ステーションのMinmus軌道投入は叶ったものの、燃料はスカスカ。
そもそもKerbinを回っていた頃から大して入っていなかったため当然と言えば当然です。
今回はそんな母船に燃料を供給すべく、Minmus地表にKethaneの掘削施設を建設します。
Kethane MODを導入していない方は、上の画像の中に見慣れないパーツがあると思います。 殆どそうじゃないでしょうか。
まずは下から。 下部にあるロックオーマックス社燃料タンク、その側面に取り付けられた二本のドリルはKethane採取用のものです。
サイズが二種類あり、Kethaneの入手速度が異なります。
ドリルで得たKethaneは同一ロケット内のKethaneタンクに溜まります。 直接ドリルをKethaneタンクに取り付ける必要はありません。 電力と同じ、と考えてください。
最後にロケット上部、無人コクピットモジュールの直下にある大小二つの緑のパーツ、コンバータでKethaneを燃料に変換します。
燃料はコンバータと縦に繋がった燃料タンクにしか流れないので注意。
仕様上コンバータの設置位置にはいくつかの制約があるため、詳しくは専用解説ページを参照してください。
また、採取と変換には凄まじい電力が必要なのでパネルも沢山あると便利。
ちなみにコンバータ(と、Kethane発電機パーツ)の1Kethaneあたりの変換量はこちら。
パーツによっては2つの生産モードを選べる(両方同時も可能。 消費量も上乗せですが)ため便宜上A、Bに。
パーツ名 | モード | Electric Charge | Liquid Fuel | Oxidizer | Mono-propellant | Xenon |
KE-C090 Medium C U | A | -11.2 | ─ | +0.312 | +0.04 | ─ |
B | -3.43 | +0.349 | ─ | +0.04 | ─ | |
KE-C190 Heavy C U | A | -2.33 | ─ | ─ | +0.3 | ─ |
B | -0.767 | +0.175 | +0.213 | ─ | +0.1 | |
KE-G35 Kethoelectric R U | ─ | +150 | ─ | ─ | ─ | +0.8 |
こうしてみると、それぞれ特徴がくっきり分かれています。
KE-C090は軽く、主燃料のうちどちらかを選べるのが取り柄。
スペースプレーンなんかはジェットの関係で主燃料に偏りが出るため、これに取り付けて現地で燃料を積んだり。
ただ、酸化剤と液化燃料に限ればKE-C190が最も効率よく生産できます。
一見、両燃料の生産率が違い損しそうに見えますが、実際にコンバートするとロスなくタンクを満たせます。
こっそりキセノンも生産できるあたり最優秀コンバータかも。 勿論、その分重いので持ち運びには不適。
KE-G35は……確かにKethaneの掘削/変換には莫大な電力が求められるとはいえ、普通はソーラーパネルで十分。
キセノンが精製されるあたり、イオンエンジン噴射時の凄まじい電力負荷対策、なんでしょうか? 不明。
ちなみに、超大サイズ追加後も依然として大容量の代名詞であり続けるオレンジ缶ですが、こいつの容量は液体燃料/酸化剤で2880/3520。
KE-C190を利用した場合、凡そKethane16500 = オレンジ缶一本の等式が成り立ちます。
実際に
やってみましょう。
Minmusはクレーターが続く面と盆地の面がありますが、ここは盆地側ですね。
豊富なKethaneを思わせる明るい緑にカーソルを合わせると、441,709.1の数字。
これはそのまま、土地に眠るKethaneの量を表しています。 44万ちょい、オレンジ缶26本と半分くらいですな。
Kerbin基準では満足のいく数字ではないですが、第一段に大規模なロケットを必要としないためこれで十分。
どうせ枯れたら次があります。星が死ぬまで吸い尽くしましょう。
というわけで、Minmus初めての基地建設ということもあり一機に全ての機能を積んで投入!
傾いている。
SASでどうにか姿勢を維持していますが、切ったら確実に倒れます。 何故か着陸脚が地面に沈み、機能しません。
とてもじゃないですが、輸送船が行き来するのに向いている場所とは言えないでしょう。 失敗です。
よくよく考えてみれば、Minmusにはそうした用途に適した場所があったはず。
引っ張るまでもなくクレーターです。氷の張った湖のように平坦な場所なら着陸も容易なはず。
もう一度探すと……
ありました。 見えにくいかもしれませんが、クレーターの端っこがぎりぎり緑のエリアに入っています。
量は先ほどの場所以上に少ないものの、ここなら安定した離着陸が望めるでしょう。 少なくともSASは切れそうです。
前回は一機に全てのモジュールを乗せて挑みましたが、今回は二つに分けます。
こうすることで、効率化はもちろん、基地度が大幅に向上するのです。
まずは有人のコンバータ付ロケットを飛ばし、無事着陸(Mechjebのおかげです)。
確かにここなら障害物も傾斜もなさそうですね。 ちなみに、コンバータの上下には大容量のタンクを単品でつけることを強く勧めます。
小さいタンクの場合、満タンになるたびに手動で別のタンクに送る羽目になります。 タイムワープの使い方次第で解決できますが。
ロケットの側面に変なでっぱりがありますが、これはKAS MODの部品を詰めたコンテナ。 後で使います。
ドリル+Kethaneタンク付ロケットも到着。こちらは無人。アホみたいな量のパネルは両機のコンバータ/ドリルを使った時の負荷に対抗するため。
有人ロケットのほうにパネルがないのは、船外活動の最中に間違えて割ってしまわないようにです。
パイプパーツで両者を繋ぐことで、ドッキングのように一機のロケットとして扱うことが可能に。 燃料のやり取りもできます。
ただ、パイプは遠すぎる二者の間はつなげられないため、真ん中にグラウンドパイロンを設置。 経由させることで距離を稼ぎます。
なんか思った以上に殺風景ですね。 基地感0%、不時着したかのような光景ですが、一応完成です。
反対側にもパイプがあるため、輸送船が近くに着陸した後は担当の緑が駆けつけてパイプを繋ぐ手筈に。
では早速輸送船を送りましょう。 彼はこのままパイロンの上に置いて船を待ちましょう。
勇敢なるKerbinの戦士 Matsey Kerman、故郷より遠く離れたMinmusの地にて散る。
MIA(行方不明)と濁されてはいますが、今頃地上では彼の業績と生き様が放送され、その死を惜しまれているはずです。
彼の仕事はパイロンの設置とパイプを繋げるだけでしたが、今後の宇宙開発に多大な貢献をしました。 多分。
……パーツとパイロットを接触させたままタイムワープするとたまにこうなるんですよね。
一応これで燃料問題は解決、次はロケットを作るための資源、Roket Partsのための基地を作りましょう。
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