水無月巡業 -新団体試験興業-

宮崎 1：クリスティーヌ香田
東女 正規軍
クリスティーヌ香田：

はいお前ら、整列っ!!

東女 正規軍
ラズベリー咲川：

はい？

クリスティーヌ香田：

いいからセイレェーツ！

ラズベリー咲川：

はいはい。

クリスティーヌ香田：

これより我々は、
ＦＷＷＷの
テスト巡業に
合流する！

まぁ、何で私たちが
ライバル団体の興行に
協力しなきゃいけない
のかって疑問はあるけれど。

世の中、
持ちつ持たれつだからね。
ここで恩を売っておくのも
悪くないってもんよ。

ラズベリー咲川：

テスト巡業って何？

クリスティーヌ香田：

何か、旗揚げに
手間取ってる
らしいのよ。

その間、
何もしないってわけには
いかないんでしょ？
だから、テスト巡業を
やろうって流れに
なったんだってさ。

で、会社同士で
どんな話し合いをしたか
わからないけど、
ウチからもゲストを
出すことになったと。
んで、その面子が……

そこの細身の花、咲川。
曲線美の花、私！

ラズベリー咲川：

…………

クリスティーヌ香田：

そして、アンタ！

まあ、アンタの実力は
ある程度は知っているけど？
ウチの代表として出る以上、
もう一回確認しておきたい
ワケよ。
わかるわよね？

ラズベリー咲川：

分かってるなら、
やらなくても……

クリスティーヌ香田：

しゃーらーっぷ！
やるったら、
やるのよ！

試合前
“犯罪芸術家”
クリスティーヌ香田：

どんとこんかーい！

勝利時

ごーかぁーっく！
アンタ、合格です！
キンコンカンコン、
コンコンカンコン、
キーン コーン カーン!!

うん。
共に行動するに、
申し分ない実力ね。

私、アンタ、そして咲川。
三輪の花でＦＷＷＷの
リングを彩ってあげよう
じゃない！
そう、
ジェットストリームフラワーで!!

リザルト

ジェットストリームフラワーで！

敗北時

あららぁ？ アンタ、弱くなったんじゃないのぉ？

宮崎 2：クリスティーヌ香田

明日には先方と合流ね。
最終調整しなきゃ……
ほらアンタ、
つきあいなさい。

ラズベリー咲川：

あ、香田ちゃんずるい。
昨日やったんだから、
彼女と今日やるのは
私でしょ？

クリスティーヌ香田：

しゃーらーっぷ！
しゃらっぷ！

咲川はフラワリングの連中と
やりゃいいでしょ！
こちとら、孤高の
ロンリーウルフなんだから。
スタイリッシュ言語で言えば
「ぼっち」！

ラズベリー咲川：

あれ、
香田ちゃんってぼ…… （註：原文のまま）
その……
ロンリーウルフだったの？

クリスティーヌ香田：

そこでぼっちの方を
使わないアンタに
ホレそうになるわっ！

まあ、私の美しさは
少々難解だからね。
芸術はいつの世も万人に
理解されるわけでもないし？

だから、
スパーリングの機会は
こちとら貴重ってわけよ！

試合前
“犯罪芸術家”
クリスティーヌ香田：

この一分一秒が黄金の時間っ！

試合後

ふはー……
いい汗かいたー！

ラズベリー咲川：

もー、スパー相手に
困ってるなら
言ってくれればいいのに。

クリスティーヌ香田：

なんじゃあ、
その上から目線！
持つ者の心のゆとりか！

さすが、
女帝直下は言うことが
違いますなあ！
アンタが相手してくれる
とでもいうのか!?

ラズベリー咲川：

いいよー。

クリスティーヌ香田：

へ？

ラズベリー咲川：

そんなことで困ってるなら、
いくらでも融通効かすよ？

むしろなんでもっと早く
言わないかなあ。

クリスティーヌ香田：

あー……
えーっと、まぢ？

ラズベリー咲川：

嫌なら無理には
誘わないけど？

クリスティーヌ香田：

…………あー。

じゃあ、
よろしくお願い……します。

ラズベリー咲川：

んじゃ、
今度一緒にやろーね。

リザルト

ぼっち卒業！

敗北時

強すぎるって……罪よね

博多 1：蓮根
ＦＷＷＷ 正規軍
プリーステス聖光院

いらっしゃいませ。
お待ちしていました。

すみません。
今回は
ライバル団体の方に
ご協力いただくことに
なりまして。

本当なら、
単独で旗揚げして
そちらに喧嘩を売る
予定だったのですが……

クリスティーヌ香田：

まあ、この業界
色々あるから
仕方ないわよ。

プリーステス聖光院：

ご理解いただき、
感謝の極みです。

（佇む蓮根と、彼女を見て動揺する咲川）

ラズベリー咲川：

…………ねぇ。

何か……
私の視界に
変なの
映ってるような？

プリーテス聖光院：

あ、
ウチのレスラーです。

クリスティーヌ香田：

あなたのトコ、
チャレンジャーね！

プリーステス聖光院：

リングネームは
蓮根。

クリスティーヌ香田：

まんま!?
ちょっとは
ひねりなさいよ!!

ＦＷＷＷ 正規軍
蓮根：

……………………

試合前
“哲学する食材”
蓮根：

・・・・・・・

勝利時

お手合わせ
ありがとうございました。

ラズベリー咲川：

あれ、喋った!?

蓮根：

喋りますよ？
蓮根ですから。

ラズベリー咲川：

いや、興行前は
無言だったような。

蓮根：

空気を読んだんです。
私は空気を読める
蓮根ですので。

プリーテス聖光院：

むしろ蓮根さん、
饒舌ですよ。

クリスティーヌ香田：

饒舌な蓮根ってのも、
どうなのよ。

リザルト

毎日、新聞も読みます

敗北時

・・・・・・・

博多 2：蓮根

本日はもう一本、
お願いします。

ラズベリー咲川：

それにしても……
思い切ったねー。
そのキャラ。

蓮根：

そうですか？

私はそんなに
冒険しているつもりは
ありませんが……
むしろ、アンパイを
狙ったという。
ほら、そちらにも
なめこさんが
いるじゃないですか。

なめこレスラーが
ウケる時代ならば、
蓮根も十分
ブレイク要素が
あると思うのです。
グッズコーナーの
一角を占めるくらいに。

ですから、
私のポジションは
ＦＷＷＷの
マスコットキャラクター
ですかね。
団体も様々な展開を
狙っているはずですよ。

クリスティーヌ香田：

……芸術の香りがするわ。

プリーステス聖光院：

すいません。
私、芸術には
疎くって……

試合前
“哲学する食材”
蓮根：

まずは抱きまくらからですかね

勝利時

私はここに
問題提起をしたいと
思います。

プリーステス聖光院：

何ですか？

蓮根：

私は蓮根として、
彼女と二戦
行いましたが……

このマスク……
戦いにくい……

プリーステス聖光院：

え？
今さら!?
今さらそこを問題に
するんですか？

蓮根：

確かに
今さらという
意見はあるかも
しれない。

しかし世の中、
「やってみなければ
 分からない」
という事もあると……

プリーステス聖光院：

いや分かるでしょう！
私なんか見た瞬間、
思いましたよ!?
「動きづらそうだなー」
って!!

蓮根：

返す言葉もない。

リザルト

しかし、贈る言葉ならあります

敗北時

人気、実力が揃えば怖いものはありません

奈良 1：プリーステス聖光院
ＦＷＷＷ 正規軍
岡部 いんこ：

はろはろー。
今日の対戦相手はあなた？
よろしくね♪

プリーステス聖光院：

あ、違いますよー。
あなたの対戦相手は
咲川さん。

岡部 いんこ：

ありゃ？

プリーステス聖光院：

こちらの方の対戦相手は私、
香田さんの相手が
蓮根さんです。
いんこさんが当たるのは
次の会場ですね。

岡部 いんこ：

そうなんだー。
よろしくね、
咲川さん♪

ラズベリー咲川：

よろしく～。

蓮根：

よろしくね♪

クリスティーヌ香田：

あんたが語尾に
「♪」
つけるとムカつくわ。

プリーステス聖光院：

と、いうわけで……
今日は久々に私が
お相手します。

「男子三日会わざれば
 刮目して見よ」
と言います。
いわんや聖職者ともなれば、
その成長はたけのこの里の
如し。

ここしばらくの特訓の成果を
お見せしましょう！

試合前
“ホーリーライト”
プリーステス聖光院：

さあ、行きますよっ！

勝利時

うう……
刮目させられたのは
私の方でした。
お強くなられて……

蓮根：

それ以前に、
たけのこの里は
成長しないね。
ただおいしいだけで。

プリーステス聖光院：

ついでに懺悔します。
実は私、
きのこの山派なのです。

蓮根：

今、あなたは
私の敵に
なりました。

ラズベリー咲川：

新たな火種が勃発のところ
申し訳ないんだけど……
一つ、質問いいかな？
ウチから移った人たちに
ついてなんだけど。

プリーステス聖光院：

……はい？

リザルト

口の中でチョコだけ溶かすのが、好きです

敗北時

どうですか！（どやっ）

奈良 2：プリーステス聖光院
ラズベリー咲川：

ちょっと質問が
あるんだけど……

プリーステス聖光院：

何です？
私で分かる範囲なら。

ラズベリー咲川：

いや、今回の巡業。
ナイトメアの人
たちはこないの
かなって……

プリーステス聖光院：

ああ。

それなら、
後半から合流しますよ。
皆さんとの試合も
組まれてます。

ただ……

ラズベリー咲川：

ただ？

プリーステス聖光院：

ちょっと、
党首の方が
調子を崩している
らしくって……

ラズベリー咲川：

それって……

蓮根：

次、聖光院の
試合ですよ。

プリーステス聖光院：

あ、はいはい。
それでは、
参りましょう。

試合前
“ホーリーライト”
プリーステス聖光院：

今度こそ、私の実力をお見せしますっ！

勝利時

け、結構粘れたんじゃ
ないですかね。
私……

蓮根：

まあ、
よくやった方
ですね。
山派にしては。

プリーステス聖光院：

その話を
引っ張りますか、
蓮根の分際で。

蓮根：

まあ、
それは冗談として……

気になりますか？
ナイトメアの
ことが。

ラズベリー咲川：

………………

リザルト

甘いもの……買ってきます……

敗北時

主に感謝！

大阪 1：岡部 いんこ

はろはろー。
今日こそ対戦だよねっ。
よろしく♪

クリスティーヌ香田：

しっかし、
ここの団体は
みんな派手ねぇ……

岡部 いんこ：

えへへへ。
いいでしょ
いいでしょ。

私、こないだまで
ドマイナーな団体で
やってたんだ。

もう、お金無くて
お金無くて……
衣装なんて、
スポーツショップで買った
ただの水着だったし……

一人暮らし出来るほどの
ギャラも出ないから
実家暮らし。

お母さんなんか
「一人前っていうのはね。
 自分で自分の生活
 支えられる人間のこと
 言うのよ」
ってずっとうるさいし～。

近所のスーパーでレジ打ちの
バイトしながらね……
「いつか、１人暮らし
 できるくらいのギャラ
 稼ぐんだ～」
って。

そしたらここ、
１人暮らしもできる
「準備金」とかいうの
くれたしっ！

ラズベリー咲川：

よ……
よかったね……
この団体に入れて。

岡部 いんこ：

うん、よかった！

試合前
“鳥類進化論”
岡部 いんこ：

さあ、飛ぶよーっ！

勝利時

ふへへ……
負けちゃった。

クリスティーヌ香田：

なによアンタ。
負けたのに
ニヤついちゃって。

岡部 いんこ：

だって～。

蓮根：

彼女は嬉しいのですよ。
華やかな衣装でリングに
上がれることが。
今は、ただそれだけで
嬉しいのです。

ラズベリー咲川：

それで、
私との試合でも
にやついてたんだ。

蓮根：

そりゃそうです。
それに、業界最大手の
花形レスラーと
試合できるのですから。

ラズベリー咲川：

…………

蓮根：

…………

ラズベリー咲川：

あなたはそのコス、
嬉しいの？

蓮根：

大歓喜ですよ。

役で言うなら
小四喜。
（立ち絵の咲川、苦笑い？）

リザルト

てへへへへ

敗北時

やった！ 勝てちゃったーっ♪

大阪 2：岡部 いんこ

試合～♪
試合～♪
今日も試合～♪
飛ぶよ～♪
舞うよ～♪
羽ばたくよ～♪

ラズベリー咲川：

ああ楽しそうだと、
相手する方も
嬉しくなるわね。

プリーステス聖光院：

そう言って
いただけると
救われます。

ＦＷＷＷ 正規軍
サクリファイ子：

試合が楽しいなど……

ＦＷＷＷ 正規軍
ナース小田藤：

いいじゃない。
ただ、痛い苦しいだけより
よっぽどマシよ？

クリスティーヌ香田：

うわ、
なにこいつら。

蓮根：

今日の
あなたたちの
対戦相手です。

サクリファイ子：

本日、香田選手の
相手を務める
サクリファイ子です。
よろしく。

ナース小田藤：

咲川さんの対戦相手、
ナース小田藤です。
よろしくー。

岡部 いんこ：

そろそろ試合だ、
楽しいな～♪

クリスティーヌ香田：

ねえ、咲川。

ラズベリー咲川：

な、なにかな
香田ちゃん。

（サクリファイ子、プリーステス聖光院、蓮根、ナース小田藤、四人勢揃いの図）

クリスティーヌ香田：

私たち、
プロレスの興行に
来たのよね？

ラズベリー咲川：

そ、そうだよ。
ちょっと自信
なくなってきたけど。

試合前
“鳥類進化論”
岡部 いんこ：

はーばたくよー♪

勝利時

対戦、
ありがとーございましたっ♪
あー、楽しかった。

プリーステス聖光院：

よかったですねー。
試合してもらえて。

岡部 いんこ：

うん、よかった♪

クリスティーヌ香田：

私、ちっと
思ったんだけどさー。

ラズベリー咲川：

なに？

クリスティーヌ香田：

鈴森の姐さんが
調子崩したのって、
ここのカラーのせい
なんじゃない？

ラズベリー咲川：

あー、それは
ちょっと思った。

蓮根：

実際、あるかも
しれませんね。
東女では、
正当派レスラーの中に （註：原文のまま）
ギミックレスラーが
混じる形だから、
存在を保てた。

しかし、この団体では
ギミックレスラーがメイン。
正当派は数えるほど  （註：原文のまま）
しかいない。
状況が逆転しています。

モンスター軍団の
トップとしては、
頭の痛い状況でしょう。

クリスティーヌ香田：

（なんでコイツが
 まとめてんの？）

リザルト

シャワー♪ シャワー♪

敗北時

ふー、飛んだ飛んだっ♪

京都 1：ナース小田藤

私の今日のお相手は
あなたですね。
よろしくお願いしますー。

サクリファイ子：

そして私の相手は
咲川選手。
よろしくお願いします。

ラズベリー咲川：

よろしく～。

蓮根：

よろしくね♪

クリスティーヌ香田：

私の相手、
またアンタか!!

ラズベリー咲川：

そういえば、いんこさんは
別団体からの移籍組だって
言っていたけど……

ナースさんと
サクリファイ
……子さんも
別団体から？

プリーステス聖光院：

ええ。
移籍組です。

ナース小田藤：

私とサクリファイ子ちゃんは
同じ団体にいたんですよ。
一応、ダブルエースって感じで
やってました。

まあ、その団体も半年前に
潰れちゃったんですけどね。

クリスティーヌ香田：

当時から
そのキャラだったり？

ナース小田藤：

そんなわけない
ですよー。
この団体からです。

でも、
完全なギミックじゃないんですよ？
前の時はレスラーだけじゃ
食べていけなくて、
歯科助手もやっていたから。

クリスティーヌ香田：

ほー。

ナース小田藤：

だから、
この団体では
ナースキャラでいけば
いいよって言われて。

クリスティーヌ香田：

ちなみに、
当時の収入は？

ナース小田藤：

歯科助手の方が
レスラー収入の
３倍くらい……

クリスティーヌ香田：

あー……

試合前
“白異の天使”
ナース小田藤：

痛かったら手を上げて下さいねー

勝利時

うーん、負けたけど……
結構、通じたかな？

サクリファイ子：

そちらもか
……私もだ。

ナース小田藤：

うん。
いけるよね。

確かに、
メジャー団体の選手は
流石の実力だけど……

サクリファイ子：

ああ。
私たちの力が、まったく
通用しないわけじゃない。
精進すれば、十分いける。

ラズベリー咲川：

…………

クリスティーヌ香田：

…………

リザルト

うん、悪くは……ない

敗北時

手を上げて下さいって言ったのに……

京都 2：ナース小田藤

それじゃ今日も、
はりきっていきましょうねー。

ラズベリー咲川：

あの、ちょっと
聞きたいことが
あるのだけど……

ナース小田藤：

何です？

ラズベリー咲川：

あなたたち、
私たちにも通用するって
言ってたけど。
メジャー……えっと、
ウチの選手とやりあったこと
ないの？

ナイトメアだって
ウチの出身なんだけど……

ナース小田藤：

うーん……

サクリファイ子：

ないですね。

プリーステス聖光院：

あー……正規軍と
ナイトメアの交流は、
現在あまりないのが
実情なんです。

岡部 いんこ：

もっとやり合いたい
んだけどねー。

ナース小田藤：

そのあたりは……
まあ、試合後に
お話ししましょうか。

試合前
“白異の天使”
ナース小田藤：

次の試合、いきますよー

勝利時

えーと、何でしたっけ？

ああ、そうそうナイトメア。
ウチは、私たちが正規軍で
ナイトメアがヒール軍になる
予定っていうのは
ご存じですよね？

そのあたり。上はどうも、
ガチに競い合わせたい
みたいなんですよねー。
だから、交流が少ないというか。

クリスティーヌ香田：

ガチって、試合で？

蓮根：

違います。

キャラクター性……
ですかね。
存在感勝負というか、
そういうので競わせたい
みたいです。

クリスティーヌ香田：

だから。
ヘタに馴れ合わせ
たくない？

プリーステス聖光院：

でしょうね。

ほら、以前おいでになったとき
私、言いましたでしょ？
私、ナイトメアの方々とほとんど
お話ししたことないって。

あれからも状況、
あまり変わってない
んですよ。

岡部 いんこ：

もっとお話し
したいよねー。
ヴァンプさん。
東女のスター♪

ラズベリー咲川：

なるほどねー。

クリスティーヌ香田：

こりゃ、
めんどくさいわ。

リザルト

今回戦えて、良かったです

敗北時

はい、次の方ー

滋賀 1：サクリファイ子

本日の対戦相手は、私です。
よろしくお願いします。

プリーステス聖光院：

そして、
咲川さんの
お相手は私が。

ラズベリー咲川：

はい、
よろしく～。

蓮根：

よろしくね♪

クリスティーヌ香田：

おうコラ！
天丼にもほどが
あるだろうが!!

プリーステス聖光院：

いや、香田さんと蓮根の試合、
妙にウケが良くって……
スイングしてるというか。

蓮根：

やはり、蓮根と
香田さんの
体型が似てる
からですかね？

クリスティーヌ香田：

真理を突くか貴様！
客受けしてるなら
仕方ないな畜生！

（サクリファイ子、一瞬蓮根と香田の掛け合いに目向けている？）

サクリファイ子：

………………………………

あなたは、
期待のホープと聞いた。

どのような技を放つか、
期待しています。
では、後ほどリングで……

ラズベリー咲川：

がんばってね。
彼女……受けだけなら、
ウチのトップより上手いかも。

試合前
“現代のアンドロメダ”
サクリファイ子：

さあ、来てください！

勝利時

流石です。

しかし、まだです……
まだまだ足りない！

ラズベリー咲川：

足りないって……
私の時も、
言ってたなー。

ナース小田藤：

あー、
彼女そういう
性質なんですよー。

ラズベリー咲川：

性質って……
そういえば、
同じ団体なんだっけ？

ナース小田藤：

ええ。
何て言うんでしょう……

彼女、
「艱難辛苦汝を玉にす」
……っていうんですか？
自ら苦難を望むタイプで……

前の団体でも、
私が攻めて、彼女が耐える
っていうのが基本の
スタイルになってました。

そこから、彼女はああいう
キャラになったんですねー。
だいたい私が勝ってましたけど、
倒しきったって実感を
得たことは……

リザルト

まだまだ……もっと……

敗北時

足りない……これくらいでは……

滋賀 2：サクリファイ子

もう一戦、お願いします。

私のファイトスタイルに
戸惑ったかもしれませんが……
これが私ですので。
全力で、すべてを私に
ぶつけてきてください。

私は、そのすべてを
受けきって見せますから！

ラズベリー咲川：

おーおー。
言われた。言われた。

まあ実際、
私も……倒しきったって
勝ち方じゃなかったから。
お望み通り、
倒しきって来てあげて。

試合前
“現代のアンドロメダ”
サクリファイ子：

どんな技でも、受けて見せます！

勝利時

ありがとうございました……
限界まで、引き出された
感じがします。
久々に……リングに身を捧げた
感じがしました。

でも次は、今回の技も
受けきって見せますから。

ナース小田藤：

おー。
彼女のあんな
満足そうな顔、
初めて見ましたよ。

ラズベリー咲川：

それは良かった。

ナース小田藤：

良かったですけど、
嫉妬もあります
ねー。
ちょっと燃えて
きましたよー

ラズベリー咲川：

ふふ……

蓮根：

次は、
今回の技も
受けきって
見せますから。

クリスティーヌ香田：

いやアンタ
顔見えないから。
満足そうか
わかんないから。

プリーステス聖光院：

今回、みなさんと当たれて
良かったです。
やっぱり、私たちには
メジャー団体に対する萎縮って
ものがありましたし……

このまま旗揚げしていたら、
ナイトメアに制圧
されちゃうんじゃって不安も
あったんですよね。

これで……
正面切って
やりあえそう。

岡部 いんこ：

だねー。

ラズベリー咲川：

ふーん……
私たちが派遣
されたのって……

クリスティーヌ香田：

そのあたりも
あったのかしらね。

プリーステス聖光院：

見ていて下さい。
ＦＷＷＷは規模に恥じない、
強さを身につけます。

そしていつか……

蓮根：

東女を
超えて見せます。

プリーステス聖光院：

ちょっと、
それ私のセリフ！
今一番おいしいセリフ！

蓮根：

聖光院さん、
このセリフ
吐けるほどの
顔じゃないですし。

プリーステス聖光院：

それはそうかも
しれませんけど！

蓮根：

ちなみに私は、
顔がないですし。

プリーステス聖光院：

ならなぜ
言ったんです!?

蓮根：

引き続き、
後半戦も
お願い致します。

プリーステス聖光院：

あー、
そのセリフも私のっ！

蓮根：

おいしい所を
頂きました。
蓮根なだけに。

プリーステス聖光院：

ちっとも
うまくないですよっ！

あーもうっ！
ぐちゃぐちゃっ！

第一部・終
リザルト

今日は心安らかに眠れそうです……

敗北時

スタミナ切れですか……？

さいたま 1：笠松 鏃
ＦＷＷＷ 正規軍
笠松 鏃：

本日から巡業に合流する笠松です！
よろしくお願いします!!

ラズベリー咲川：

わ。

クリスティーヌ香田：

え、何このコス。

ラズベリー咲川：

え……？
この人も
ＦＷＷＷの人？

クリスティーヌ香田：

何か……
普通すぎて
すっごい新鮮
なんだけど!?

蓮根：

ＦＷＷＷはイロモノばかり
ではないのですよ。

彼女はトライアスロン、
ペンタスロンからの
転向組。
その素質を買われて
スカウトされた
生粋のアスリート
なのです。

プリーステス聖光院：

元からレスラーだった
私たちと違って、
レスラーに慣れながら
キャラクターものをやると
変なクセが付きかねない……
という判断で。
まずはスタンダードなレスラー
にと。

笠松 鏃：

別にやることはやるので、
キャラクターレスラーでも
気にはしなかったんですけどね。

クリスティーヌ香田：

一応、
まともな事も
考えてるのね。

ラズベリー咲川：

ちょっと安心した。

笠松 鏃：

そんなわけで、
レスラーとしてはまだまだ
若輩者！
胸を借りるつもりで
いかせてもらいます！

試合前
“フルスロットルレスリング”
笠松 鏃：

いざっ！

勝利時

うわー！
全然ダメだったーっ！
ありがとうございましたっ!!

ラズベリー咲川：

楽しそうに
試合するわねー。

クリスティーヌ香田：

転向組ってことは、
今が一番
プロレス吸収できて
楽しい頃だものね。

岡部 いんこ：

そうだよー。
笠松さん、
すごい練習
するんだー。

プリーステス聖光院：

よくスパーに
付き合います
けど……

すっごいスタミナですよ。
さすが、才能を買われて
転向しただけはあります。

笠松 鏃：

元々、身体を動かすのは
好きでしたからね。

早くリングに慣れて……
東女の方とも、
真っ正面から
ぶつかり合いたいです。

クリスティーヌ香田：

はっはぁ！
１０年早いわ!!

ラズベリー咲川：

ふふ、
油断大敵だよ。
香田ちゃん。

リザルト

全力－、ファイッ！

敗北時

えっと……本気……でした？

さいたま 2：笠松 鏃

もう一本、
よろしくお願いします！

プリーステス聖光院：

ノリノリですねー。

笠松 鏃：

ええ。
この先、いつまた
東女の人と試合
できるか分からない
ですからね！

吸収できるところは、
ドンドンさせてもらいますよ！

この方と戦った後の試合は
咲川さんですか？
香田さんですか？

ラズベリー咲川：

あー、ごめん。
私たち、
今日までなんだ。

笠松 鏃：

えーっ!?

蓮根：

……と、いうことは
私と香田さんの
試合も今日まで
ということで？

クリスティーヌ香田：

てか、またアンタと
組まれてたのか……

蓮根：

………………

…………………………

クリスティーヌ香田：

ガチでションボリ
するのやめれや
馬鹿野郎！
こっちまで悲しく
なるだろうが!!

試合前
“フルスロットルレスリング”
笠松 鏃：

ええいっ、とにかくフルスロットルっ！

勝利時

あ、ありがとうございましたっ！

やっぱり、
プロレスではまだまだ
未熟ですね私……

だからこそ、
咲川さんや
香田さんとも
当たって
おきたかったです。

ラズベリー咲川：

まあまあ。
プロレス続けて
いれば……
いつか当たる時もくるって。

それに、
私たちの代わりの
選手も来るし。
そっちでがんばって。

笠松 鏃：

はいっ、
ありがとう
ございました！

クリスティーヌ香田：

あんたは引き続き、
巡業に参戦よねー。
東女の格、
落とすんじゃないわよ。

ま、余計な心配か。

ラズベリー咲川：

じゃ、いこっか。

クリスティーヌ香田：

そね。
鈴森の姐さんと
会えなかったのが
残念だけど……

笠松 鏃：

……………………

あのっ、
あなたは引き続き
一緒にいるんですよね？

ならすみませんが、
この後スパーに
つきあってもらえませんか!?
今日の試合の復習を
したくって！

お願いします！
体が覚えているウチに
やりたいんですっ！
さぁさぁっ……

プリーステス聖光院：

あー、
捕まっちゃいましたね。

岡部 いんこ：

あーなると、
離れないよね
笠松さん。

プリーステス聖光院：

まあ、大丈夫じゃないですか？
東女にも似たような人、
いましたし……

（東女トレーニングジム）
？？？：

－っくしょん！

滝沢 泉：

どうした石狩、
風邪か？

石狩 みな：

いえ、
なにか急に……

リザルト

ささ、あっちです！

敗北時

あれ……勝て……た？

山梨 1：マナコ
ＦＷＷＷ ナイトメア（ヒール軍）党首
ヴァンプ鈴森：

あー、もうっ。
しつこいしつこい！
しつこいーっ!!

ＦＷＷＷ 正規軍
マナコ：

いいじゃないですかー。
アタシもナイトメアに
入れてくださいよ～。

ヴァンプ鈴森：

だから、ウチは
モンスター軍団なの。

マナコ：

アタシ、百々目鬼とか、
目目連で通用しません？

ヴァンプ鈴森：

うー……
だーかーらー……
今はそれどこじゃ
ないんだって……

マナコ：

……なるほど……

「今」じゃなきゃ
いいんですね。

おねがいしますよー
東女時代からの、
鈴森さんの
ファンなんですよ－。

ヴァンプ鈴森：

あー……もー……
………………って。

あらあなた、来てたの？
久しぶりじゃない。

………………とか、
キャラ作る気も
おきないのよねぇ……
今……

あ、そうだ……

マナコとやら。
今日の興行で、
アイツに勝つことが
出来たら……

ナイトメア入りを
考えてあげても
いいわよ？

マナコ：

ホントですか？

ヴァンプ鈴森：

このヴァンプ鈴森に
二言は無いわ。

マナコ：

よぉーし、
テンション
あがってきたぁ！

試合前
“瞳孔同好会”
マナコ：

野望の糧となってもらいます！

勝利時

たた……
マジか……
結構、
自信あったんだけど……

ヴァンプ鈴森：

ざーんねんでしたー。
また今度ね。

マナコ

ううっ……

？？？：

     なんや。自分を慕ってくれるヤツは
   誰でもウェルカムだったやつが、珍しいなぁ？

ヴァンプ鈴森：

あ……あ……

東女 正規軍ナンバー２
日高 舜：

鈴森。
おどれ、宗旨替え
したんか？
景気悪い顔しくさって。

東女 正規軍ナンバー３
ソニックキャット：

杏菜ちゃん、
何か色々テンパってる
感じなのー。

ヴァンプ鈴森：

日高さん、結城さんっ！
どうしてここに!?

日高 舜：

メシ食いに来たように
見えるか？

ソニックキャット：

巡業なのー。
ゲストなの。
合流なの。
六神合体なの。

プリーステス聖光院：

え？
こ、後半戦の
ゲストって……
日高さんにソニックさん!?
……え？
何でいきなり東女
マジになってるんです？

殺されるんです？
私たち……

笠松 鏃：

やたっ！
はいっ！
試合したいですっ！
はいっ！
はいはーいっ！

日高 舜：

なんや？
ホンマに
しょぼくれとるんか
オマエ。

ヴァンプ鈴森：

……………………

……

……ひ、日高さぁん……
勇気さぁんっ……
私っ……私ぃっ

日高 舜：

いきなり泣くヤツが
あるかアホ！

ヴァンプ鈴森：

だって……
だってぇっ

マナコ：

………………

……泣いてる鈴森さん
………………アリだな。

ＦＷＷＷ ナイトメア
青鬼 ひとみ：

そうでしょう!?

マナコ：

うわっ、青鬼さんっ!?

リザルト

びっくりした。いつのまに……

敗北時

これでいいですか、鈴森さんっ！

山梨 2：マナコ

いやー、さっきはいいもん
見せてもらいました。
まさか、鈴森さんに
あんな一面があるとは……

眼福ってヤツですか？

ヴァンプ鈴森：

わ、わすれなさいっ！
すぐに忘れなさいっ！

マナコ：

忘れなさいって
言われても……

みんな見てましたし。

岡部 いんこ：

いいもん
見ちゃったねー♪

ナース小田藤：

ふふ、
歯医者さんで泣く
子供みたいでした。

プリーステス聖光院：

ですねー。

日高 舜：

ホンマ、こいつは
昔っからすぐピーピー
泣きよってなぁ？

ヴァンプ鈴森：

やめてーっ！
日高さん、やめてーっ！

ソニックキャット：

練習きつくて
すぐ逃げてた杏菜ちゃんが
今ではヒール軍のトップ。
感慨ぶかいのー。
日本海溝よりふかいのー。

日高 舜：

こいつ
隠れるバリエーション
少なくてなぁ。
いつもトイレか
トラックの荷台に……
もっと頭つかえやってなぁ！

ヴァンプ鈴森：

ホント、ゆるしてーっ！
私の威厳がーっ！

マナコ：

いやー、知られざる
鈴森さんの魅力。
ますますナイトメアに
加えて欲しくなりましたよ。

この人倒したら、
ナイトメアに
入れてくれるんですよね？

ヴァンプ鈴森：

もうそれでいいから、
この話題お終いにしてーっ！

試合前
“瞳孔同好会”
マナコ：

もうワンチャン、もらったよ！

勝利時

あちゃー……
まあ、いいか。
お楽しみはまたの
機会にってことで……

日高 舜：

それじゃ、
鈴森の過去話
パート２いくかー。

ヴァンプ鈴森：

日高さーんっ！

岡部 いんこ：

あははは。
鈴森さんって、
本当に面白いねー。

プリーステス聖光院：

ええ。
何か、親しみを
感じるというか……

ソニックキャット：

仲良くしてあげてなのー。
杏菜ちゃんはいいこだから。

蓮根：

なるほど……

あっという間に、
正規軍とナイトメアの
垣根が低くなって
しまいましたね。

ソニックキャット：

なんのことー？

蓮根：

…………ふむ……

それはそうと、先刻の
鈴森さんの泣き顔。
偶然にも、スマホで
撮影成功してしまった
のですが。

私は一体
どうしたら……

ヴァンプ鈴森：

すぐ削除しろーっ！

リザルト

蓮根さんちょっとお話が……

敗北時

よっし、これでアタシもっ

長野 1：山崎 フランケン
日高 舜：

やることが
わかんなくなったぁ？

ヴァンプ鈴森：

……うん……

日高 舜：

アホになったか
お前？

ヴァンプ鈴森：

いや、だって
そうなんだもん。

私だって分かってるもん。
新団体のヒール軍担当して、
盛り上げて、
団体を大きくするって……

日高 舜：

やること、
わかっとるやん。

ヴァンプ鈴森：

うん。でも……
やることが
分かんないの……

日高 舜：

言ってることが
わからん！
ウチにも分かる
ように話せ！

ヴァンプ鈴森：

だって、
だってぇっ！

プリーステス聖光院：

……鈴森さんの悩み、
わかります？

蓮根：

……何となくは。

プリーステス聖光院：

え、
ホントですか？

蓮根：

でも、
山派には教えて
あげません。

プリーステス聖光院：

まだ
言うんですか
ソレ!?

蓮根：

それは冗談です。
ちょっとムカついたのと……
間違えてたら
申し訳ないので、
私の口からはいいません。
口無いですけど。

ソニックキャット：

蓮根ちゃんは、
出来る蓮根ちゃん
なのね？

蓮根：

恐縮です。
蓮根だけに。

ＦＷＷＷ ナイトメア
山崎 フランケン：

あ、ヴァンプ様
こんな所にいたーっ！

もー、こんなとこで
何やってるんですか。
そろそろ興行始まりますよ。
会社からも正規軍と
馴れ合うなって
言われてるのに、
何やってんですか！

ヴァンプ鈴森：

でも……

山崎 フランケン：

ほらしっしっ！
寄るな正規軍!!

試合前
“おてんば人工生命体”
山崎 フランケン：

あ、あれっ……あんた確か……

勝利時

今日の相手が東女のゲスト
だったとは知らなかった……
山崎一生の不覚！

まあいいや。
さぁ行きましょヴァンプ様。
こんなところにいたら
正規軍がうつりますよ！

日高 舜：

おぅガキ。

山崎 フランケン：

ひ、日高しゃんっ！
なんでここにっ!?

日高 舜：

冷たいなァ。
今日の興行に
出てたやろ？

山崎 フランケン：

ふえっ!?
えっ!?
そだっけ！
うそっ!!

日高 舜：

鈴森は今、
ウチと仲良ぉお話ししとるんや。

山崎 フランケン：

………………………………

あ、あの正規軍の皆さん……
ナイトメアの山崎フランケン
と申します……

ご一緒させてもらって
よろしいでしょうか？

ナース小田藤：

いいですよー。
正規軍がうつるかも
しれませんけどねー。

リザルト

大丈夫です。エンガチョするし

敗北時

……まあいいか。勝ったし！

長野 2：山崎 フランケン

えっ……ヴァンプ様、
悩んでたんですか!?

なんですか、
言ってくださいよ！
水くさいじゃ
ないですか!!

ヴァンプ鈴森：

言えるわけない
じゃない。
恥ずかしい。

私は党首なのよ。
党首が配下に弱い所
見せるわけにはいかないでしょ。

山崎 フランケン：

そんなことないですよ。
相談してくださいよ！
気づかなかったなんて
山崎一生の不覚ですよ！

マナコ：

悩みのあまり、
さっき
泣いちゃってたし。

岡部 いんこ：

かわいかったー♪

山崎 フランケン：

泣いた!?（バックに稲妻が走る）

泣いたって
……え？
鈴森さんの泣き顔？

ヴァンプ鈴森：

だからその話は
いいんだってば！

山崎 フランケン：

え……その……

なんで私は
泣き顔を見て
無いんですかね？

蓮根：

その場に
いなかったから
じゃないですかね。

ヴァンプ鈴森：

あー、もーっ！
私が許可するから、
この子ぶっとばしてっ!!

試合前
“おてんば人工生命体”
山崎 フランケン：

げせない……

勝利時

いたたた……

ヴァンプ鈴森：

どう、少しは
頭が冷えた？

山崎 フランケン：

……はい……
取り乱して
しまいました。
山崎一生の不覚です。

青鬼 ひとみ：

……で、
これが私のメアドね。

蓮根：

ここに鈴森さんの
泣き顔写真を
送ればいいんですね？

ヴァンプ鈴森：

なにやってるのそこぉっ！

リザルト

私のメアドはですね……

敗北時

いつの間にか勝ってた！

宮城 1：マミ・マミー
ＦＷＷＷ ナイトメア
マミ・マミー：

あ、鈴森さん(*ﾟ∀ﾟ)ﾊｹｰﾝ！

ＦＷＷＷ ナイトメア
ヘルキャット綾部：

ナイトメアの方に
戻ってこないと思ったら……
いいんですか？
上から文句いわれません？

日高 舜：

ウチの相手
してもろとるんや。
文句あるなら
ウチんとこ来い言うとけ。

ヘルキャット綾部：

し……舜様！

ソニックキャット：

文句来たら、
あたしが朝まで
討論会してもいいぉ。

マミ・マミー：

な、なんで
正規軍にこの二人が
(((;ﾟДﾟ)))ｶﾞｸﾌﾞﾙ……

山崎 フランケン：

お前ら、邪魔するな。
鈴森さんはお2人に
人生相談して
おいでなんだ！

ヘルキャット綾部：

山崎もいたのか……
見かけないと思ったら……

って、悩み相談？
なにそれ？

マミ・マミー：

私たち
仲間はずれ？(´・ω･`)

日高 舜：

……あー。
こまいのがめんどいな。
後でお前らも混ぜて
やるから、さっさと試合の
支度しとけ。

マミ・マミー：

はーい
+(0ﾟ･∀･) + ﾜｸﾃｶ +

プリーステス聖光院：

なんでしょう……
マミーさん。
ただ喋ってるだけなのに、
何か違和感が……

ソニックキャット：

しかも微妙に
古いのさね。

プリーステス聖光院：

……はぁ……え？
古い？
何が？

マミ・マミー：

古くて当たり前。
マミーだもん
(*｀ω´)ﾄﾞﾔｯ

試合前
“呪いの保健室”
マミ・マミー：

（・∀・）

勝利時

……負けた
(´・ω･`)ｼｮﾎﾞｰﾝ

ヘルキャット綾部：

へへへ……
舜様と
試合しちゃった……

岡部 いんこ：

ずるいー。
元東女組は
こっちにチャンス
譲ってよーっ。

プリーステス聖光院：

そういえば……
鈴森さんの悩みって、
結局は何だったんです？

日高 舜：

そやそや。
何やっていいか
分からんって、何や？

蓮根：

聖光院さん。

鈴森さんって、
うちのエースと
戦ったことあります？

プリーステス聖光院：

え？
いや……
会社の方針で
正規軍とは
接触してないはずで……

あ、いや……
前回、東女の方が
来たときに……

（回想）

新団体 暫定エース
ブレイブ勇子：

鈴森さん、ちょっといい？

ヴァンプ鈴森：

あら、勇者じゃない。
何かご用？

ブレイブ勇子：

ちょっと打ち合わせて
おきたい事が
あったんだけど……
お客さん？

ヴァンプ鈴森：

ああ、いいのいいの。
こいつらなら。
気にしないで……

じゃ、私はちょっと
党首会談してくるから……
次はユイ、行きなさい。

（回想終わり）

プリーステス聖光院：

もしかして、
あの時……

ヴァンプ鈴森：

そうよ。
スパーしたわ。

そして、私が……
勇者を押さえ込んだの……

リザルト

(´・ω･`)ｼｮﾎﾞｰﾝ

敗北時

(´∇｀)ﾉ

宮城 2：マミ・マミー
山崎 フランケン：

鈴森さんが
正規軍のボスに
勝ったと言うことは……
今、この団体の最強は
鈴森さん!?

マミ・マミー：

流石……鈴森さん。
｜ﾖ･д･)ｽｺﾞｲ

ヴァンプ鈴森：

ま、まぁね。

当然の結果と
言うべきかしら？

……勝負するまでも
なかったと言っても良い
圧勝だったわ。
もう、この団体に敵はいない。

ソニックキャット：

その言い方、
多分ほとんど
互角だったの。

ヴァンプ鈴森：

これだから
結城さん苦手っ！
そのとおりだけどっ！

プリーステス聖光院：

びっくりしましたー。
本当に勇子さんが
手も足も
出なかったのかと……
あの人
相当強いですもの。

ナース小田藤：

さすが、エースとして
呼ばれただけは
あるわね。

岡部 いんこ：

そうかー、勇子さんと
鈴森さんは互角かー。

ヘルキャット綾部：

でも、私たちの方が
強いってことだよねー。

山崎 フランケン：

ウチは
鈴森さんと雪女さんの
ツートップだしね。

マミ・マミー：

ナイトメア……最強。
私も、がんばる
（*･`Д･）ｶﾞﾝﾊﾞﾙｯ

試合前
“呪いの保健室”
マミ・マミー：

щ(ﾟДﾟщ)

勝利時
マミ・マミー：

鈴森さんは強くても、
私はそこまでじゃ
なかった(´・ω･`)ｼｮﾎﾞｰﾝ

プリーステス聖光院：

で……すみません。
私の理解力が
足りないからなのかも
知れないですが……
鈴森さんは何で
悩んでるんです？

蓮根：

バカだなぁ、
聖光院くんは。

プリーステス聖光院：

うわ、ドラちゃんが
のび太さんバカにする
みたいな声真似っ！
すごいムカつくっ！

ソニックキャット：

しかたないの。
杏菜ちゃんバカだから
自分でも
分からないんだぉ。

ヴァンプ鈴森：

結城さんだけには
言われたくなかったっ！

日高 舜：

ホンマわからん。
ウチに分かる言葉で話せ。

ソニックキャット：

日高さん。
日高さんは今、
神崎さんが突然
いなくなったらどうする？

日高 舜：

…………………………

あー……そういうことか。

アホ鈴森。
しょーもないことで
悩みよって……
ほんま、このドアホ!!

ヴァンプ鈴森：

え？
えー……

リザルト

(´・ω･`) ﾓｯｶｲ ｼｮﾎﾞｰﾝ

敗北時

｡ﾟ(ﾟ＾ﾜ＾ﾟ)ﾟ｡

山形 1：ヘルキャット綾部

えっと……つまり……
鈴森さんの不調って
自分より強い相手が
いないからって事ですか？

プリーステス聖光院：

そうなんです？

ヴァンプ鈴森：

そ、そうなの……
かなぁ？

マナコ：

自覚ないんですね。

プリーステス聖光院：

それが正しいとすると……
鈴森さんは、格上に
燃えるタイプなんですか？

日高 舜：

あー……そやな。
そういうタイプや。
コイツ、リングじゃ
怖いもの知らずなんやで。

ソニックキャット：

新人の頃からヤンチャで、
おいたが過ぎるから
ボコっても、次の試合では
すぐ忘れてヤンチャする子
だったのさね。

日高 舜：

そうそう、涙目で
噛みついてきたりな。

ヴァンプ鈴森：

だから昔の話はっ！

ソニックキャット：

神崎さんの足、
まだ杏菜ちゃんの歯形
残ってるんだぉ？

負けず嫌いの、
若手だった頃の、
ただっこ杏菜ちゃんの （註：原文のまま）
噛み痕が。
あたしも何度噛まれたか
わからないの。

笠松 鏃：

もしかして、鈴森さんの
吸血鬼キャラって……

ヴァンプ鈴森：

…………悪い？

ヘルキャット綾部：

凄い秘密を
知ってしまった……

試合前
“地獄アイドル”
ヘルキャット綾部：

これはテンションあがるっ！

勝利時

あたたた……
やっぱ、試合勘
鈍ってるかな……

まあ、今は私よりも
鈴森さんか……

日高 舜：

あー……そや。
目的無いってお前、
神崎さん見返すん
ちゃうんか？

ヴァンプ鈴森：

そうなんだけど……
私の最初の予定では、
ここの正規軍も強くて。
エースも強くて……
ガーンと抗争して、
死線くぐって…

死闘の果てに団体を
支配下に置いて、
その勢いで東女に侵攻……
だったんだけど……

日高 舜：

かわっとらんなぁ、
こいつ。

ソニックキャット：

反骨精神
おーせーなのさね。

個人でも、軍団でも、
杏菜ちゃんは敵が強いほど
燃えるのー。逆境ナインなの。
ナイトメアだって、
正規軍や凶獣に勝ちたくて
独立したのさね。

プリーステス聖光院：

あ……

私、
さっき蓮根さんが言った
理由が分かりました。
ムカついた理由が……

勝っちゃうからなんですね。
個人としても
派閥としても。
ナイトメアは正規軍（わたしたち）に。

つまり、
なめてるんですね。

ヴァンプ鈴森：

だってー、
事実じゃない？

リザルト

さすが鈴森さん！

敗北時

いえーっ！ 勝ちーっ！！

山形 2：ヘルキャット綾部
ナース小田藤：

なるほど。
鈴森さんの
不調の原因は
私たちでしたかー。

プリーステス聖光院：

少々面白く
ありませんね。

マミ・マミー：

なめて当然。
チームとしての
年季も違う
m9(^Д^)pgr

山崎 フランケン：

実際あんたら、
フリーや小団体の
寄せ集め。
烏合の衆じゃん。

岡部 いんこ：

確かに、
一緒に戦うの
この団体からって人
多いけどー。

蓮根：

寄せ鍋のおいしさを
知らないと見えます。

青鬼 ひとみ：

鍋は味が
染みこんでからが
勝負なのよ？

ヘルキャット綾部：

私たちの方が、
うまく煮込まれて
いるよねー。

マナコ：

うわ……
一気に険悪に……

日高 舜：

ええやんええやん。
これでこそや。

ヘルキャット綾部：

ふん……ちょうどいい。
私が、あんたたちとの違い、
みせてやるわ。

試合前
“地獄アイドル”
ヘルキャット綾部：

ナイトメアの実力、みせたげるっ！

勝利時
ナース小田藤：

私たちと同じように
負けましたねー。

ヘルキャット綾部：

あんたたちに
負けたんじゃないから
いいのよっ！

マナコ：

はわー、険悪度が加速。

アタシは
どっちにつけば……

プリーステス聖光院：

こっちでしょっ、
もうっ！

日高 舜：

おーおー、
活気づいてきおった。

ソニックキャット：

日高さん、
こういうの
大好きすぎるの。

蓮根：

確かに……
こっちの方が
自然ですね……

日高 舜：

あたりまえや。
上から押しつけられた
対立構造なんざ好かん。

向き合って
相手を理解して、
なお沸きだしてくるんが
生きた闘争心や。
ウチの好物や。

相手を知って
ただ馴れ合うだけなら、
レスラーなんぞ
やめてしまえ。

蓮根：

この方、いつも
このような感じで？

ソニックキャット：

ふれるものみな、
傷つけて
ドラマチックなの。

蓮根：

なるほど……
さすが日高さん。
共感も尊敬も出来ます。

ですが……
手助けは今回までに
してくれませんか。
ここは、
私たちの団体ですので。

ソニックキャット：

……蓮根ちゃんは、
やっぱいいこなのー。

蓮根：

お褒めにあずかり
恐悦至極。

ソニックキャット：

食べちゃいたいの。

蓮根：

きんぴらで
お願いします。

リザルト

あー、正規軍ぶっ潰す！

敗北時

ま、ざっとこんなもんよ。

青森 1：ヴァンプ鈴森
ヘルキャット綾部：

正規軍、行っちゃったね。

山崎 フランケン：

一緒だったのが
不自然だったんだって。

それよりも……

日高 舜：

だいたいなぁ、
目先の目標なくなったら
ヤること
分からなくなるって、
ホンマもんのアホかっ！

ヴァンプ鈴森：

ア、アホじゃないもんっ！

日高 舜：

ならパーや！
ソニック以上の
パープリンや!!

自分と自分の軍団だけ
見ててトップなれるか！
広い視野で、
団体そのものを
盛り上げるのが
ホンマのトップの
役割やろ！

ヴァンプ鈴森：

神崎さんに猪突猛進の
日高さんに
いわれたく……

日高 舜：

目先の目標がある
ウチはいいんやっ！

ヘルキャット綾部：

あ……あのー……
そろそろ鈴森さんの
出番なんで……
それくらいで
勘弁してあげてください……

試合前
“ナイトメア・プリンセス”
ヴァンプ鈴森：

叱られた怒りは、あなたにぶつけるんだからっ！

勝利時

調子でなかった……
日高さんのせいだー！

日高 舜：

人のせいにするな
ドアホぉっ!!

ソニックキャット：

杏菜ちゃん杏菜ちゃん。

大丈夫だよ。
安心して……
ここのエースに……
勇子ちゃんに勝ったらしいけど。

次に戦ったら、
杏菜ちゃんは必ず負けるから。

ヴァンプ鈴森：

え？

リザルト

ちょっと……どういうこと？

敗北時

ふー、ちょっとスットしたぁ （註：原文のまま）

青森 2：ヴァンプ鈴森

結城さん、さっきの
「次に戦ったら私が負ける」って、
どういうこと？

確かに、私は最近
調子を落としているけれど……

それは、ちょっとした
スランプなだけ。
調子をとりもどしたら、
あいつなんか……

ソニックキャット：

さっき、彼女に
負けてたぉ？

ヴァンプ鈴森：

こいつ、
これで何か
油断ならないのよっ！

でも、勇者のヤツは……
確かに手強いけど、
負けるがしないもんっ。 （註：原文のまま）

ソニックキャット：

相変わらず、
駄目な方に
自信家なのー。

日高 舜：

まあええ。
試合終わったら教えたる。

試合前
“ナイトメア・プリンセス”
ヴァンプ鈴森：

ああもうっ、モヤモヤするっ！

勝利時

こ……この敗戦は
調子が悪かっただけ……
……って言いたいけど。

なにこいつ。
もう、上で
やってけるんじゃ!?

ソニックキャット：

ウチの期待の星なのー。

ヴァンプ鈴森：

おぼえてなさいよ！
東女に逆上陸したら、
真っ先に駆逐してやるんだから！

……で、結城さん。

私が次はエースに
勝てない理由って？
何なの？

ソニックキャット：

経験値の差なの。

日高 舜：

ブレイヴいうのは
オマエらのいう
「烏合の衆」の頂点なんやろ？

逆を言えば、
アイツは神崎さんや
井上さんとも触れず……
自力でオマエと互角近い
実力まで鍛え上げたってことや。

上と戦った経験が少ないなら、
それが差や。
オマエより伸びしろ、
あるかもしれんでぇ？

（夜の東女トレーニングジム）

   （ダァン！）
      －くはぁっ!!

東女 凶獣党首
ブラッディ井上：

立て……
さっきの寝言、
もう一度吼えてみろ。

ＦＷＷＷ 正規軍
ラヴ・オニキス：

も、もうやめましょうよ
勇子さん。
こんなことしてたら……
旗揚げまでに勇子さんの方が
壊れちゃいますよ!!

ＦＷＷＷ 正規軍エース
ブレイブ勇子：

……ここでやめるわけには
いかないね。
もう、鈴森さんの
ガッカリした顔を
見たくないからさ……

吼えろというなら、
何度でも吼えてやる。

私はＦＷＷＷの
ブレイブ勇子！

エースとして、
仲間（正規軍）も、敵（ナイトメア）も、
すべて私が
背負ってみせる!!

ブラッディ井上：

いい返事だ……
トップってなぁ、
そうでなきゃいけねぇ。
旗揚げは……いつだ？

ブレイブ勇子：

７月。

ブラッディ井上：

十分だ。

おぅお前ら、
勇者様に協力するぞ。

東女 ヒール軍“凶獣”
（ダブルナンバー２以下10名集合。背後に数名いるか？）

ウーッス!!

ラヴ・オニキス：

ひいぃぃぃぃ……

ブレイブ勇子：

やれやれ……
とんだ魔王城だな。

シャドゥ細野：

……井上さん……
にーきゅっぱ、
もってくるね……

ブラッディ井上：

おう、全部もってこい。
旗揚げまでに、
あっちのヒール軍なんか
怖いとか感じねぇように
してやる。

正当なのから
邪道なのまで……

すべてのヒールを教えてやんよ。勇者様。

第二部・終
リザルト

そう……上等よ！

敗北時

これが八つ当たりパワーよ