radial Holding Tank
  • コンバーター Convert-O-Tron 250
  • ドッキング装置 Advanced Grabbing Unit
  • 太陽電池
  • バッテリー
  • ラジエーター

ドリルは展開によって伸びるので、地上で動作テストするほうがいい。
採掘したOreを一時保管するタンクが必要なので忘れないようにしよう。
地上でドッキングポートを使うのは高さ合わせがとても難しい。燃料輸送船とのドッキングにはAdvanced Grabbing Unitを使うことにした。

英語Wikiによるとドリルの採掘効率は4つの要素によって決まる。

  • B 惑星衛星なら1.5 アステロイドなら5
  • c スキャナーで調べられるOreの密度(最大100%)
  • T 温度で決まる効率(500度で最大の100%) 十分なラジエーターを積んでいれば自動で調節してくれる
  • m 登場しているエンジニアのレベルで決まる補正値

パイロットのJebとエンジニアのBillの二人乗りローバーを設計した。

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file2-Miner.craft

空気抵抗が大きいデザインだが強引に打ち上げて

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Ore密度の高い所へ着陸させる。

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着陸したらドリルを右クリックしDeploy Drill→Start Surface HarvesterでOreの採掘を開始する。

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タンカー

Minmus地表の採掘基地から燃料を輸送するためのタンカーを打ち上げる。
主な装備は

  • ドッキングポート(標準サイズ)
  • 燃料タンクとRCS燃料タンク
  • 燃費の良いプードルエンジン

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file3-Tanker.craft

タンカーがMinmusに着陸したら、採掘ローバーのAdvanced Grabbing Unitを右クリックしてArmで爪を開く。
タンカーとドッキングしてコンバーターを右クリックし、Start ISRU[Lf+Ox]とStart ISRU[Monopropellant]をクリックすると燃料精製が始まる。

screenshot12.jpg

コスト削減効果

この上段はΔV=4373m/sの有人探査機で、Kerbin低軌道からDuna周回軌道まで往復できるはず。

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燃料満載だと11tで打ち上げには√51160かかる(KORCを用いたコスト優先設計)。

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燃料を空にすると3tになって打ち上げコスト√28086と大幅に節約できる。

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Kerbin低軌道でタンカーとランデブーして燃料補給。
このタンカーはJumbo-64 Fuel Tank(液体燃料2880 酸化剤3520)満載の状態でMinmusから離陸し、Kerbin低軌道でX200-16 Fuel Tank(液体燃料720 酸化剤880)へ補給し、さらにMinmusへ帰還することができる。つまり補給へ回せる燃料は1/4。

screenshot17.jpg

コメント


*1 母星Kerbin以外でも可
*2 大の5倍のOreを消費して半分の燃料を精製する
*3 北極と南極の上空を通る軌道=軌道傾斜角90度
*4 量は無限なので採掘で枯渇することはない