機体名:衝突安全ローバー1号
製造元:NISHIHI
機体のねらい
重力の軽い星で何も考えずに作ったローバーを走らせるとすぐに転倒して爆発します
爆発しない速度の10m/sなんかで走ってたらアノマリーやユニーク物体、バイオームごとのサイエンスを探し終わる前に寿命が来てしまうので
なんとかして自由に重力の弱い星で走り回りたいという願いを叶えるための解決策は、
転ばない機体にするか、転んでも平気な機体にする他ありません。今回は転んでも平気な機体を目指して設計します
衝突耐性の高い部品で外皮を構成することを思いついたので実行に移してみました
機体の必須事項
アノマリーの発見とバイオームごとのサイエンスの収集が目的のため、各種の実験装置を搭載します。
ただし、大気のある星と無い星ではローバーの仕様は共通化できないでしょうから、今回は大気分光器は搭載しません
あと、星1つにつき2回しか実験できない地磁気計も、意味が薄いので搭載しません
サイエンス.JrとGoo格納ユニットの再使用のため、無人化はできず科学者1名が乗る仕様とします。
1回の運転でいくつもバイオームを回る為に、「全データを収集」機能のあるパーツを搭載します。
転んで起き上がれないローバーはもうたくさんです。リアクションホイールの力で転倒状態から自力で立ち上がれる能力も必須です。
複数の部品を接続すると、各々の部品の衝突耐性が高くても、接続部が千切れることがあります。よって、できる限り単一の部品で外皮とします。
選定したパーツ
衝突速度の高いパーツとして今回は SM-25サービスモジュール を基幹としました。
キセノンガスタンク、リアクションホイール、電池などの機能を併せ持ったMTMステージをプローブコアとしました
リアクションホイールの力で起き上がるためには全体が軽い必要があるためエンジンはイオンエンジン5基としました
この時点で無人飛行可能ですが、機器のレストアのための科学者用のEAS-1コマンドシートも付けます
「全データを収集」の為だけなら実験用記憶装置ユニットで十分ですが
全データ収集に加えて電池、リアクションホイール、SAS Lv3を併せ持つHECS2も搭載します
イーローでも使用可能にする為と、表面にソーラーを付けていては衝撃耐性が確保できないため
ソーラーパネルではなく多数の原子力で電力電池を確保することにしました
ただし、イオンエンジン5基を永久に稼働させる原子力電池は60個となり、それだけで4.8tにもなるため
とりあえず今回は8×2の16個を搭載し、離床と減速時以外の巡航エンジンは1基としました
エンジン5基⇔1基の組み換えはアクショングループで行います
機体紹介
最高衝突速度:約50m/s
乗員:最大1名、無人飛行可能
エンジン:イオンエンジン5基
燃料搭載量:キセノン4000
全備重量:5.080t
パーツ数:41
設計中は丸裸ですが、滑走路に出すと下のようにそれっぽい感じになります
衝撃に弱いMTMステージは、ローバータイヤで守られているため、足から乱暴に着地しても直接接地することはありません。
左の方はちょっと顔がはみ出てますが仕方ありません
いざ実地へ
実験の場としてミンマスが選ばれました
これで安心してどこにでも飛んでいけます
タイヤが付いているので飛ばずに細かい探索も可能です。
1日経ってから重大な問題が発生しました
EASコマンドシートは常に屋外扱いのため、クルーレポートが書けませんでした
座っていてもEVAレポートになってしまいました。
サイエンスを隅々まで集めることも目的だったので、これはいけません。失敗作と言わざるを得ません。
また、小さい問題ですが、コマンドシートではジェットパックの燃料補給もできませんでした
コクピットを備えた衝突安全ローバー2号の設計を急ぐことになりました。