■RL名
SONE
■シナリオデータ
プレイ人数:4人
プレイ時間:4時間
初心者対応:特殊な内容であるため、不可
■アクトトレーラー
フォーミュラ・ニューロ!
それは電脳世紀のモーターレーシングの最高峰。
最新技術の粋を尽くしたニューロマシン。
それを駆る最速のドライバーたち。
チーム予算は小国の国家予算に匹敵。
マシン開発競争は戦争さながら。
世界中の人々を熱狂させる究極のエンターテイメントだ。
夢、野心、矜持、欲望――
さまざまな想いがサーキットに渦巻く。
舞台はシーズン最終戦、トーキョーN◎VAグランプリ。
いま、運命のスタートシグナルが点灯する。
トーキョーN◎VA THE AXLERATION
『フォーミュラ・ニューロGP(グランプリ)』
Ladies And Gentlemen, Start Your Engines!
(紳士淑女諸君、エンジンを始動せよ!)
■ハンドアウト
各キャストには、以下の設定が推奨・追加される。
『①カゼ』:Fニューロドライバー
『②クロガネ』:最新型ニューロマシン
『③タタラ』:エンジニア
『④エグゼク』:チーム代表
▼『①カゼ』用ハンドアウト
コネ:シスター・クミコ 推奨スート:クラブ
キミはFニューロに参戦するカゼだ。だが最終戦トーキョーN◎VAグランプリを前に、キミはチームを解雇され、なじみのシスター・クミコのいる教会孤児院に転がり込んだ。そこでキミは、孤児たちに大口を叩いて約束してしまった。「王者レオ・シューメイカーを倒し、N◎VAグランプリで優勝する」と。それはキミ自身信じていない、最初から無理な約束のはずだった。『④エグゼク』のチームから声がかかるまでは。
【PS:トーキョーN◎VAグランプリで優勝する】
▼『②クロガネ』用ハンドアウト
コネ:『①カゼ』 推奨スート:任意
キミはFニューロを戦うために創られたニューロマシンだ。キミの存在理由はただひとつ。他のどのマシンよりも速く駆け抜け、レースに勝利することだ。それにはドライバーが、キミをうまく走らせる必要がある。だが、誰もキミを乗りこなせない(キミに言わせれば、そいつの技量が足りないのだが) 新たなドライバーとして呼ばれた『①カゼ』は、キミを乗りこなせるだろうか?
【PS:存在理由を証明する】
※作成時に〈フォルム:ヴィークル〉を選択し、〈協調開始〉を取得すること。また”本体”として「ニューロマシン」(別項)を取得する。
▼『③タタラ』用ハンドアウト
コネ:”深紅の皇帝”レオ・シューメイカー 推奨スート:スペード
Fニューロに絶対王者として君臨するレオ・シューメイカーは、キミのかつての盟友だ。彼はキミを見捨てて、強豪チームを選んだ。いつか彼を見返すようなマシンを作ってみせる――それがキミの目標になった。そして今、その夢を叶えるかもしれないマシン、『②クロガネ』を開発中だ。だが状況は変わった。『②クロガネ』を未完成のまま、実戦に投入しなければならなくなったのだ!
【PS:シューメイカーに勝つマシンを作る】
▼『④エグゼク』用ハンドアウト
コネ:千早雅之 推奨スート:ダイヤ
キミはFニューロに参戦するチームの代表だ。今シーズン、チームの成績は低迷。スポンサーも離れ、チームは資金難に陥っていた。最後に残ったメインスポンサーの千早も、最終戦トーキョーN◎VAグランプリで優勝できなければ撤退するという。そうなればチームは解散、キミもスタッフも露頭に迷うだろう。キミは切り札として、来シーズン用に開発していたニューマシン『②クロガネ』の早期投入を決断した。
【PS:チームを存続させる】
■キャスト作成
●作成レギュレーション
・消費経験点:50~100点
手持ちの経験点がない場合、このアクトのみの追加50点を消費してキャストを作成する。
・使用サプリメント:公式刊行物であれば制限しない。
●クイックスタート
本シナリオにクイックスタートはない。コンストラクションでキャストを作成すること。
●カット進行について
本アクトのカット進行は、すべてレースをテーマとしたフォーカス判定で行なわれる。そのため、特殊なアクトルールを設ける。詳細はアンダーワーク時に提示する。
●必要な神業
推奨スタイルの神業(《脱出》《万能道具》《タイムリー》《買収》)が揃っていれば、シナリオの進行が滞ることはない。いわゆる「必要防御系神業」数は”0”だ。もし防御にしか使えない神業(《難攻不落》など)がある場合、神業変更技能を取得するとよい。
●主に使用する技能
本シナリオの情報収集で主に使用する技能は〈社会:企業、テクノロジー〉などだ。加えて、リサーチ中の判定やFS判定などで使用機会のある技能を上げる。
『①カゼ』:〈操縦:地上車両〉
『②クロガネ』:〈電脳〉
『③タタラ』:〈製作:ヴィークル〉
『④エグゼク』:〈交渉〉〈信用〉
■キャスト間コネクション
以下の順番で取得すること。
『①カゼ』→『②クロガネ』→『③タタラ』→『④エグゼク』→『①カゼ』
■追加アウトフィット:地上車両
各社
ニューロマシン
購:解説参照/解説参照 隠:-/0
攻:I+6 SF:2(0※)
制:2 乗員:1
防(S/P/I):2/2/4
ス:2 電制:21
解説:Fニューロ用に開発された、ニューロリンクシステム搭載のレースマシン。
マイナーアクションで使用することで、そのメインプロセスの間、SF+1する。なお未完成状態の場合、SFはカッコ内の数字となる。カゼ、クロガネ専用。
※〈改造〉などのアウトフィットを強化する技能の目標値は20とする。
■アクト設定:Fニューロ
長いので、めんどくさい場合は読み飛ばしてください。
●世界転戦
ニューロエイジのモーターレーシングの最高峰、フォーミュラ・ニューロ世界選手権。ドライバーがそのテクニックを、メガ・コーポ各社のワークスチームが技術力を競い合う、究極のスポーツだ。世界各国を1年をかけて転戦し、総合成績1位のワールドチャンピオンとなったドライバーとチームには、最高の名誉が与えられる。
Fニューロは世界各国の主要メガプレックスをめぐり、全10戦前後のレースで争われる。Fニューロのレースには、”開催国あるいはメガプレックス名+GP(Grand Prix=グランプリ)”という名称がつけられる。中でもB◎S◎サーキットで行なわれる最終戦トーキョーN◎VAグランプリは、最も注目度の高い、権威あるレースとされる。
●ニューロマシン
Fニューロの使用マシンは”ニューロマシン”と呼ばれる。マシンデザインの自由度が高く、同じカテゴリとは思えない多種多様な参戦車両が並ぶ。そんなニューロマシン最大の特徴は、ドライバーをアシストする”ニューロリンクシステム”にある。
ニューロリンクシステムは、ニューロマシンに搭載された自律思考可能な制御AIだ。このシステムがマシンの”操縦以外のすべて”を管理・制御することで、ドライバーに限界を超えた走りを実現させるのだ。 ドライバーとシステムの協調、人機一体の共闘が、Fニューロの真骨頂なのである。
●メガ・コーポの代理戦争
ニューロマシンの開発には、ヴィークルというハードウェアと、ニューロリンクシステムというソフトウェアの開発技術、その両者をシーズンを通じて高いレベルで維持し続けるための、多額の予算が欠かせない。必然的に、巨大資本であるメガ・コーポ各社のワークスチームでなければ、この選手権で勝つことは難しい。メガ・コーポ各社は、Fニューロを自社の技術力をアピールする格好の場ととらえており、ワークスチームを参戦させている。
特に強豪として知られる”スクーデリア・モンツァ”は、高級スポーツヴィークル専門メーカー”モンツァ”を母体とする常勝チームだ。またニューロリンクシステムという要素は、ヴィークル産業と無関係だったテラウェアの参戦を呼び込んだ。各社のマシン開発競争は、さながら戦争の様相を呈している。
一方で、厳しい予算で戦うプライベーター(独立系)チームは苦戦を強いられている。ニューロマシン導入以後、コストが飛躍的に増大。参戦を継続できず、古豪プライベーターが次々に撤退を余儀なくされている。
●スピードの戦士たち
ニューロマシンを手足のように乗りこなし、常識を越えた走りを実現するFニューロドライバー。彼らはみな、一筋縄では行かない曲者揃いだ。
その筆頭が、スクーデリア・モンツァの”真紅の皇帝”レオ・シューメイカーだ。王座に長年君臨し、名声と尊敬を集めているが、同時に彼ほど嫌われるドライバーもいない。反則スレスレの行為を繰り返し、クリーンなレースを好む人々からは悪役扱いを受けている。だが、それは勝利への飽くなき執念の結果であり、彼自身は最も純粋な競技者(コンペティター)だという評価も存在する。年齢的には全盛期を過ぎ、下り坂にあるシューメイカー。彼を王座から引き摺り下ろすドライバーが誰になるのか、人々の興味は尽きない。
■RLからの一言
「F1は文化。勝利は栄光。人生は華。夢は現実。
混沌がある。美学がある。政治がある。経済がある。科学がある。
ほんの少し、愛がある。
だから、ちょっぴり涙が出るのだ」――フジテレビ『F1グランプリ』1993年総集編より
そんなシナリオを目指しました。
どうも、SONEです。
RLはモータースポーツ大好きマンですが、プレイヤーは別にそうでなくても大丈夫です。
最高のアクトになるよう、自分の持てる力を注ぎました。
一緒に楽しみましょう!