吝嗇家の宇宙開発/最終話

Last-modified: 2016-03-09 (水) 01:08:05

ミッションExplore the Munが出現しない・・・どうしよう?w

 

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・・・いや、Dunaじゃなくてだな・・・

  • 「Dunaが出るって事は評判(Reputation)が高すぎるのか?」と思ったので
    (運営本部棟で資金に変換して)減らしてみましたが、出ませんでした
  • ってことは・・・先にOrbitやっちゃうと出現しない?(Exploreの達成条件に周回軌道投入があるので)
 

理由はともかくやり直すのも面倒くさい仕方ないので、旗立て(Plant flag on the Mun.)で代用します

  • ていうかどうせ最終話ですし、ミッション受諾無しで単にMun往復だけやってもいいんですが、まぁ一応
 
 

MOD追加しました

必要な数値はMechJeb2で表示しているので、実を言うと本記事ではあまり必要ではないのですが
前話投稿後、ようやく1.0.5に正式対応したことですし
KSPにおいて「定番中の定番MOD」ともいえる存在だと(個人的には)思いますので
Kerbal Engineer Redux(KER)を導入しました。

  • キャリア序盤(トラッキングステーションレベル2以下)では設定変更(PARTLESS)しないと飛行中に機能しませんが
    機体にKERチップ(どちらでもOK)を貼っておけば問題ありません。
    重量が5kgありますが、まぁこの程度ならほとんど影響は無いでしょう
 

Plant flag on the Mun.

今回は超長いので格納

では、恒例の技術開発。

 

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  • R-4(105t)は、まだ制限重量までかなり余裕がありますから特に新規パーツを使わず
    単純に大型化するだけでMun往復(着陸込み)させる事も出来そうではあるのですが
    パーツ数削減と効率上昇のために大型燃料タンクと大型エンジンを解禁しました。
どーでもいいまめ
  • KSPでは原則的に大きなエンジンになるほど効率(推力重量比)が優秀です二乗三乗の法則とはなんだったのか
    ・・・いやまぁ現実のロケットエンジンも総じて大きい方が優秀なんですが、これらは(KSPのTwinBoarやMammothのように)
    ノズルをクラスター化するのが一般的だからです・・・たぶんw
  • ちなみに0.90以前では飛び抜けて推力重量比の高かったチートエンジンこと48-7sですが、
    大幅な弱体化のため、現verでは束ねてもあまり効率良くないです(T30/45や909よりは上ですが比推力も考えると微妙なとこ)
  • サイエンスは大量に余っているので、ついでに気圧計(技術Space Exploration)を開放。
    あとは適当にR-4探査機のタンク(と重量増加分の揚力)を増量して
 

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こんな感じ・・・だったんですが、ぶっちゃけこのデザイン、飽きたw

  • KSPにおいてスペースプレーンを運用する最大のメリットは「見た目かっこいいから」ですので非常に重要ですw
    ・・・いや、まぁ実用面でも
    「(サービスベイにはめた)Science Jr.の耐熱性能が事前に想定したほど高くない」
    「重量バランス上コクピットと実験機器が離れているので(データ回収など)EVA時に機体にぶつかって軌道がずれる」
    という割と看過できない問題点を抱えていましたので、思い切って作り直す事にしました

では、改めて

 

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こんな感じ

  • 敢えてFL-T800を使用しない事で胴体が「寸胴」に見えないように
  • コクピットの重量を半減する事で実験機器を前に寄せてもバランスが取れるように
  • 実験機器の耐熱・空気抵抗対策は(現時点で唯一Science Jr.を完全に収められる)フェアリングを採用。
    ついでに大きめなMk1 Lander Canの空気抵抗を軽減するため、フェアリングは後部から(コクピット貫通して)伸ばしています
    フェアリングシェルは大きさに比例して重量(とコスト)が嵩むので、思ったほど軽量化は出来ませんでしたが
    それでも燃料を増やしつつ乾燥重量を200kgほど削減、大幅に航続距離を伸ばしました
 

で、前回同様、これを軌道まで持ち上げるブースターをくっつけて

 

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fileR-5.craft

 

完成です

  • 当初はR-4同様無人機の予定で、せっかく「リフティングボディもど機」wっぽい見た目だったので
    NASAの無人実験機X-33を参考にしてデザインしていたのですが
    KSPでは機体の(初期の)向きは「ルートパーツの向き」より「緑を乗せた有人ポッドの向き」が優先され
    R-5着陸機は配置の都合上前後(と上下)逆についているので、離陸時に余計な操作が必要だったため、やむなく有人化
    ・・・結果、見た目は全然似てない代物になりましたw
  • 一応母機(ブースター)、着陸機の両方にOKTOプローブを積んでいるので無人操縦も可能ですが
    上記の理由で離陸時にひと手間(コクピットクリック→Control from here)必要になります
  • 今回は念の為、母機側にも
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    大気圏外用のソーラーパネルを内蔵していますが、電池容量も増やしてますし開けなくても問題ないと思います
 

離陸~軌道投入

相変わらず無駄に長い機体紹介はこの位にして、とっとと離陸
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・・・信頼と実績(ry

  • 本機のΔVはR-4と比べるとかなり少なめ(約1割減)なのですが、
    空力性能と耐熱性能が格段に向上しているため、ほぼ同等(250km)の高度に問題なくペイロードを投入可能です
 

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着陸機を分離。
前回同様、クリアランスは最小限ですがSASをON(Stability Assist)にしていれば問題なく分離できますし
今回は分離後に母機のエンジンを軽く吹かせばより早く分離する事もできます(いや、そこまで時間掛からないですけど)

 

母機帰還

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ΔVが200m/sくらい残っていれば、KSCへの帰還は余裕です

 

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耐熱性能もほぼ問題ありません・・・がR-4ブースターと同様、単体だと若干不安定になります

  • ・・・ペイロードの有/無で厳密に重心と揚力を移動させないようにするのは極めて難しいので妥協しています
  • 飛行中は例によって高めの操舵力で強引に抑えつける事で滑空できますが
    重心が高いのか車輪が小さいのか、着地後の走行が非常に不安定だったため、パラシュートを追加しました
 

Mun往復(往路)

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大気圏外用ソーラーパネルを展開

 

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前述の通り、実験機器はフェアリング内にありカメラを機体前方からズームすれば中身を見ることが出来ます

  • 念の為、MechJebチップを室内灯代わりに使ってるので外が暗くても見えるはずです

・・・・まぁ、慣れれば(位置を覚えれば)ズームせず外側からクリックしてもアクセスできるんですがw

 

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本機の肝。
コマンドポッドを掴んだままデータ回収、レストア出来るようにしました

 

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前回同様、横着してMechJeb先生にお任せでMun周回軌道に投入

 

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着陸地点はまぁ何処でもいいので、目立つし楽そうなEast Craterに降ります

  • どうせなら近くにあるAnomaly(特殊建造物)を狙おうかとも一瞬思ったんですが
    あんまりネタバレするのも何ですし、やめましたといいつつ上SSに小さく映っちゃってますが
  • 前話で「オートパイロットはMechJebのSmartASSで代用」とか書いてますが
    MechJebのRetrograde(他もですが)は軌道速度(Orbit)限定で着陸時の横滑りを消すためには使えないので
    普通に手動で操作して減速しています。
    ・・・まぁ、スペースプレーン型の機体はそこまで厳密に横速度を落とさなくても着陸できますし
  • あともうひとつ小ネタ。
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    LY-10は30°傾けると、おおよそ真後ろを照らすことが出来ます
    ・・・まぁ、Mk1ライトほど明るくない(てか遠くまで光が届かない)ので、
    あまり当てにせず素直に昼の面に降りた方がいいんですが
 

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ミッション達成

 

帰還

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全体的にエンジンのジンバル機構が強化されているので、再離陸は以前より格段に楽ですね

 

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あとは前回とほとんど変わらない・・・んですが、今回は耐熱性能に不安が無いので
エアロブレーキング1発で低軌道に乗せました

 

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今回は普通にKSCが昼間になるまで待ってから(燃料も余ってますし)思い切り減速。
ついでに(パラシュートの位置を改善したので)今回は着地後に使って停止しました

  • 当然普通に空中展開して垂直着陸も出来ますよ
 

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結果発表(違
・・・前回や連載開始時にも似たようなことは言いましたが
Munに着陸できる機体があれば、今後は少なくともサイエンスポイントに困る事は無いと思います

  • ていうか、実験機器だけ適当に追加しながらMunとMinmusの往復を繰り返せば、R-5でツリー全開放できるはずです
    (実際に試したわけじゃないですが)
 

おまけ・R-5の本気

・・・仮に筆者の想定が誤ってて、MunとMinmusだけでは足りない、と言うならDunaやIkeにも行けばいいだけですしw

 

ある程度KSPに慣れた方なら、説明するまでもなく上SSのΔV量を見れば丸分かりだとは思いますが
R-5(着陸機)は、スペック上ではDunaへの着陸・往復航行が可能な性能を持っています

 

ということで実際にやってみました

 

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適当に例によって自重せずMechJebやKACでタイミング合わせてDuna遷移するマニューバを作成

 

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途中で軌道の微調整を掛けたり、パラシュートの作動気圧を再設定したりしながら

  • 作成画面(VAB,SPH)だと、どういう訳か初期値(0.04)より小さく設定できないみたいなので。
    ちなみに設定を忘れると、Dunaの大気圧ではパラシュートが展開せず酷いことになります
 

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何事も無くDuna重力圏に到達。
(SS撮ってないですが)ミッションExplore Duna.を受けていますし
適当にエアロブレーキング掛けて、まずは周回軌道に投入する事にします

 

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あ、あるぇー?

  • ・・・一応説明すると、戦犯は(見た目のため変更した)FL-T400。
    重心調整を、燃料をほぼ消費した「Kerbinへの大気圏突入時」の状態で行っていて
    燃料が半分以上残ってる「Duna突入時」の事をすっかり忘れてたため、重心が後ろに寄りすぎてます

幸い、CTD・不具合対策でこまめにクイックセーブしてますし(本記事もセーブ縛ってないしw)
一旦KSCに戻ってR&Dをアップグレードし、手動で前側のタンクに燃料を移せば何の問題も無いんですが
今回は面倒なのでこのまま強行着陸します

 

現Verではβ版時代に比べると揚力の影響が大きいため、Dunaの薄い大気でも普通に滑空着陸出来なくはないです
・・・なんですがかなり難易度高いですし、ていうか完全にバランス崩した現状ではそれ以前の問題wなので
無難にパラシュートに頼ります。
で、当然Dunaの大気圧だとパラシュートだけでは速度を落としきれないので、エンジンも併用。
前に作った105みたくVTOLエンジンを積んでないので、
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水平~斜め上にメインエンジンを吹かして斜めに落下することで垂直方向の速度を殺します

 

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無事(・・・無事?)着陸。
適当にデータ取ったり、旗立てたり、記念撮影したりま、着陸時にはいつもやってる事です

 

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前述の通り、重心バランスがよろしくないので急な姿勢変更しないように注意して離陸~軌道投入。
Explore Duna.の周回軌道投入(とデータ取得)は別に着陸の後でも問題なく達成可能です

 

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往路同様タイミングを合わせて(1年半くらい待ちました)帰還
エアロブレーキング時のPe高度はMunからの帰還と同じで問題ないです

 

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ちなみに現時点→ツリー全開放に必要なサイエンスポイントは16,000なので
Duna、Ike探査を繰り返せば、実験機器追加するまでもなく無改造のR-5でもコンプできそうですね

  • いやまぁ、そこまでして本機を使いまわす意味はまるでありませんけどw
 

おわりに

ということで本記事は一応、今回で終了です。
長々とお付き合いいただき、ありがとうございました
(お世辞にもチュートリアル向けの記事じゃないですが)少しでも皆さんの参考になれば幸いです