風雲の十四番勝負13
東京女子プロレス 正規軍 チーム星屑
中江 いんこ:
(注:コロスブッコロスコロスコロス殺すコロス…と) (無数の殺意が大きな白文字となって背景に舞っている)
FWWW レジスタンス
岡部 いんこ:
(注:中江からの殺意の白文字に煽られてる)
(注:コロスブッコロスコロスコロス殺すコロス…と) (白い殺意の大文字で控え室が満ちている)
霧崎愛音:
岡部さん……。 何かに押し潰されそうになっているところ、大変申し訳ないのですが……
そろそろ、試合の時間で……
岡部 いんこ:
はいっ、今行きますっ! すぐ行きますっ! 助かったーっ!!
試合前
“鳥類進化論”
岡部 いんこ
リングの方が、心が落ち着くなーっ
勝利時
岡部 いんこ:
うう……FWWWの未来のために来た私たちですけど……
東女に来てからと言うもの、同じ「いんこ」の名前を持つ 中江さんと会うたびにこれなので……胃に穴が開きそうです。
中江 いんこ:
中江さんじゃ無くて「いんこさん」と呼びやがれですよ。
岡部 いんこ:
ひぅぅっ!!すみません!!
FWWW レジスタンス
笠松 鏃:
あの……何とかなりませんか、それ。
お世話になってる身とはいえ、こういうイジメはちょっと……
中江 いんこ:
はぁ? いじめじゃねーです。 アイドルの厳しさを教えてやってんですよ。
いんこだってこらえるのに必死なんですよ。 一応あんたら東女の「お客さん」ですから…… こっちからは手ぇ、出せないんです。
東女の人間だったら、とっくの昔にボコボコですよ!!
岡部 いんこ:
ひぃぃ!
笠松 鏃:
中江さん!
中江 いんこ:
いんこさんと呼びやがれっつってんです。
笠松 鏃:
あまりしつこいと、私も怒りますよ?
中江 いんこ:
怒ったら何だってんです? そっちから手ぇ出してくれるなら、むしろ願ったり叶ったりです。
岡部 いんこ:
はわわわわ……笠松さん、穏便に穏便に!
FWWW レジスタンス
姫麻呂 町由岐:
穏便にとは言うがな……
名は存在の根幹を成す物。 岡部先輩も、中江殿も、同じ「いんこ」の名前を持つ以上…… 解決しない問題ではあるまいか?
岡部 いんこ:
え……それって、私が改名すればいいのかな?
姫麻呂 町由岐:
たわけ。岡部先輩のたわけ者。
我らは何のためにここにおるのか? たかが……
たかが、東女の中堅風情に舐められるために、ここに来たのか?
中江 いんこ:
へぇ。
言ってくれるですよ、敗残勢力の新人が……
姫麻呂 町由岐:
ならば、言われぬよう威厳を持つが良いわ。
中江 いんこ:
…………私、テメーみたいな生意気なヤツ、嫌いじゃねーですよ。
姫麻呂 町由岐:
妾は、ヌシのような顔の整ったおなごは嫌いぞ。
中江 いんこ:
………………
はぁ、分かったです。 ここは、生意気な新人に免じて…… 岡部に絡むのはもうやめてやるですよ。
後輩にかばわれて、なお静かにしているつまんねぇヤツを相手にするのもバカらしいですから。
岡部 いんこ:
つまんねぇ……ヤツ……?
姫麻呂 町由岐:
口幅ったいようではあるが先輩よ……
ヌシは、かの中江殿にチャンスをいただいておるのだぞ。 妾はまだ新人故、振られてしまったようであるがな……
岡部 いんこ:
……………え?
リザルト
もしかして、私……間違ってる?
敗北時
これくらい、リング下でも強気になれればいいんだけどなぁ。