※ステータスはLV100、好感度愛時点のもの
レア | SR |
艦種 | 駆逐 |
陣営 | 重桜 |
建造 | 00:23:00 |
CV | M・A・O |
絵師 | Alisa |
耐久 | 290→1499 |
軽装甲 | |
装填 | 78→165 |
火力 | 12→56 |
雷装 | 98→462 |
回避 | 71→185 |
対空 | 27→126 |
航空 | 0→0 |
消費 | 3→9 |
対潜 | 48→175 |
スキル | |
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特型ネームシップ! | 出撃中、所属艦隊の特型駆逐艦の火力・回避が15.0%(30.0%)、雷装が4.0%(10.0%)アップする |
全弾発射-吹雪型I | 自身の主砲で15回(IIで10回)攻撃する度に、全弾発射-吹雪型Iを行う |
その存在は世界に震撼をもたらし、駆逐艦、あるいは巡洋艦にまでその存在意義を問うことになった「駆逐艦におけるドレットノート」とも言える特型駆逐艦。そのネームシップこそ吹雪である。
事の発端はワシントン海軍軍縮条約であり、その条約下で特に強力な大型艦の建造、保有を制限された日本が補助艦艇を充実させようとして開発を開始。その目標は「(当時駆逐艦としては十分に高性能であった)睦月型の速力をそのままに武装をこれまで以上に充実せよ」という無茶なものだったが、出来上がったのは
・睦月型以上の速力
・睦月型に比べ1.5倍の主砲砲門と魚雷発射管
・そして何よりも凌波性の向上によりこれまでの駆逐艦では不可能だった外洋航海能力
を獲得した、まさしくそれまでの駆逐艦を過去にする次代の存在だった。「巡洋艦」という言葉が「洋」上を「巡」る「艦」であったわけだが、特型駆逐艦の出現によってその概念は打ち砕かれることになり、この影響は現代における海上戦力の在り方にまで及ぶ。
当然当時の列強からしても驚愕に値する存在であり、各国の艦艇開発に影響を与えたのは勿論のこと、後のロンドン海軍軍縮条約では駆逐艦の規制規定に複雑な、有り体に言えば特型駆逐艦のような大型駆逐艦を狙い撃ちにする条件が盛り込まれることになった。
まぁ一言で言えばとにかく衝撃的で画期的な駆逐艦だったということである。
艦Cこと『艦隊これくしょん』でも主人公格として扱われているのも納得できるだろう。
これだけ書くとさぞ海戦でも活躍したんやろなぁ……と思われるかもしれないが、実際の艦隊決戦ではそこまで大きな戦果を残しているわけではない、というのはアズールレーンの吹雪も言うとおりである。
とはいえ実際は短い期間だが様々な作戦に従事しており、単艦での航海中に発見した敵艦に単独攻撃を試みたり、輸送任務への従事、陸上基地への艦砲射撃の参加と精力的に活躍し続けている。ちなみに沈没時の艦齢は既に13。むしろ十分過ぎるほどよく戦ったと言えるだろう。青葉ァ!
まぁ重武装や速力を求めた結果トップヘビーや艦の耐久力面の脆弱性を招き、これが行き過ぎた結果妹に当たる特型駆逐艦達に悲劇が訪れることになるのだが……
さて、そんな吹雪だが一見したステータスは平均的な重桜駆逐艦のそれ。
ただし実は魚雷補正が160%と高く、そのためスキルを加味しない雷撃の威力ではなんと夕立を上回り全艦中5本の指に入る。
特筆すべきはスキル「特型ネームシップ!」。
スキル欄の説明にある通り特型駆逐艦を強化するスキルであり、特に駆逐艦として常時回避30%の恩恵は非常に大きい。一方で火力30%はバフとしては一流なのだが、生憎重桜艦は元の火力が低く、何より主砲補正が他の陣営に比べ異様なまでに低いので活かしづらいのが残念なところ。雷装も10%上がるのは嬉しいが、バフとしては弱めの部類。ただし重桜駆逐艦の雷装値は他の陣営を大きく突き放すため、実数値としての強化はそこそこである。
ちなみに特型駆逐艦は史実に全部で24隻存在し、そのうち現在実装されているのは吹雪、綾波、暁、雷、電の5隻のみと残念ながらあまり範囲が広いとは言えない。当然だがスキルは自分自身にも乗る。
しかしこのうち綾波は吹雪実装と同時に改造が実装された結果全艦中最強の雷装艦と言っても差し支えないほどの性能を獲得したため、彼女を強力に支援できるのが今のところの強みだろうか。他の特型の実装が待たれるところである。