画像はそのうち貼ります。
「初心者に贈るSSTO講座 設計編」からの続きです。前編で設計した機体でいよいよ宇宙へと飛び立ちます。
飛ばし方に関してですがあくまで自己流かつ単純化して説明しました。
もう少し効率の良い飛び方はあるでしょうが各自で研究してください。
【前置き】
- 初心者向けとは書いてありますが最低でもこのあたりをクリアしてからの方が宜しいかと思います。
- ロケットでLKO(Low Kerbin Orbit:いわゆる70km軌道 以下LKOと表記)に到達ができる。
- ジェット機の設計と飛行(離着陸)ができる。
- MODパーツは使いませんがAP/PEの高度と到達時間を表示できるMOD(KERなど)があると便利です。
- バージョンは1.0.5を使用しました。
- 使用機体に関しては「初心者に贈るSSTO講座 設計編」をご覧ください。
【目標】
- LKOに到達する
SSTOですので軌道上に到達するのが必須です。 - KSCの滑走路から離陸し滑走路に着陸
これはSSTOの条件には当てはまりませんがロマンとコストを考慮しこの条件を定めます。
【飛行編1 -離陸からLKOへ-】
離陸
- 離陸はゲーム内でまだ陽のあるうちに行いましょう。帰還時に夜間だと着陸がしにくくなるので夕暮れ時も避けてください。
- SASをオンにし、エンジン点火、スロットル全開で加速します。スピードが110m/sになったら引き起こし、速やかにランディングギアを収納しましょう。
- この機体の場合、約35度で上昇しますスピードが上がるにつれ真っ赤になりますが気にせず加速を続けましょう。
上昇・加速
- 35度を保ったまま加速を続けてください。高度約23000mで速度が1300m/s程になります。熱が上昇しすぎると機体が破壊されますので1300m/sを超えないように気を付けてください。
- ここでApの高度が70000m前後になっていれば問題ありません。スロットルを閉じてから1キーを押しClosedCycleモードに切り替えます。
- Apが75000m以下の場合はClosedCycleモードでさらに加速を続け、Apを約75000mにしてください。70000m軌道ぎりぎりだと加速が間に合わず失敗してしまうので75000mの軌道に乗るようにします。
- 加速が終わったらSASのオートパイロットをProgradeに切り替え、抵抗を小さくします。
LKOに乗る
- Ap到達時間に注目してください。到達15秒前に再点火をし、スロットルを全開にしてLKOに乗ります。
- Ap到達時間と速度計、PE高度を見ながらスロットルを適宜調整し、75000mの軌道を目指します。
- 軌道に乗ったらSASのオートパイロットは解除しておきましょう。
- LKO上では重大な仕事が1つあります。それはクイックセーブです。再突入は慣れないうちは難しいのでLKO上でF5キーを押しクイックセーブをしておきましょう。
- お疲れ様です。これでひと段落なので一休みしてください。また、せっかくなので緑を外に出して記念撮影でもしてあげましょう。
【飛行編2 -大気圏再突入から着陸へ-】
大気圏再突入・減速
- KSCを目指して75000mから降下する場合、まずはKSCの東の半島上空がPe約30000mになるマニューバーを作ります。
- マニューバー直前まで時間を進めるとPeの位置が東の半島から少し西にずれてるはずです。言うまでも無く自転の影響ですのでマニューバーをずらして正しい位置に戻しましょう。
- いよいよマニューバーでの減速です。正しくマニューバーが作れていれば40~50m/sの減速になります。Retrogradeにキッチリ合わせて噴射しましょう。
- 程なくして高度が70000mを下回るはずです。ピッチを30度の機首上げに合わせます。少しずつ機首があがるはずなので約30度を保ちましょう。
- 高度52000mあたりから断熱圧縮で機体が炎に包まれたようになります。この間も30度前後を保ちましょう。速度計を見ると少しずつ減速していくのがわかると思います。
- 高度25000mほどで速度が1000m/sを切るはずです。1キーを押しエンジンをAirBreathingモードに切り替えます。
- そのまま減速を続けるとKSC西の山脈上で高度は20000m程になるはずです。この高度ならAirBreathingモードで飛行できるはずです。エンジンの調整をしつつ機首をKSCの滑走路へ向けましょう。
着陸
- 着陸は普通のジェット機と変わりません。滑走路の中心線上に機首を合わせ進路を90度に取りましょう。
- Gキーを押しランディングギアを出しましょう。
- タッチダウンは60m/s程が理想ですが150m/sぐらいまでなら問題ありません。スロットルを閉じ、やや上向きに後輪から接地しましょう。3輪とも接地したらBキーを押しっぱなしにして完全に静止するまでブレーキをかけます。
- 無事帰還です!おめでとうございます!
- 余韻に浸るのもいいですが最後に一仕事あります。それは燃料の残量確認です。もし燃料が余っていたらそれは「無駄な荷物」です。次に同じ機体を飛ばすときにはその分の燃料を抜いてまましょう。さらに効率の良い飛行ができるはずです。
【終わりに】
謝辞
- SSTOの旅はいかがでしたか?ロケットには無い面白さに気づいて頂ければ幸いです。
- またこの解説ですが、いろいろな意見があるかと思います。
- 「大容量バッテリー積むならソーラーパネルは要らないんじゃない?」
- 「LKOに行くだけならエンジン1発でも十分だろ。」
- 「もっと効率的に飛べないの?」
- 「もう少し燃料積めばもっと遠くに行けそうなのに・・・。」 など。
- そう思ったら今回の機体を改良してみたり、新たな機体を設計してみたりと、チャレンジしてみてください。
- 長々と読んでいただきありがとうございました。みなさんが設計した機体を見るのを楽しみにしています。
コメント
- 離陸中、70m/sを超えたあたりで急に右に行ったり左に行ったりし始めます。対称配置のセッティングにして建造してるのですが何故か左か右に機首を向け始めます。何が原因でしょうか? -- 2019-08-13 (火) 00:00:27
- ホイールを羽にくっつけるとなりやすいみたいですよ。 -- 2020-04-30 (木) 15:01:55
- 車輪の位置変えてみて下さい。 -- 2020-04-30 (木) 15:02:36
- ある程度高度を上げて行くと、操作性がどんどん悪くなっていって、機体が下の方に向いて上昇できません。何が原因でしょか? -- 無名の飛行士? 2021-03-11 (木) 19:17:39
- この記事のおかげでちょっと大きめのSSTOを作成して無事LKOにも乗ることができました。しかし何度チャレンジしても着陸時に機体が壊れてしまいます。地面に触れた瞬間、後ろのランディングギアがついた燃料タンクがボキッと取れる感じです。進入速度も80~90m/sくらいなので許容範囲内かと思うのですが何が原因なのかなんとなくでも見当つきませんか? -- 2022-05-17 (火) 08:54:52
- 完全バニラ環境で大型機体だと少しでもラフに接地すると(ハードランディング)、パーツが接合能力を超えて外れるなんてことが度々起こります(n敗)。ランディングギアを翼ではなく胴体側に取り付けてオフセットでいい感じのとこに持ってくなりしてハードランディングにならないように腕を磨くなりで対策できんこともないですが、やはり限界があるし腕磨いてもミスで事故なんでこともあるのでかなりの大型機になってきたらおとなしくMODの導入をした方がよろしかったりします -- 2023-08-10 (木) 12:25:01
- (蛇足ですが、完全バニラ環境におけるパーツの接合の弱さはクラーケン現象の引き金になったりします) -- 2023-08-10 (木) 12:28:36