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良譜面の定義
良譜面とはなんでしょうか。プレイしていて楽しい譜面?曲に合ってる譜面?美しいと思える譜面?人によってはいろいろ意見が出ると思います。そのために「万人受けする良譜面」というのを作るのはとても難しい。正直な話、そんな譜面を作るには才能が関わってくるかもしれません。でも、「多くの人が良譜面と思う譜面」を作ることは経験だけでできると思います。
みんながこれは良譜面だ!と言っている譜面を自分なりに分析してみてください。普通譜面から良譜面にするためのテクニックがおのずとわかってくるのではないでしょうか。ただ、そのような技術は無数にあると思うので、新しい良譜面を見つけるたびに分析してください。そもそも良譜面になる最適な音符配置というのは当たり前ですが決まっておらず、少なからず譜面ジャーの個性が出てきます。自分の個性を自覚した上で、世間で良譜面と言われる譜面を分析・研究して得た知識・感覚を適宜活用していけば、「多くの人が良譜面と思う譜面」に近づくと思います。
譜面を作るおおまかな流れ
自己流の譜面作成の流れを紹介します。
①当たり前ですがまずは曲を決めます。しかし、良譜面を作る中で選曲も重要です。下に良譜面を作りやすい曲の大雑把な分野と理由をまとめておくので参考にしてみてください。
分野 | 作りやすさ | 理由 |
ボーカル入り | ★☆☆ | メロディ・ドラム・ボーカルの3つの音を適材適所に拾っていかねばならず、十分な経験が必要となる |
声入り(ボーカルというほどではない) | ★★☆ | 特徴的な声が入っている場合が多いので逆にうまく音符を配置できればアクセントにできる |
インスト曲 | ★★★ | 安全 |
②まずしっかりと曲を聴いてください。そして、聴いている中でだいたいの譜面構成を考えてみてください。ここはメロディが控えめだから音符少なめだな、ここはドラムが印象的だからドラムに合わせよう、などなど。いきなり何も考えずに作りはじめると、たいていの場合後から見て譜面に違和感を感じます。
③実際に音符を置いていきます。ここでのポイントですが、曲のスピードを遅くして編集するほうが良いです。曲を遅くしないとしっかり音取りできないことがとても多いです(ホントは24分を置くべきなのに気づかず16分を置いたり、など)。configファイルのplayspeedを0.7~0.8倍速くらいでやるとだいたいの音はきちんと拾えます。それでも拾えなかったら0.3~0.5倍速くらいにしましょう(その場合たいてい32分とかですが)。
④譜面を添削していきます。譜面に美しさを持たせるために余分なところを削ったり、付け足したりしていきます。あわよくばコンボ調整もします。
主なテクニック
上で良譜面にするための技術は無数にあると言いましたが、ここでは自分がよく使う技術をいろいろ紹介します。
ABC繰り返し配置
主に曲の道中でよく使われます。例えば、次のような配置をどう思うでしょうか
1020112010201120,
1020112010201120,
1020112010201120,
1020112010201120,
ほとんどの人が思うはずです。なんてつまらない配置だろうか、と。3小節以上に渡る繰り返し配置はなるべくやめましょう。プレイする人も飽きます。メロディやドラムにもよりますが、「ABAB」や「ABAC」が繰り返し配置の中で一番使いやすく、良譜面にしやすいです。道中が長く同じようなメロディが続けば、「ABACADAEABACAFAG」なんて配置もありだったりします。
もう一度言いますが、長きにわたる同じ配置はやめましょう。
縁の肉付け
貴様や鳩、ださまなどで使われている手法です。自然に音を取っているときもこの手法をしばしば使うときは出てきますが、特にメロディが分からず、なんの音を取れば良いか分からないときに効果絶大です。具体的には、キックに合わせて面を配置し、そこに縁を後付けしていきます。キックというのは曲に合わせて入れられているので、たいていの場合うまくいきます。ただ、縁の肉付けにも注意はいります。極端な話、面と面の間全部に縁を詰め込むとかはナンセンスですね。ちゃんと盛り上がり具合、密度を考えましょう。