これまでの進行

Last-modified: 2015-05-26 (火) 21:05:39

オマエラサーガOP2ch

http://ncode.syosetu.com/n4311cc/

 レムール山脈の雄大な姿を望む四方の大地に、五つの大国が存在していた。

その大地より遥か北に都を構える強国ヴィクトリア帝国の侵攻により、国々は大戦に巻き込まれ混乱を極めた。
だが、その脅威を互いの連携により退けた各国は、不可侵条約を結び、長きに渡り平和を保っていた。
しかし、その平和を再び乱す新興国マグス帝国が戦火の狼煙を上げた。

その帝国の進軍は何の前触れも無く始まった。
 人外の者の力を纏ったその軍団の侵攻は凄まじく、最南端に位置していた大国、ヨハンス王国を一夜にして攻め滅ぼしてしまう。
 マグス軍は尚も北上を続け、魔法大国レムラントさえ攻め滅す。

最後まで抵抗を試みたレムラントだったが、裏切り者の密告により最後の望みだった抵抗軍も壊滅してしまう。

 マグス軍により完全に占領されてしまった国から脱出した抵抗軍の生き残りはレムール山脈を越え、ウィンティス王国を目指す。
 だが、その山脈を越えようとしている者が他にもいた。
 真っ先にマグス軍によって滅ぼされたヨハンス王国の戦士だった。
  彼はヨハンス王国のみならず、周辺の国々にさえその名を知られる剣王シモン・レイスだった。
   シモンはかつての師であり、ヨハンス王国が誇る最強の騎士の集団、聖王騎士団の元副隊長の呼びかけにより、ウィンティス王国の外れのサウル村を目指していた。
  だが、山脈を超えた峠において、マグス皇帝の命令を受けた追撃者と遭遇する。
 互いの首を賭けて剣を交えている最中、レムラントからの亡命者の一団の援護を受け難を逃れた。
 シモンはかつての剣王の名を伏せ、ルースと名乗り彼らと行動を共にする。
 目的地であるサウル村において、マグス軍の脅威に立ち向かうべく活動するウィンティス王国の遊撃隊の隊長セイクの配下に下り、反撃の狼煙を上げた。
 マグス軍の追撃隊の先鋒だった闇闘士アーク・ディーが遊撃隊に加わり、共同戦線を張る事により、死霊使いヘラと、シノビ服部半蔵の奇襲を退けた。

だが、人成らざる軍隊は既に目前まで迫って来ていた。

 ウィンティス王国から竜騎士テルモト率いる重装騎士団と兵士を迎え、

峠において、魔人達との戦いの火蓋が切って落とされる。

 死霊使いヘラの術に対抗すべく、ノーランドの司教アルベールが加わり、剣と魔力が鬩ぎ合う。
多数の死者、負傷者を出しながらもマグス軍の追撃隊を退ける事に成功した。何の為の戦いだったのか?
 その虚しさを抱えたまま、負傷者をサウル村に残し、最終決戦の場所となるであろうイルーダ王国に終結した連合軍に合流すべく、アルベール司教の護衛を兼ねて、ノーランド王国へと足を踏み入れる。
ノーランド王国。それはセイク遊撃隊の志村の第二の故郷でもあった。
 シモンの所属していたヨハンス王国の聖王騎士団と並び称された、白竜騎士団の国であり、志村はその騎士団において天才と呼ばれた男だったのだ。
 この国はヴィクトリア帝国襲来を乗り越えて以降、平和そのものだった。その平和は商人に権力を与え、ついには白竜騎士団を解散まで追い込んでいた。その張本人であるカッシート家は、最高権力者であるはずの国王まで、その意図のままに操る程になっていた。
 国から追いやった者と、追いやられた者。その両者が城の中心で互いのその力を示そうとしていた。
    国を追われた天才剣士と、国の権力を握る貴族は、余りにも安易な理由にも関わらず、互いの首を獲る為に剣を交える。そこへ、白い魔法使いの一団が乱入する。
  無意味な戦いは終わりを告げ、セイク遊撃隊はイルーダを目指す。