スタックしたエンジンでのSSTO開発記

Last-modified: 2015-01-16 (金) 23:10:59

スタックしたエンジンでのSSTO開発記

deltaBird (1).jpg

 

アフターバーナーのコーナーで使った仕組みを使って、軌道に上がれるんじゃないかと実験してみました。

 

※スクリーンショットに表示されている数値窓等はModのKerbal Engineer Reduxによるものです。

 

無人テスト機1号機

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性能より見た目重視の為、ゴテゴテっとしてパーツ数が多く、スピード的にも厳しい機体なので
実用的ではないです。

 

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エンジン周り。機体中央タンクの斜め下にタンクを取り付け挟み込みつつ、
重心に推力中心を合わせる為、エンジンを下タンクより若干上げてあります。

 
 

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エアインテークが20個以上盛ってあるせいか、32000m付近までジェットエンジンが元気に動いていました。
盛りすぎな気もするので、減らした方が良いのだろうか。
レイピアエンジンのようには行かないので、アクションキーで切り替え操作してます。

 

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ロケットで加速しますが、大出力で姿勢が変わらないように推力は抑えてあります。
どれくらいの角度が最適なのかイマイチわからない。

 

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10万m付近の軌道へ乗ることが出来ました。
推力設定50%くらいならもっと余裕で来れるかも知れません。

 

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減速中に酸化剤が無くなりましたが、着陸時の逆噴射用モノプロペラントロケットがあるので
コレを吹かします。尾翼の手前に4つ付いてます。

 

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減速成功で大気圏へ突入し、無事KSCへ帰還できました。

 
 

SSTOの大気圏突入について(お尻から突入してしまう人へ)

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このように、まっすぐ降りて来たにも関わらず、機体がクルリと回って機体後部から突入し降下後の機体の立て直しで、
困っている方もいらっしゃるかと思います・・・いますよね?

 

これはエアインテークが開けっ放しの為、パラシュートのように機能してしまうからで、降下時にエアインテークを閉める事によって回避できます。
全エアインテークをアクショングループに登録してON・OFF切り替えると楽です。

 
 

衛星投入テスト~そしてTSTO(二段式宇宙輸送機)へ。

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3.6トンの衛星を高度10万mに投入するテストを行いましたが、無理すぎる為に
背負い式で燃料タンクを搭載。
・・・これはもはやSSTOじゃないぞ、TSTOだ。

 

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無理だろうと思っていましたが、あっさり離陸して上昇し始めました。
しかし遅い・・遅すぎる。

 

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高度2万m付近で一度姿勢を崩し、8千mまで墜落するもリカバリー出来たので続行。
再加速し、離陸28分後に3万5千m付近へ。
背負ったタンクのせいか、フラついて危なすぎた。

 

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燃料タンクを捨てて10万mへ到達し、衛星を放出。

 

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リカバリーして余計な燃料を使ってしまったので、積荷の燃料まで使っての軌道投入でした。

 
 

DeltaBird-1

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お腹に衛星やタンクを抱え込む時に、ギリギリな感じなので足を延長し、エレボンと内部燃料タンクを増設。
DeltaBirdと名前を付けて1号機完成とします。

 

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機体下部に、このように衛星等を取り付けた方がよさげです。

 
 

Mun行きロケット搬送テスト

行けそうな気がしたので、3.89トンの小型有人ロケットにJebを乗せてテストしてみました。

 

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このように背中にロケット、腹に燃料タンクを取り付けた場合、高度1万mを超えた辺りで
機首が上を向くようになりバランスを崩し失速。
ロケットとタンクを捨て無いとリカバリー出来ない状態になってしまった。

 

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ドロップタンク無しでも行けそうな感じなので、小型ロケットのみ搭載して上昇。
重たいのとパワー不足で高度2万5千まで上がるのに、かなりの時間がかかりました。

 

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高度3万2千程度でジェットエンジンが苦しみ出すので、ジェットを停止しロケットに切り替えます。

 

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10万mを若干オーバーしてしまいましたが、軌道に乗れました。

 

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小型ロケットを放出します。

 

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Kerbinを離れMunへ

 

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Munへ降下し旗を立てましたが、燃料が20位しかないのでJebは帰れません。

 

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無人機の方に切り替え、酸化剤をカラッポにしつつ大気圏突入。
1万m付近でエアインテークを開け、ジェットエンジン点火。

 

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しかし減速のし過ぎでKSCから結構外れた為、砂漠地帯へ降りる事に。
モノロケットで逆噴射し着陸しました。

 
 

1号機について

パーツ数が多く重いので速度が出ず、往復の燃料を考えると10万m付近の軌道にしか行けません。
揚力不足な感じなので、翼周りの大規模な改造が必要かも。

 

そして今回、3.89トンのMun行き片道ロケットを上げる事ができましたが、操作が忙しく、
上昇にかなりの時間がかかるので使い勝手は悪いです。

 

以下、各種テスト

 

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腹のデカップラーにFL-T800FuelTankを付けてのロケット噴射上昇テスト。
この状態だと、物も人も持てず、燃料管理もめんどくさいのでダメだった。

 

搭載量は4トンも無理っぽいので、エンジンを増設する等の大幅な改造が必要と思われます。
むしろ普通のレイピアエンジンに換装して軽量化した方がいいかも・・とも思いましたが
レイピア2個にすると推力不足で2万mにすら上がれず、スタックして4個付けするのは無理なようで
ロケット推進に切り替えると加熱により爆発しました。

 

各種テスト。
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RT-10固体ロケットx2で高度を稼ぐテスト。腹にはFL-T800タンク装着。
爆発すると思ったが、行けたのでテスト続行。

 

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BACC固体ロケットx2でテスト。ムチャな感じだが機首上げしていれば安定していて、4千m程稼げた。
なお、針金で補強すると分離の際に機体が空中分解しますので、デカップラーのみで取り付けてます。

 

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SRB固体ロケットx2を搭載。滑走路に置いた瞬間翼がモゲそうになる。

 

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点火したら、やはりモゲてしまった。大幅に改造しないと無理なようだ。

 

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RT-10固体ロケットx4でテスト。噴射位置を合わせたせいか、こんなのでもバランスは取れていた。
ジェット>液体ロケット>固体ロケットと滑走中に順次点火すると、あっさり持ち上がるが高度2500mくらいで燃え尽きてしまう。
滑走路端でジャンプ後に点火するなら3千m付近まで持った。
しかしBACCロケット2本のがいいかも。

 

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有人タイプ2人乗り。キャリアモードで救助ミッションできるんじゃないかと作ってみました。
10万mの軌道には乗れましたが、コクピットで重くなったので救助任務をする場合は酸化剤が厳しい。
色々と問題もあるので止めといた方が良いかも知れない。

 

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武器Mod、BDArmoryで爆弾を積めるだけ積んだ機体ですが、結構重たいのでロケット噴射で加速し離陸します。
KSCを瓦礫の山に変えました。
搭載量も十分なので地上で遊ぶ分には問題は無かったです。

 
 

DeltaBird-2

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重たい機体を一気に上昇させる為、翼周りを一新しSRBを搭載可能にしました。
ジェットエンジンも4基にする事で、加速に十分なパワーを得る事に成功。
軌道に上がるだけなら、SRBを外しても高度100kmにあっさり行けます。
しかしジェットエンジンを増設したせいで、燃費が落ち、吸気量も増えた為、
ジェットでの上昇高度が大幅に下がっていますが、加速性能が良いので問題はありません。

 

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SRBが重過ぎるので、滑走路からジェットエンジンだけでの離陸は不可能です。
滑走開始と共にSRBに点火して上昇するか、滑走路端までノロノロ進んで点火するかでSRBでの
上昇高度が若干変わります。
滑走路で点火すると120m/s位で離陸出来ます。
点火後は60度程度に機首上げして、ロケットのように一気に上昇して下さい。

 

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搭載量は変わらず、3トン程度です。1号と似たようなモノしか運べません。
写真はModのBoxSatにScanSatのパーツを付けた物を運んでます。

 

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クラフトファイルには、この小型衛星が取り付けてあります。

 

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積荷を投入後、鉄骨も投棄出来るようにデカップラーが機体側に付いていますが、上手く外れ無い為
そのまま持って帰ってください。
付け根をドッキングポートに変えて切り離す方が良いかも知れません。

 

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SRB分離の際、何故かSRB側に付けたパーツが全部吹っ飛んでしまうことが多いですが、
セパレーターを外してしまうと、分離時にエレボンが1~2個モゲる事もあるので、付けたままの方が良いです。

 

結論

kantanSSTO.jpg
これぐらいシンプルな方が軽くて速くて安定するので、より高い軌道まで投入できますヨー・・・。

 

mk2SSTO (2).jpg
または、mk2パーツで作った方が簡単で上げやすいですね(;´Д`)

 

クラフトファイル

微妙な搭載能力で、使い勝手の難しそうな機体をどうぞ。改造してより遠くまで行ける様にしてやって下さい。

 

1号機
上げ方は、滑走路から適当に上昇しつつ機首を40度程度にすると、進行方向が20度位になるので
そのまま放置し加速しながら3万mまで上昇します。適当な高度でRCSをONにして下さい。
3万2千m程度になると吸気量が0.10を切り、ジェットエンジンが消え始めるので、その前に3キーでジェットを停止し1キーでロケット噴射します。
(双発機なので、吸気不足でジェット噴射が止まり始めると、左右のバランスを崩して横回転してしまいます。)
後は宇宙画面に切り替え、10万m前後の軌道に到達するまで噴射し続けてからエンジンを停止し、慣性飛行に移って
ロケットと同じように、天辺付近で進行方向に向かって噴射し軌道投入して下さい。

 

地上に降りる際は、8キーでパネルを閉じ、7キーでエアインテークも閉じ逆方向を向いて減速して下さい。
酸化剤が尽きてしまったら、進行方向に機首を向け、2キーでロケットをOFFにし、5キーで逆噴射ONにして減速します。
ムチャな高度まで上がらない限り、これで大気圏突入出来ます。減速後、6キーで逆噴射OFFにするのを忘れずに。

 

その後、高度1万付近で7キーを押しエアインテークを開け、4キーでジェットエンジンをONにして帰還して下さい。
燃料が足りない場合は、そこら辺の平地にゆっくりと滑空しながら着陸して下さい。
速度が速すぎるなら、3キーでジェットOFFにし、5キーで逆噴射ONにしてエンジン全開で停止するまで吹かすと安全です。
ドラッグシュートを付けても良いかも。

 

重たいモノを積むと、ロケット噴射まで機首上げ・傾き補正の操作が必須になります。

 

2号機
標準でSRBを搭載していますので、滑走路の任意の位置で点火し機首を上げ60度前後で上昇して下さい。
終端からの方が、より高く上昇出来るかも。
1号機と違い、空気抵抗が無くなる高度1万5千を超えた辺りから、機首を水平付近に戻し加速してください。
そのままゆるゆると上昇しつつ1000m/s以上速度を稼ぎ、1号と同じように吸気量が0.10を切った所で3キーでジェットエンジンをOFFにし
1キーでロケット噴射に切り替え、後は1号と同じように軌道投入して下さい。
RCSで微調整しつ、20度程度の低角度で上がらないと軌道に乗る燃料が無くなるかも知れません。
進行方向マークの位置に注意して下さい。
乗れない場合は、エンジン付きの荷物なら弾道飛行しながら投入して下さい。

 

帰還時に平地や基地に向かうのに、燃料が気になる場合は4基あるジェットエンジンを手動で2基OFFにして下さい。
燃費がややマシになります。
しかし、残量が100を切ってくると挙動がクィックになりますので、強引な機動は避けた方が良いです。

 

重たいモノを積んでいる場合には、ロケット噴射中に進行方向マークを20度程度に維持するようにして下さい。

 

機体

爆装したモノ以外、Modは使っていません。

 

注意:エアインテークのアクションキーを弄くってしまうと、数が多いせいで修正がめんどくさいので気をつけて下さい。
1号機での荷物の軌道投入は、パワー不足で結構大変なので見本程度にしておいた方がいいです。
fileDelta Bird-1-2.craft
DeltaBird-1-2
1号機完成版です。不具合修正版の為1-2となっています。
アクションキー1.ロケットON 2.ロケットOFF 3.JetOFF 4.JetON 5.逆噴射ON 6.逆噴射OFF 7.エアインテーク開閉 
8.ソーラーパネル展開/縮小。
アクションキーは全機同じです。

 

fileDelta Bird-1-Mun.craft
Munへ送った小型ロケット搭載バージョンです。積荷の搭載の参考にして下さい。
滑走路に置かれた際に、緑が乗ってるポッド側にコントロールが移って操作が逆転している時もありますので
機体中央SAS前にあるプローブコアで無人機側にコントロールを切り替えてください。

 

fileDelta Bird-1-NETA.craft
RT-10固体ロケットx4+増加燃料タンクのネタ機。
何も積めないですが、固体で3千m、増加タンクで8千m付近までロケット噴射して行けるのは、時間短縮に良さげな気もする。
背中にコマンドシート並べたら緑くらい運べそうだ。

 

fileDelta Bird-1-Manned.craft
有人機。
無人機と同じような軌道には上がれます。

 

fileDelta Bird-1-BD.craft
DeltaBird-1-BD
Mod機。
武器ModのBDArmoryで爆装した機体です。KSCを破壊して遊んでください。
ダウンロードはコチラからどうぞ BDArmory
リンク先の動画の下にあるParts by other membersのファイルも入れて置いてください。

 

fileDelta Bird-2-SRB.craft
DeltaBird-2
1号機の翼を改修し、ジェットエンジンを2倍にしたバージョンです。SRB標準装備なので、要らない時は外して下さい。
腹部分に衛星を抱えています、取り付けの参考にして下さい。この程度の積荷なら軌道に上がれます。
アクションキーは1号機と同じです。
爆装したり、増槽付けて探索したり、ドッキング出来る様にしたりと、好きな様に改造してやって下さい。

 

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