読み
れーヴぁていん
意味
北欧神話のレーヴァテイン
魔神ロキがニヴルヘイムの門でルーンを唱えながら鍛えたとされる武器。北欧神話をまとめたエッダ詩(古エッダ)の一つ「フィヨルスヴィズの歌」に登場する。
レーヴァテインは、ロキがニヴルヘイムの門で、ルーンを唱えながら鍛えたとされる。
巨人族スルトの妻シンモラが持つレーギャルンと呼ばれる鉄の大箱(Lægjarn's chest)に収められ、9つの丈夫な錠で守られている。(この部分については、「レーギャルンの箱に9つの鍵が付いている」「レーギャルンの箱にたどり着くまでに9つの守りがある」など、複数の解釈がある)
レーヴァテインは、世界樹ユグドラシルの最も高い枝に留まっている雄鶏ヴィゾフニル*1を、唯一倒せる武器。
しかし、レーヴァテインを手に入れるためには、ヴィゾフニルの尾羽が必要だという。
レーヴァテインのつづりは「Lævateinn」。*2*3
「Læva-」は「破滅,災厄,傷つけるもの」の意味。「-teinn」は「枝、杖」の意味がある。
直訳すると「破滅の魔杖」「災厄の魔杖」。
レーヴァテインを記述する古ノルド語(ケニング)は比喩表現や婉曲表現が多く、「~の杖」で「剣」を意味する用法があるため、レーヴァテインは剣と解釈されることが多い。
日本では多くの場合、レーヴァテインは「炎の魔剣」と扱われ、絶大な威力を持つとされる。
レーヴァテインが「炎の魔剣」と扱われるのは、北欧神話の終末の日であるラグナロク(神々の黄昏)でスルトが振るい、世界を焼き尽くした炎の魔剣と同じものだとする解釈から。スルトは火の巨人であり、手にする剣は太陽よりも眩しく輝く炎の大剣とされている。
しかし、スルトとレーヴァテインに直接の関係はない。原著でもレーヴァテインが炎と関係しているような記述は見つかっていない。
スルトの妻であるシンモラがレーヴァテインを収める鉄箱を守っていることから、スルトが振るった剣がレーヴァテインだと連想されるようになったようである。
禁忌「レーヴァテイン」
東方紅魔郷のExtraで、フランドールが使う2つ目のスペルカード。
巨大な紅い大剣で画面をなぎ払う。紅魔郷に絡んで“紅い剣”ということで選ばれた。
完全固定の弾幕なので、パターンがわかってしまえば安定してクリアできる。
見た目のインパクトが大きいため、二次作品にもたびたび登場する人気スペカ。
フランドールが持つレーヴァテイン
フランドールは先端が大きなハート型をした、ねじれた杖を持っている。*4
レーヴァテインの意味が「破滅の魔杖」ということから、フランが持つねじれた杖がレーヴァテインだと解釈されることが多い。
二次作品では、スペルカード禁忌「レーヴァテイン」を、「持っている杖で攻撃するもの」とするものと、「杖とは別に魔力で作り上げた炎の剣」とするものがある。
英魂武器 レーヴァテイン
黒魔道士専用の両手棍。「バルラーンの秘宝」「アトルガンの秘宝」と呼ばれる武器のうちの1つ。
北方の民の伝承に登場する世界樹ユグドラシル。その中に一本だけ
生えている、葉脈だけの葉をつける「災厄の枝」を折り取った巨人が、
その枝からドゥエルグに作らせたと伝えられる長杖。
2008/5/2にFF11公式サイトのトピックスに掲載された、「バルラーンの秘宝」にあった武器の1つ。2008/6/10に実装された。
ミシックウェポン(英魂武器)の4つの連続クエスト*5の3番目、「英魂と鎮魂」をオファーすることで手に入る。オファーには、花鳥風月NMの4段階目をすべて倒して手に入る3種類の戦利品が必要。*6
なお、レーヴァテインを手に入れるには、ミシックウェポンクエストの1番目「盗まれた皇宮の宝」で、アブクーバに魔道士の杖をトレードしておく必要がある。*7
手に入れたばかりのレーヴァテインは、たいした性能を持っていない。
Rare Ex
D62 隔402
Lv75~ 黒
レーヴァテインを手に入れて、最後のミシックウェポンクエスト「アトルガンの秘宝」をクリアすると、本来の性能を発揮するようになる。
Rare Ex
D62 隔402 精霊の印効果アップ
命中+30 魔法命中率+10 魔法攻撃力アップ+20
ヴィゾフニル
アフターマス:魔法命中率+/魔攻+/時々2回攻撃
Lv75~ 黒
レーヴァテインで始めて追加された「精霊の印効果アップ」の効果や、アフターマス(固有WSを撃った後に発動する)の効果は不明。
参考までに、海外のFF11イベントで、白魔のミシックウェポン、ヤグルシュの効果が公開されたが、ヤグルシュが持つ「女神の慈悲性能アップ」は、「女神の印を使用しなくても常時女神の慈悲が発動」という非常に強力なものだった。
非常に強力な武器ではあるが、あまりに高すぎる難度*8のため、入手できたプレイヤーはいない。