シナリオ(第2稿)

Last-modified: 2007-10-09 (火) 17:38:45

コピペ

変更点

スレの意見を参考にしつつ自分なりに推敲しました。
変更点は

  • 最初の電話
  • ニコニコ動画に引き込まれる所
  • 友人らスタッフの様子を追加
  • 噛ませ追加
  • 主人公の過度な肩入れを削除(それでもまだ不自然ですがorz)
  • その他色々変更。

タイトルは未定です。

世界観

今より未来の時代。世界の技術も進歩したが、まだ車は空を飛んでいないし、ニートもいる。
そんな中で、ニコニコ動画は変わらず残っていた。
数々の作品を生み出してきた動画サイト、『ニコニコ動画』
登録者数は300万人を超え、全国色んな人々がニコニコできる動画サイトを目指して発展している。

本編

【主人公の部屋】
ニコニコ動画を見ている主人公の携帯に、電話がかかってくる。
画面には友人の名前が。電話を取る主人公。
主人公「もしもし?」
友人「おっす、○○ー。元気してたかー?」
主人公「うん、まあ元気っちゃ元気だ。にしても久しぶりだな、何やってたんだお前?
友人「もう最近は原因不明のサーバー異常とかで色々大変でさー、参った参った」
主人公「そうか、運営の仕事も大変なんだな・・・」
友人「ホント、普通のサラリーマンになってりゃ良かったよ」
主人公「(二ワンゴは普通の会社だろうがっ!)でも自分で選んだんなら頑張れよ」
友人「お・・・・・・お前が俺を励ましてくれるなんて・・・・・・小学校以来じゃね?くーっ、泣けてきた!確かに俺はお前と違って才能溢れてるからな、普通のサラリーマンじゃダメに決まってるよなー」
主人公「・・・・・・前言撤回。そんなにイヤなら辞めちまえ、ニートにでもなっちまえ!」
友人「ははは、そう怒るな怒るな。事実、今のニコニコには俺の技術が必要だからな」
主人公「何かにつけて自慢しているようだが、本当にお前の技術って凄いのか?」
友人「お前はまだ若いからな・・・俺の素晴らしさがわからないのも無理は無いな。今ニコニコが革新的な進化を遂げてるのは知ってるだろう?」
主人公「あ、ああ・・・サーバーが重くなることもなくなったし、24時間開放者数もかなり増えてるな」
友人「それは全部、俺のおかげなんだぜ?ふふん、俺は最近プログラムも・・・」
主人公「あ、そういや俺が送った絵はどうなったんだ?あれ、なんに使うんだよ?」
友人「ん?お前にはまだヒミツだ。企業秘密ってやつ。でもお前が描いてくれたやつだから、そのうち何に使ったかは教えるよ」
主人公「ふーん・・・」
電話しながら動画一覧を眺める主人公。
ここで一つの異変に気づいた。
すべての動画が「削除されました」というサムネイルになっている。
どの動画もタイトルは「今このページを見ている人へ」
主人公「・・・どういうことだ?」
友人「どうした?」
主人公「いや、動画が全部削除されてて・・・」
友人「なんだって?」
(ここから主人公の視点。)
そう言いながら動画の一つにクリックする。
動画プレーヤーは真っ黒だった。
再生数:1
コメント数:0
再生時間:∞

主人公「ど、どういうことだ、コレ。お、おい□□・・・う、うわぁぁっ!?」

PCの画面からたくさんの黒い手が伸びてくる。
画面から離れようとするが、掴まれ、引き込まれた。
友人「もしもし!?もしもし!おい、○○、どうしたんだ!」
誰も居なくなった部屋に、友人の叫び声だけが響いた。

【真っ白な空間】
気がついたら、真っ白な空間に居た。
どこからか声が聞こえてくる。
「聞こえますか?」
女の子の声だ。
主人公「き、聞こえますが・・・」
「それでは、そちらへ」
突然目の前に少女が現れた。
主人公「あ、あの、ここは・・・」
少女「ニコニコ動画の中です」
主人公「はあ・・・ニコニコの・・・って何だって!?なんで俺がそんなデジタルな空間に!」
少女「さあ。それはわかりません。今、ニコニコ動画は消滅の危機に陥っています」
そう言うと少女は手を地面につける。
つけると同時に地面が揺らぎ、白い部屋がいかにもデジタルな背景に変わった。
数字が流れ、あちこちで光が走っている。
少女「認証完了 あなたは○○さんですね」
主人公「えっ、なんで俺の名前を」
少女「申し遅れました、私はこのニコニコ動画を管理するプログラム…△△と呼ばれています。○○さん、ついてきてください」
少女は後ろを向いて、道を進んでいく。
主人公「お、おい、ちょっと!どういうことだ!」
主人公は困惑しながらもついていった。

【ニコニコ動画管理室】
友人「どういうことだ!動画が全部消えているだって!?」
机を叩く友人。
スタッフA「どういうことって言われても、私たちにもわからないですよ・・・」
友人「で、現状は、どうなってる!?原因究明はしてるのか!?」
スタッフB「あなたの作ったプログラムってのが探索を始めてるみたいですよー」
スタッフA「サーバーが落ちたりしたとき、人集めて一生懸命復旧作業してたころが懐かしいな」
スタッフC「というわけで□□さん、安心していいんじゃないんですか?」
急に主人公の携帯が切れたことを思い出す友人。
友人「……侵入者は、いないのか?」
スタッフA「侵入者ぁ?そんなの居るわけないじゃないですか。そもそもそんなのがいたらプログラムに即・デリートされちゃってますよ」
友人「だが・・・」
突然サイレンが鳴った。
友人「ど、どうした!?」
スタッフA「な、なにか異常が起こったみたいです」
スタッフB「こ、こ、こここ、これは・・・!侵入者です!ハッカーかもしれません!」
友人「なんだって!?早急に対処しろ!中枢に入られたら終わりだぞ!△△は何を・・・!」
スタッフA「△△なんですが、さっきから一切こちらの指示が通ってないみたいです。中枢に向かっているようですが・・・」
友人「くそ、どうなってる!?ハッカーを探し出し、動きを阻止しろ!」

【ニコニコ動画の中】
道はどこまでも続いているように見えた。
壁には様々な動画が映っている。が、どれもこれも「削除されました」としか映っていない。
少女「先ほども申し上げましたが、今ニコニコ動画は抹消されようとしています。それを阻止するのが今の私の仕事なのです」
主人公「ちょ、ちょっと待った!なんで俺はこんなところに呼ばれたんだ?」
少女「…さぁ。私にはわかりません。本来ならあなたは侵入者。よって私はあなたを消さなければならないのですが…」
そう言うと少女の手が光り、主人公の方を向く。手にはナイフが握られている。
ものすごいスピードで主人公に近づき、首にナイフをつきつける。
主人公「う、うわっ!」
その場でしりもちをつくように倒れる主人公。
ナイフは光になって消滅していく。
少女「なぜか、消せないのです。だから、あなたが妙な動きをしないように、私についてきてもらいます」
主人公「は、はあ。それで、この空間は一体?」
少女「この空間は私がニコニコ動画を管理する為の空間です・・・ニコニコ動画そのものみたいなものと解釈してください」
主人公「俺はどうすればいいんだ?」
少女「私についてきて頂ければ、仕事が終わり次第元の場所に戻る手続きをします。ここを消そうとしているハッカーでもなさそうですし…」
(ほっ・・・とりあえず自分の家には戻れるみたいだな。この子が言うには。しかしいつまでついていけばいいんだろう・・・参ったな)
主人公がそんなことを考えていると、目の前で電撃が炸裂した。
主人公「うわあああああああ!?」
少女「伏せてください」
少女が主人公に指示を出すと同時にまた雷のようなものが落ちる。
主人公「うおぉぉっ!」
慌てて後ろに下がり、伏せる主人公。
(なんだなんなんだ!ハンパなSFによく出てくるようなこのベタな落雷は!)
雷は主人公が伏せた後も落ち続けている。少女は平然と立っていた。
主人公「こ、怖くないのか?」
主人公がそう聞いた瞬間、雷は少女の頭を直撃した。
主人公「ヒィィィ!」
雷が直撃したにも関わらず、少女は平然と立っていた。体に傷は一切付いていない。
少女「怖くはありませんよ。私はここの管理プログラム。こんなことでは消えません」
主人公「そ、そうだな、そうみたいだなっ」
少女の言ったとおり、雷を落としていた者が諦めたのか、電撃は一切起こらなくなった。
少女「行きましょう。早く中枢に行かなければ…これがハッカーからの攻撃だったら、非常にまずいです」
主人公「…っていやいやいや、もしあんなの喰らったら俺死んじゃうんじゃないか?」
少女「んー…それもそうですね。それなら、これを」
少女の手元が光り、その光が主人公を覆った。
少女「これで大丈夫でしょう、かなり難解なプロテクトをかけました」
主人公「そ、そうか」
少女「さ、行きましょうか」

【ニコニコ動画管理室】
スタッフA「ダメです!プロテクトがかかっています!消去できません!阻止もできません!」
友人「これは・・・どういうことだーっ!!」
スタッフB「…裏切ったんじゃないんですか、プログラムが」
友人「!…まさか…!」
スタッフB「こんな強固なプロテクト…作れるのは□□さんくらいです。□□さんじゃないとすれば…△△がハッカーの手引きをしているか、それとも…」
友人「…まさか…し、信じられない」
頭を抱える友人。
見かねたスタッフの数人が立ち上がった。
スタッフD「私たちが直接アクセスし、原因を調査してきます!」
スタッフE「もう△△は頼れません!急ぎましょう!」
友人は、頭を抱えたまま動かない。
スタッフ数名は、管理室のコンピュータの前に立ち、なにやら操作をすると光になって消えた。
友人「…何故だ…」
自分の力を信じてきた友人が、初めて絶望した瞬間だった。

【ニコニコ動画の中の世界】
結構進んできた。動画がたくさん映っていた背景も、だんだん暗くなってきた。
少女「…ちょっと止まってください」
少女はそういって立ち止まる。
主人公と少女の目の前が光り、その中から人間が二人現れた。
男A「見つけたぞ!」
男B「△△と不審な男を発見しました!応援を…」
男たちは銃を構えていた。
主人公「な、なんだ、ありゃあ」
少女は大きく飛び上がり、それを避け、男たちの背後に回った。
少女「…すいません、先を急いでいるんですよ」
男の耳元で囁いた直後、少女の腕が猛烈なスピードで動いた。
男A「う・・・ああ・・・」
二人ともその場に倒れ、光になって消えた。
主人公「お、おい、だ、大丈夫なのか」
少女「いえ、私は大丈夫です。ご心配なさらず」
主人公「いやいやいや!そうじゃなくて!さっきのあいつらは一体?」
少女「…ハッカーでしょう。どちらにしても報告に無い侵入者です。問題はありません」

【管理室】
スタッフA「DとEの消息が途絶えました…」
スタッフB「□□さん、どうしますか?これはマズいのでは…」
友人「…俺が行く。行って確かめてくる」
スタッフA「ちょ、□□さんが行って、もしも消息が途絶えるような事態になったら!」
友人「△△が連絡をよこさないってことは・・・裏切られてる可能性がある。△△を管理に取り入れることを提案したのは俺だ。俺が確かめてくる」
スタッフB「しかし!△△が裏切って破壊工作を行っているならあなたがどんなプロテクトをかけてても・・・」
友人「対峙すればまず消されるだろうな。…A、メンテナンス状態を解除しろ。『残ってる動画』にニコニコ動画の中身の映像を映せるようにしてある」
スタッフA「アレをやるんですか?」
友人「ま、非常事態になったらな・・・じゃあ、行ってくるわ」
友人は先ほどのスタッフのように光になって消えた。

【ニコニコ動画の世界】
結構進んできた。
主人公(会話が無い…重い!重すぎる!よし、ここはいっそ俺から切り出すべきだ!)
主人公「しっかし凄いなあ・・・ここ。誰が作ったんだろう」
少女「スタッフです」
主人公「…で、ですよねー。って、△△も、プログラムなんだよな…」
少女「はい。そうです。ここに居る自立した管理プログラムは私だけです」
主人公「いくらプログラムといっても、こんな広いニコニコ動画の世界を一人で管理するなんて、大変じゃない?」
少女「…別に、大変ではありません。私は基本的に自律的に行動していますが、疲労を感じる機能はありません」
主人公「そか。でもニコニコ動画の管理って、結構楽しそうだなぁ」
少女「…何故、楽しそうだと?」
主人公「いや、俺結構ニコニコ利用してるからさ。暇なときとか、見てると楽しいし。ここって、本当なら背景に動画も流れてるんだろ?だから楽しいかなー…って」
少女「プログラムに、楽しむことは必要ありませんから」
少女は無表情のままだ。
主人公はため息をついて、頭をかいた。
主人公「みんながニコニコできるから、ニコニコ動画、なんだからさ…」
そう言った瞬間、少女は主人公の方を向いた。
主人公「ん?ど、どうした…?」
少女「いえ」
少女は主人公をしばらく見つめて、また前を向き、歩き始めた。
主人公「・・・あれ?あの顔・・・どこかで見たような」

しばらく進むと、大きな扉が現れた。
少女が扉に手をつけ、なにやら唱えるとドアは開いた。
少女「本来はあなたは入れないのですが・・・逃げられると困るので」
主人公「わかったわかった(少しは信用してほしいよな)」
いかにも、中枢である。それは大きな柱のようで、表面には光が走っていた。
少女「なんとか間に合ったようですね。損傷も見られない…」
そう言った瞬間、主人公たちの背後に電撃が走った。
光の中から出てきたのは、友人だった。
友人「…本当に、お前だったんだな、△△!」
主人公「な!?□□(友人の名前)!?なんでお前がここに!」
友人「それはこっちのセリフだ○○(主人公の名前)!でも今はお前と喋ってる暇はねぇんだよ!おい△△!よくもお前やってくれたな!」
少女「□□さん、何のことですか?私は異常を修復する為に」
友人「バッくれても無駄だ、俺の目は欺けねえぞ!」
少女「あなたの目なら簡単に欺けますよ。だからあの攻撃も効かなかったんじゃないですか。プロテクトをかける暇なんていくらでもありましたからね」
少女は無表情だった。
友人は歯軋りをして、叫んだ。
友人「何故だ!?何故・・・お前はニコニコ動画を潰そうとしているんだっ!!!(ここ強調)」
主人公「えっ!?」
驚く主人公。
友人は少女を睨みつけるが、少女は睨む友人を無表情で眺めている。
少女「理由は簡単です。ニコニコ動画はこの世に必要ない。そう判断したからです。ニコニコ動画は多くの人間をダメにした。数々の荒らし、それに対する反論のコメント…見苦しい争い。ここを管理していて、私はここに絶望しました。消しても消しても現れる荒らし。なんなら、もうこんなサイト、消してしまった方が良い…」
主人公「ということは・・・ニコニコを潰そうとしていたのはハッカーなどじゃなくて・・・

友人「そうだ!コイツだ!この生意気な野郎がニコニコ動画を潰そうとしたんだ!」
主人公「ちょ、ちょっと待てよ。じゃあ途中で会った男は誰だったんだ?」
友人「異変の原因を確かめるためアクセスしてきたスタッフだ!あいつらは今精神をやられて重体だ」
少女「あなたの指示がありながら、無謀でしたね。…じゃあ、貴方も彼らと同じ目にあってもらいましょうか?」
友人「!!」
少女「□□さん。あなたが私を止めるのは絶対に不可能です。あなたが、私を作ったんですから…それくらいわかってますよね?」
主人公は友人の顔を見た。
友人「…まさかあそこまで強力なプロテクトがかかってるとは・・・完全に油断していたよ」
少女「すみませんね。結果的には、生みの親にこのようなことをする事になってしまって。それでは…さようなら」
少女が友人に指を向ける。指は電気のようなものを纏っていた。
主人公「ま、待ってくれ!」
少女「なんですか?」
主人公「・・・ニコニコは・・・確かに荒れてることもあるかもしれない。でも!俺はニコニコを潰したくない!俺は・・・ニコニコに救われた!勉強で忙しかったときも、バイトで疲れていたときも、ニコニコを見て楽しむことで、また頑張るできたんだ!ニコニコが無かったら俺は、ニコニコすること・・・笑うことも満足にできなくなってたかもしれない!だから頼む!ニコニコを消すなんてことは・・・やめてくれ・・・!」
少女「○○さん。ここまでわざわざご同行していただいておいてなんですが、それは無理です。しかも、それはあなた個人の意見でしょう?ニコニコ動画が消えたほうがいいと思っている人は多く居ます。一種の、社会問題にもなりかねないと言っている人も居るらしいじゃないですか?」
主人公「ニコニコを見てる他の人も、俺と同じことを思っている人が多いはずだ!頼む…」
少女「そんな証拠はありませんよね?」
主人公「くっ・・・で、でも」
主人公が言い返そうとすると、空から声が聞こえてきた。
スタッフA「□□さん、準備できました!今から流します!」
友人「!・・・間に合ったか!ふふん、△△よ、あるぜ。証拠ならな」
友人がそう言うと、空中に何か言葉のようなものが流れ始めた。
様々な色の文だ。

「がんばれ!」
「ニコニコは俺たちが守るんだ!」
「閉鎖なんてしないでくれ」
「そこの奴の言うとおりだ、俺たちには必要なんだよ・・・」
「俺たちは屈しないぞぉぉぉぉ」
「消されてたまるか!」
「俺たちも協力するからな!」
「頼む、消さないでくれ…!」
「もし消えたらこれからの暇つぶし、どうすりゃいいんだよ!?」

主人公「これは・・・コメントか」
友人「今この様子は全部公開されている。みんな俺たちに対するコメントだ」
少女「……」

「確かに荒らしはいるよ。でも俺たちは違う」
「純粋にニコニコしてる奴もいるんだぞ!」
「荒らしなんて、スルー汁!」

コメントが急速に増えていき、流れていく。
少女「…○○さん」
主人公「な、なんだ?」
少女「試させてください」
少女の手の中に光の玉ができた。
少女「これは今までのこのサイトの負のコメントのエネルギーの塊です。これを貴方たちのコメントで防げれば…私はここを消すことをあきらめます」
光の玉は上へ飛び、大きなビームのようになって中枢につっこんでいく。
友人「ま、まずいぞ!あんなの当たったらどうしようもない!」
主人公「…おい、今見てるお前ら!弾幕用意OKか!?」

「おk」
「いつでもいけるぜ」
「任せろ!」

主人公「よし・・・いっけええええええええ!!!!!!!!!

「いっけえええええええええええええ」
「ニコニコよ永遠に!」
「おおおおおおおおおおおおおおおおお」
「あああああああああああああああああ」
「負けるかってんだよおおおおおおおおおおおお」
「ニッコニコにしてやんよ!!!!!!!!!」
「これでもくらええええええええええええ」
「弾幕薄いよ!何やってんの!!」
「自重なんていらない!撃ちまくれえええええ!!!!」
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」

ビームのようなものと、コメント弾幕が激しくぶつかりあった。

スタッフA「俺たちも加勢だ!」
スタッフB「スタッフも自重なんかしねえぞ!」

コメントはどんどん増えていき、ビームをぶち破った。
ビームは、記号や文字に変わって、四散し、消えた。

友人「やったか!?」

少女「…私の負けですね。しかし何故でしょうね。不思議な感じがします。嬉しい?というのでしょうか。私も…笑えるんでしょうかね」
主人公「人を自分の力でニコニコさせられる・・・喜ばせる事ができるなら、ニコニコすることもできるはずだ。違うか?君は、ここを守っていた。そのことで、みんなニコニコできたんじゃないか?」

「そうだな」
「うむ、俺もそこの奴と同意見だな」
「というか結構この騒ぎでもニコニコして楽しめたしなw」
「↑不謹慎自重ww」

少女「…そうかも…しれませんね」
急に主人公がふらつく。
主人公の視点。だんだんとぼやけていく。
友人「おい、○○!大丈夫か!?」
少女「彼はもともとここには入れないはずの人間です。必要がなくなれば、元の世界に戻されるようになっていたんでしょう」
主人公(なるほどね…)

少女「…○○さん。…なんというか、ありがとうございました」

少女は笑っていた。
彼女は、そう。ニコニコと笑っていた。

【主人公の部屋】
気がついたら、PCの前に座っていた。
ね、寝ていたのか?
結局何故俺があんなところに行ってしまったかのかはわからない。
時計は夜中2時。
体中がだるい・・・早く寝なければ。
床には、友人に送った絵のラフ画が落ちていた。
それを拾い上げる主人公。
描いてある少女の顔は、△△に似ているような気がした。